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拝啓、神様。 転生場所間違えたでしょ。  作者: 熊ごろう
生を受けた理由

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111/156

「110話」


「なんでぇ!? なんでっもう空になってるんデスッ!??」


さっき渡したばっかじゃん!?

おかしいよ、だって100Lは入る樽だよ?? たとえ中身が水だったとしても4人で飲める量じゃないってば……もう、何なのぉ……飲んだそばから蒸発してってるんじゃないの?


そのうえもっと欲しいとな?

在庫あるっちゃあるけど、自分用のしかないデスヨ。


「えぇー…………もうこの小さい瓶しかないですよぉ」


「……そうか、そいつは残念だ」


いや、そんなすごいがっかりされても困る……。

むう。


「故郷の場所は分かったんで今度買いに行ってきますよ」


タマさんの故郷がどこにあるかはわかっている。

桃を食べてブーストかけて走れば1日で着くだろう。

ご飯を食べてろくにお別れも出来ずに戻ってしまったし、お酒を買うついでにまた会いに行くのも良いだろう。


「お、すまんな。 行くときは言ってくれ俺たちも一緒に行く、一人じゃ荷物抱えるのも大変だろう?」


俺……たち?


「何樽買うつもりなんですかねえ……」


「……10?」


「むちゃくちゃ多いっすね!?」


一人二樽計算かいっ!


抱えて持って帰ることは出来るけどさー、ちょっと多すぎじゃないのぉ……てか帰る途中で飲み干さないよね?

走って疲れたから休憩しよーぜー!つって。



……まじでやりそうで困るな!


「美味いからな。 ところでさっきちらっと会話が聞こえたが、家買うんだってな?」


「あ、そうなんですよ。 メンバー増えたもんでそろそろ宿暮らしも卒業かなーと」


まあお酒のことは置いといて……家ですよ家。

家買ったらゴリさん達を呼んで……呼んで? ん、んん。


呼んで大丈夫かなあ……? お酒も当然出すわけだけど、不安しかねえ。


「なるほどな。 家具はもう揃えたか?」


「いえ、これからです。 明日家を見てから買いにいこうかなと」


せっかく買うんだから家具もいいの揃えたいね。

普段使う食器類、テーブルやらなんやら。 風呂場もあるし風呂道具一式もだね。

それになんと言ってもベッド! やっぱキングサイズが必須ですよね? そうだよね?


そう、タマさんが潜り込んできても蹴落とされない広さが必要なのだ。


「そうかそうか、それじゃ明日俺達が買い物付き合ってやるよ。 酒の礼だ、良い店案内するぞ?」


「え、良いんですか?」


家具を買うと聞いて、買い物付き合うと言うゴリさん。

その申し出はすごく嬉しいのだけど……一応タマさんをちらっと見てみる。


「お願いするといいニャー。 ぶっちゃけタマは家具屋のことなんて知らないニャ」


「おう……それじゃゴリさんお願いしても良いですか?」


タマさん……まあ、家具とか買わなさそうだもんなあ。

象は頭良さそうだけどさすがに家具を扱ってる店に詳しいなんてこたーないでしょうし。


いやー、この申し出はかなりありがたいのではなかろうか。 俺とタマさんだけだと何買うかわからんで!



「おうよ。 じゃ、明日家を見たらギルドに来てくれ、俺達は酒でも飲んでるからよ」


明日も飲むんかい。




とりあえずゴリさん達と別れ、一日ゴロゴロして過ごしたその翌日。

俺とタマさん、それに象は家を見るためギルドへと向かいリタさんと合流。そしてリタさんの案内のもと買う予定の物件へと向かった。


あ、ちなみにゴリさん達はもう飲んでましたよ。ハハハ。



「おー! むっちゃ庭広いねー」


「ニャ」


「ええ、この物件は広い庭が売りですので」


いざ来てみると予想していたよりさらに広いね。

まず家そのものがばかでっかいし、ちょっとした屋敷みたいになってる。

んで、庭はその2~3倍の面積あるもんでそりゃ広いよねっと。


こんだけ広ければ余裕でBBQできるし、なんなら畑つくって家庭菜園とかできちゃうんじゃないかなこれ。


「気に入ったみたいね」


「タマたちは中を見るニャ」


象は自分で希望していただけあって特に気にいったらしい。

敷地に入るなり駆け出したかと思うと庭を元気に走り回っている。

良いことです。


んじゃ、象が遊んでる間に俺たちは家の中を見てまわりますかねー。



「なんか作りが高級そう……」


「元々はダンジョンシーカーを引退した方が住む予定だったんです。 ベテランの方だったので資金も豊富……それでこんな建物になったのですが……ある事情によって手放すことになったんです」


「じ、事情……?」


事情ってなにっ!?

やだよー……急に謎の死をとげたとか、そんなんじゃないだろうね?

呪われた家とかやですよ!?


「一人で住むには広すぎたと……」


「あ、はい」


ひでえ事情だった。


いや、建てる前に気づこうよ……引退した勢いで建ててしまったのだろうか?


でかい家建てるぜひゃっはーと。で、いざ完成したのを見て冷静になるわけだ。

あ、これやっちまったいました……?と。


「俺たちなら問題ないっすね。 なにせ友達呼んで遊ぶ予定ですから!」


「あ、そうなんですか」


……リタさんの反応が冷たい!

俺だってその気になれば10人ぐらい呼べるんだからねっ!??

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