表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変身ヒロインを影から助ける者  作者: 大雅 酔月
1968/2051

第1968話 夏だ、祭りだ、ハチャメチャだ7(3)

「どうしたのシェルディアちゃん?」

「実は、影人とそこの彼の最後の勝負について提案があるの。賛成かどうか聞きたいから、答えてちょうだい。ああ、影人とあなたは少し離れていてね。当事者が聞けば驚きも楽しみもないでしょうから」

 明夜が首を傾げ、その場の全員の言葉を代弁する。そして、シェルディアは皆にそう告げた。

「へえ、面白そうじゃない」

「確かに、そろそろ花火だもんね。そろそろ見世物は決めとかないとだ」

「どんな方法なのですか?」

 真夏、暁理、キトナがそう反応し、他の者たちも3人と似たような反応になる。影人もシェルディアの提案は気になったが、離れろと言われたため、影人と光司はその場から離れた。

「嬢ちゃんが提案する勝負か・・・・・・正直、嫌な予感しかしないな」

「確かに。でも、僕はどんな勝負でも全力でやるよ。今日僕は君に勝つ」

「・・・・・・はっ、それはこっちのセリフだ。吠え面かかせてやるよ」

 シェルディアたちが話をしている間、影人と光司はそんな言葉を交わす。言葉だけなら少年漫画っぽいが、賭けているのは「前髪とお祭りデート券(直球)」である。普通に締まらないし、なぜか悲しくなってくる。

「いいねそれ! 絶対盛り上がるよ!」

「うん! それ最高! 私大賛成♪」

「あの帰城影人が全力でそれをしたら・・・・・・ぷぷっ、想像するだけで笑えてくるわ」

「ほほっ、何とも楽しそうじゃ。よし、妾も見に行ってやろう」

「うむ。間違いなく盛り上がるでありますな」

 シェルディアの説明が終わったのか、突然女性たちが集まっている方からそんな声が聞こえてきた。声の主たちは、陽華、ソニア、キベリア、白麗、芝居だったが、他の者たちも賛成といった雰囲気だった。

「じゃあ、異論はないという事でいいわね?」

 シェルディアが皆に改めて確認を取る。シェルディアの説明を聞いた者たちは、皆首を縦に振った。

「影人、ええと確か光司だったかしら。最後の勝負の方法が決まったわ」

「・・・・・・じゃあ、聞かせてもらうぜ。その勝負の方法はいったい何なんだ?」

 シエラの屋台の方に戻りながら、影人がシェルディアにそう質問を飛ばす。そして、シェルディアは影人と光司に最後の勝負の方法を伝えた。

「あなた達の最後の勝負、それは・・・・・・()()()()よ」











『さあさあ、残す時間もあと僅か! 「祭りのど自慢大会」の参加者はいないですかー? 花火の前に歌ってスッキリ出来ますよ! あと15分で打ち切りです! 参加希望者はお早めに! 飛び込み参加大歓迎ですよ!』

 数分後。影人たちは広場にいた。広場にはたくさんの人たちが集合しており、櫓が建てられていたり、その周囲で盆踊りをする人たちも多くいた。そして、そんな広場に何かの進行係だろうか、浴衣を来た若い女性がマイクでそんなアナウンスを行っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ