20/39
「私はゲゲゲ 神秘家水木しげる伝」 水木しげる
水木しげる先生の自伝的作品。
生まれてから晩年に至るまでの水木先生の人生が、ときにおかしく、ときに不思議に描かれています。漫画作品としてもとても完成度の高い素晴らしい作品でした。
鳥取県境港市で生まれた水木先生は、子供のころから幽霊とか妖怪とか神秘的な存在に興味がありました。
その水木しげる先生のルーツを作ったともいえる存在だったのが、のんのんばあ。
昔は死がもっと今より身近にあり、お年寄りも信心深かったことを思い出しました。
三途の川、エンマ様のいる地獄。そんなところが本当にあるのだと、昔の人たちは信じていたのでしょう。
そんな水木先生は、人生の折々に様々な妖怪たちに出会うことになります。
塗り壁、貧乏神に福の神。小豆はかりに妖精にも。
そんなふうにして、数々の水木漫画は生まれてきたのだなぁと思いました。
いつか私も境港に行って、水木先生の見た妖怪たちに会いたいです。




