第7章 力の魔女 登場人物
※7章までのネタバレを含みます。
ロザリー゠エル゠フリードリッヒ
17歳。物語の主人公。かつての戦争において、マレフィカで一人生き残った少女。
リュカとの闘いの中、カオスの声に導かれ、ようやく力に目覚めることができた。だがこれも、マレフィカの力のほんの一端である事を彼女はまだ知らない。
【神魂】 姫騎士ミラ
器であるロザリーの成長を見届け、その力を振るうことをついに認めた。幼少期の時のように扱いによっては諸刃の剣となる異能であるため、彼女はより慎重に資質を見極めていたのである。
【異能】 感応
第三段階・確立。自己と向き合い自身を確立した事で、自由にマギアを操作できるようになった。
【技能】 叛逆
マギアの応用によって相手の意識を読み、戦闘を有利に行う事ができる。全ての攻撃を避け、効果的なカウンターとする事も可能。
【技能】 前衛戦術
あらゆる攻撃に対応する防御術。父との地獄のような鬼組み手の成果。
【装備】 マント
新たな鎧姿に合わせられる白のマント。腰辺りまでサイズがあるので、これでようやく目立つお尻を隠す事ができるようになった。と思いきや後ろに切れ込みが入っており、相変わらず隙間から丸見えのようだ。
【装備】 木剣
組み手の時に使用する簡易的な剣。父に憧れ、剣の鍛造のまねごとをする内に習得した自作品。故郷の特産品である亜麻の油を塗り強度を高めている。
パメラ゠クレイディア
15歳。物語のヒロイン。ガーディアナ教国の象徴である聖女。
かつての行いが過ちであった事を悔い、ロザリーの覚醒を見届ける。
最近、よく聖女時代の事を話すようになったが、もう一つの秘密を抱える心の声は表に出る事が少なくなった。一人その理由を知るパメラは、一抹の寂しさを感じている。
ティセ゠ファウスト
16歳。世界を破壊する願望を抱くマレフィカの魔法使い。
王族なだけあって美食家でもあり、一通りクーロン料理を楽しんだが、やっぱりロザリーの作る料理が一番のお気に入り。ちなみに、基礎体温が高いせいか食べても太らないらしい。
仲間達が次々に開花する中、やや取り残された感のある今の自分の実力について一人悩んでいる。
琴吹桜子 (コトブキ サクラコ)
14歳。東方、イヅモ国の忍び。幕府お抱えの隠密組織、紅の陣所属。
忍びのくせに索敵能力がいまいちである事を気にしている。これは性善説に基づいた人を疑わない性格によるものだが、今回の件で少し考えを改めたようだ。
ロザリーとの道場通いにより、こちらも神速は完全にマスターした。
リュカ゠レイフォン
17歳。クーロン国にて仙者の修行を続けているマレフィカ。
しかし、道半ばで挫折し妖仙の呪いを受ける。それからは自棄を起こし、命を省みず頑なに力を求めていた。
しかしロザリーとの出会いにより正の方向に力が向いた事で、まだまだ成長する可能性を手に入れた。いつかまた再会する事を誓って、今は仙者の下で再修行中。
【技能】 一踏両断
文字通り刀のように研ぎ澄ました足刀にて、あらゆる物を両断する。
【奥義】 拳魂一擲
丹田に力を溜め、己の全ての気を拳に託す奥義。師父の最大の技であり、謝々の気持ちを込め毎日突きを繰り返した結果、目にも止まらぬ速さと威力を得た。
【装備】 薬膳
師父に教わった知識から、あらゆる生薬、漢方、珍味などを常に携えている。それらの効能はロザリーとの決闘で見せた通り目に見えて高く、闘いにおいて入念な準備を怠らない性格が垣間見られる。
アニエス゠ロードリング
17歳。魔女の疑いを掛けられ、ロザリーに救われた少女。
ロザリーを影ながら助けるため、政治の道に進む事を約束した。その情熱は凄まじく、今回の魔女裁判を有利に立ち回り、めきめきと頭角を現わした才女として各方面から話題を集めたという。
王゠ファレン
40歳ほど。自由都市デュオロンの市長であり、裏組織、堕龍のボス。
善人の世界の居心地の良さに、すっかり人が変わってしまった。故郷クーロンにはまだ心残りがあるらしく、いつか自分と同じ悲惨な境遇の孤児を集め育てたいと思っている。
妖仙ハマヌーン
年齢不詳。猿の面を被った妖仙で、リュカの兄弟子。
恐ろしい化け物であるが、過去、幼いリュカと対峙し、襲いかかる破壊の衝動から救われた事がある。そして時は過ぎ、妖仙へと落ちかけたリュカを今度は救った。その真意は不明であるが、因縁浅からぬ仲。
女将
50歳ほど。安宿、サンチャ飯店を切り盛りする婦人。
家族に恵まれなかったリュカを引き取った事で変わり者と呼ばれ、町外れでひっそりと暮らしている。髪が長く、やせ細った体に白い着物を纏っており、見た目は確かに少し不気味。しかし、彼女の情が今のリュカを育んだと言っても過言ではない。




