「120話」
執筆時間がとれず短めです。
明日は時間とれますのでちょい長めにしたいと思います(´・ω・`)
タマさんのお腹に顔を埋めることそろそろ1時間。
根っこをはわせて追跡していた俺の分体が向きを変え、こちらに向かっているのを感知した。
あ、そうそう最初は俺の顔を蹴りまくって拒否ってたタマさんだけど、いくら蹴られても諦めない俺を見てついに根負けしたのですよ。
本気で蹴らないあたりなんだかんだ言って優しいと思う。
「ん、帰ってきたぽい」
「おう」
「…………ニャ」
ちゃんと指示通り戻ってくるらしいことを皆に伝える。
ゴリさんは持っていたカップを軽く上げて応え、タマさんは仰向けで遠くを見ながら力無く応えた。
……タマさんには後で果物いっぱいご馳走しようと思いまふ。
それから10分ぐらいして、森の奥からズリズリと俺の分体が何かを引き摺りながら出て来た。
「おー、ちゃんと捕まえてきたなー。 ……こいつなんですかね?」
「俺も見たことない奴だな」
蔦で雁字搦めになったそいつは今まで見たことのない奴だった。
ぱっと見は狼か何かに見えるが、まず大きさが違う。
尻尾抜かして大体3mぐらいかな? あとやたらと顔……というか口がでかい。それに目が全部で4つある。
血走った目と涎ダラダラのその口を見るにどう見ても友好的には見えませぬな。
ゴリさんも見たこと無いとか、珍しい奴なのかもね。
「オーガよりは強いな」
「ですね」
ゴリさんも見たこと無いのと、俺の分体でも捕まえられるなら大丈夫だろうと言うことでちょっと戦ってみることになりました。
分体に指示をして蔦を解除した瞬間襲いかかってきたけどー……噛みつきが強力だけど、それぐらいかな?
牙に毒があるとかそんなことも無さそう。
検証終わったところでさくっとやって魔石頂きました。
オーガよりちょい強いぐらいだけど、分体は見た感じ無傷だね。
負傷したけど治っただけかも知れないけど……うん、この能力?は使えそうだ。
作るときの消耗がネックだけど、作ってしまえば色々便利そう。
索敵させても良いし、モンスター狩って果物作らせるのも出来るかな?
……出来るよね?
「味はそれなりニャ」
作らせて見ましたよ!
どうやら作れはするけど味は劣るみたいだ。
まあ、それでも十分美味しいのだろうけど……俺の作った果物の味に慣れてしまっているタマさんにはいまいちだったらしい。
桃を量産するとかで無ければ分体が果物を作ることは無いだろう。
やっぱ果物は俺が作らないとねっ。
「おし、検証も終わったし日が暮れる前に街に戻るとするか」
「報告しないとだニャー」
分体は吸収したし、あたりには他にモンスターは居ない。
新しい能力の検証も出来たし目的は達成した。あとは帰るだけである。 まあもうすぐ日が暮れるし、今日はそこの街で一泊することになるんだけどね。
「どうやって報告しようね?」
あー……俺の分体吸収したしねえ。
当然ながら魔石なんか無いし、もう大丈夫ですーと言っても信じて貰えないかも知れない?
どうすんべねーって悩んでいると、タマさんがちょいちょい前足でと地面をさすと、俺に声をかける。
「それ持っていけば良いんじゃないかニャ?」
「え゛」
タマさんがさしたもの、それは……俺の分体がはぎとった色とりどりな衣類であった。
え?これ持ってくの……?




