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変身ヒロインを影から助ける者  作者: 大雅 酔月
1967/2051

第1967話 夏だ、祭りだ、ハチャメチャだ7(2)

「きゃー! 改めて見てもみんなの浴衣可愛いですね! 風音さんはザ・和風美人って感じで、アイティレさんは銀髪と浴衣のギャップが凄くマッチしてるし、芝居ちゃんは凄く綺麗だし、ロゼさんはカッコ可愛いし、会長は大人っぽいし、シェルディアちゃんはもう何か色々凄いし、キベリアさんはセクシーだし、キトナさんは萌え萌え可愛いし、早川さんは普段とのギャップにグッとくるし、テレフレアさんは着こなしが凄い! もうみんな似合ってる!」

「陽華の言う通りだわ。これぞ、美人美少女の宝石箱やーって感じだわ」

「ありがとう朝宮さん。朝宮さんの浴衣も凄く似合ってるよ。もちろん月下さんもね」

「分かってるじゃない名物コンビ! そうよ私は大学生。大人なのよ!」

「ふん、光導姫にしては分かってるじゃない」

「そ、そう言ってもらえると嬉しいな・・・・・・うむ。君たちもとても似合っているぞ」

「いやいや、私など皆様に比べたら。ですが、私もやはり女子。嬉しいでありますな」

「わ、和風美人なんて・・・・・・もう陽華ちゃんたら」

「カッコ可愛いか。新しい概念だね。ありがとう。君たちも皆素敵だよ」

「もう口が上手いわね。ふふっ、でも嬉しいわ。ありがとう。後で何か好きな物買ってあげるわね」

「ありがと♪ 日本の女性にそう言ってもらえると自信が出て来るよ♪」

「まあまあ。萌え萌え可愛いだなんて。嬉しいお言葉です。皆さんも萌え萌え可愛いですよ」

 陽華と明夜が女性陣の浴衣を褒めると、暁理、真夏、キベリア、アイティレ、芝居、風音、ロゼ、シェルディア、ソニア、キトナがそんな反応を示した。皆、上機嫌、あるいは嬉しそうだった。キャッキャとした女子たちの声が影人と光司の耳を打った。

「・・・・・・香乃宮。俺は女子たちのこの雰囲気が頗る苦手だ」

「まあまあ、賑やかなのはいい事だよ。・・・・・・ただ、そうだね。僕も少し苦手かもしれない」

 影人の言葉に光司は苦笑した。男の影人と光司からすれば、この姦しさはどうしても疎外感というか、苦手意識のようなものを感じてしまうのだ。

「凄え・・・・・・」

「女の子、全員めっちゃ綺麗で可愛い・・・・・・」

「どこかのアイドルグループか・・・・・・?」

「でも、あの前髪くんは何だ・・・・・・? パシリか・・・・・・?」

「1人だけ浮きっぷりが半端ないな・・・・・・」

「何か可哀想だな・・・・・・」

 ちなみに、前髪以外は基本的に美少女やら美人やらイケメンしかいないので、周囲の者たちは影人以外の者たちには驚いたり、羨望の混じった視線を、1人だけ異質な前髪に同情したり憐れんだりする目を向けた。

「それで、シェルディア。帰城影人とそやつの勝負方法はどうするのじゃ? 先ほど、シエラから何か聞いていたようじゃが」

 カウンターで酒を呑みながら、白麗がシェルディアにそう問う。アイスティーをストローで啜っていたシェルディアは、ストローから口を離した。

「そうね。遊戯とは少し違うけれど、面白い話をシエラから聞いたからそれにしようと思ってるわ。でも、決めるのは私1人というわけにはいかないから・・・・・・あなた達、ちょっといいかしら」

 シェルディアが周囲の者たちに呼びかける。すると、全員がシェルディアの方に顔を向けた。

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