戦闘開始

Gです。

現在リアルタイムで小沢艦隊と通信を行っております。

存在を隠す必要も無いガチの戦闘なので、通信隠蔽もせず楽ですわ。

「小沢さん、敵が攻めて来たら、射程ギリギリで回避しててください。

そして防衛に徹し、絶対に敵の挑発に乗らないでください。」

「G、理解してるよ。

作戦通りに全艦隊を指導する。安心しててくれ。」

「頼みますよ。今回の作戦が太平洋作戦の締めとなるのです。」

小沢、山口両艦隊は敵との距離を保ちつつ、牽制に徹するのが今回の作戦のキモ。

小手先での戦いに徹し・・。

最後にあぽ~んして貰う予定です。

一番活躍するのは戦闘機集団ですよ。

彼等の活躍が今回の作戦のハイライト。

そして彼等は・・・。

作戦終了後も機密です。ハイ。

さて、日米の艦隊は激突を目指し一路、グアム沖を目指しております。

サイパンの防衛には内地から相当の腕を持ったパイロットを呼び寄せましたので、

当座は大丈夫かと。

サイパンは我が国の防波堤ですからね。

実史でのサイパンはあまりにも軽い扱いでした。

ガッチリと攻められない島として扱うべきでしたよ。

現在のサイパンは島民はすべて退避させ、弾庫や司令部など重要区画は、

一トン爆弾でも破壊出来ない強固なモノに作り上げ、防御砲火はB29でも撃破出きる、

対空砲を設置してあります。

港湾区画も一万トンの船なら接岸出きる岸壁を設置。

補給こそが戦争継続の要ですからね。

フィリピン近海や東シナ海は徹底的な潜水艦対策を施してありますので、

まずは大丈夫かと・・。

東海には感謝していますよ。

彼等が日夜頑張ってるから、日本の通商は万全なのです。

さて、そろそろ敵が小沢艦隊に接触する頃合ですね。

後は現地に一任しますか・・。

現地では、戦闘準備に大忙しだった。

今回の戦闘では、戦艦は防空戦闘に徹する。

敵もエセックスクラスを大量導入した事で、大量の戦闘機が用いられるのは確実。

我が軍も歴戦のパイロットを空母に配備。

そして戦闘機も・・。

烈風の最終バージョン、烈風５２型を投入したのだ。

今までの烈風21型はすべて基地防衛部隊に回し、５２型が艦載機の基準となりました。

５２型の最大の特徴はエンジンがレシプロからターボポロップ形式に変わった事。

低空でも高空でも安定したパワーが出て、燃費も安定してるため、現場では好評だった。

そしてプロペラ戦闘機としては、最大の速力も得たのである。

参加直前となってたマスタングを超える７９０kmの速力を誇ってたのだ。

一撃離脱を好んでた岩本に取っては、究極の艦載機となったのだ。

これが最後のプロペラ戦闘機と呼ばれる事になる烈風５２型のデビュー戦となったのだ。

「隊長、この５２型は本当に凄いですね。

パワーがどの空域でも安定してますし、馬力もレシプロ換算で３０００hpはあるとか。」

「ウム。艦載機としては究極に近いだろう。

もはやプロペラ戦闘機で烈風を越える戦闘機は二度と出るまい。」

「次はやはり・・・。」

「次世代の戦闘機しか無いだろう。だが今次の戦いでは出さぬと聞いておる。」

「コレで充分ですよ。」

烈風の性能に満足してた彼等は烈風を信じて戦うしか無いのだ。

与えられた兵器は彼等の戦友なのだから・・。

アメリカ側もボンヤリしてた訳では無い。

何せ後が無いのだ。

多くの殉職者を出しながら、艦載機パイロットの育成を続け、ようやく離着艦が出きる

パイロットを数百人揃える事は出来た。

とても実戦に出せるテクニックでは無かったが、小数ながらもベテランパイロットを

復帰させる事も出来た。

彼の名はデビッド・マッキャンベル。

実際の歴史ではアメリカ海軍のトップエースとなるハズだった男だ。

そしてエドワーズ・オヘア。

開戦直前の着陸事故で彼等は一年近くの療養生活をしてたのだ。

おかげでグアム沖海戦を免れる事が出来たのだが。

「マッキャンベル、今度こそルーキー達の仇を取ろう。」

「ああ、オヘア。オレの親友、ジョン・サッチもグアムで眠ってるからな。」

「やつ等の仇を取らぬ限りは絶対に停戦はさせないぞ。」

「ああ、戦闘機もアランを越えると言われるベアキャットだしな。」

何とF6Fではアランのカモにされると言う事で

ベアキャットが前倒しで配備される事になったのだ。

グラマン社が始めて作った純粋のドッグファイト戦闘機。

それがF8Fベアキャットだ。

最大速力は時速７００kmを越え、

軽量かつ俊敏なためアランとも対等のドッグファイトが出きると言われてる。

車輪の間隔も今までのグラマン形式とは違い、主翼に格納する形式となり、

離着陸は今までのシリーズ中で一番事故が少なくなると言われてた。

事実、ルーキーパイロットでも楽に着陸、着艦が可能となってたのだ。

だが戦闘機の戦いは性能だけでは補えないと言う事を彼等は忘れてたのだ。

もっとも性能でも負けてた事は、彼等も知らなかったが。

日米の兵は激突を目指し、一路グアム、サイパン沖を目指す。

恨みのアイアンボトムサンド目指して。