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変身ヒロインを影から助ける者  作者: 大雅 酔月
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第534話 歌姫オンステージ4(3)

(レイゼロールが気配の遮断を解いた理由はなに? それに、なぜレイゼロールはこんな場所に・・・・・・・・はっ、まさかッ!?)

 レイゼロールが気配の遮断を解いた理由はどうしても分からなかったが、レイゼロールが釜臥山に出現した理由について、ソレイユは1つだけその理由を推察する事が出来た。

「カケラがその場所に・・・・!? これは千載一遇のチャンスです! もしレイゼロールより先にカケラを回収する事が出来れば、レイゼロールの計画はここで潰える・・・・・・・! そうとなれば、早速最上位クラスの光導姫たちを釜臥山に送らなければ!」

 ソレイユは急いで日本にいる最上位クラスの光導姫たちを転移させるべく行動に移った。だが、今回は事が事だ。1度光導姫たちをここに呼んで、その仕事を伝えなければならない。

(心苦しいですが、レイゼロールの目的物についてはある程度ボカすほかないですね。恐らく、私と同じくラルバもこの事には気がついているでしょうから、守護者にも説明する時にはボカすはず。後は・・・・・・・・私の切り札にも動いてもらうしかないですね)

 光導姫たちにまだカケラの事を詳細に伝えるべきではない。ゆえにソレイユは光導姫たちにその部分だけボカして伝えようと考えていた。きっとラルバも同じだろう。

 ソレイユの切り札――影人にも悪いが詳しい事をいま言うつもは無い。光導姫たちと同様に、レイゼロールの行動を阻害する事、レイゼロールが得ようとしている目的物の回収をお願いするだけだ。

「・・・・・・・・まあ、無駄に勘がいい影人の事です。私が何かを隠す事には気がつくでしょうが、無理に突っ込んではこないでしょうね。影人は、スプリガンの役割をただ仕事と割り切っていますから」

 そういう意味で、影人に懸念を抱く必要はない。あの少年は、そういうところは本当にドライだからだ。

「最初は光導姫たちを送りましょう。レイゼロールと戦闘を行う可能性を考えると、人選は光導十姫に限られますから・・・・・・・・・」

 ソレイユは、まずは光導姫たちを一旦自分の元に転移させる準備から始めた。














「ったく、暁理の奴め・・・・・・こんな時間まで拘束しやがって。覚えてねえって言ってんのにな・・・・・」

 自分の家に帰って来た影人は、疲れたようにそう呟いた。そのまま自分の部屋に入って時計を見てみると、時刻は午後8時を過ぎていた。かれこれ4〜5時間は暁理に拘束されていた事になる。端的に言って長過ぎだ。

 あの後、暁理に連行された影人は小学校近くのファミレスで、ソニアとの関係について根掘り葉掘り聞かれた。しかし当の影人はソニアの事を覚えていないので、なにも話す事は出来なかった。

 それでも暁理は一向に諦めず、影人に色々と質問してきた(質問とは名ばかりの尋問)が、本当に影人が何も覚えていないと分かると、ようやくその事を諦めたのだった。

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