2018年・春
今年の雪はそこまでなかった。むしろ風が酷かったというべきか。
冬の間は殆ど庭を見ていなかったこともあり、春近い三月中旬。久々に庭を見ることに。
昨年夏から秋にかけて買ったはずのパッションフルーツの木は枯れ、アシタバは度重なる水によりくたりとして、アルブカ・スピラリスはぶよぶよになっていた。
とりあえず端を耕し生き残ったと思しきイチゴを移動。だいぶ色が変色していたが多分大丈夫だろう。
緑のネット際にパッションフルーツの亡骸を埋める。もしかしたらまた元気な姿を見せてくれるかもしれない。
端から二列目に畝を作り、左端からレモンバーム、綿、黒ゴマ、黄色人参、人参と埋めて行く。とりあえず何か一つくらいは咲くだろう。
緑のカーテン予定地には今回は無難に豆類で行くつもりだ。
メロンやスイカではなく、四角豆と黒豆、枝豆の三種類を適当に埋める。
縁石で囲った部分も耕し、冬の間に買ってしまった高級イチゴの種? というか粒粒を埋めてみる。多分これ種だよね? 違うのかな? あの実の側面に付いてる粒粒部分。
ついでに隣が結構余ったので黄色人参の種をばら撒く。
春先なので大したモノが出てなかったため、本格的な植え込みは四月過ぎになるはずだ。
四月、アシタバは見事に復活した。冬は越えると分かっていただけに当然なのだが、ツワモノたちが散っていった冬だっただけにこれは嬉しい。
エルダーフラワーの鉢を植え替え大きめの鉢に入れた。なんかもう立派な盆栽みたいな姿になっている。年々青々してきているのでこいつはこのままでも大丈夫だろう。五月ごろにまた白い花を咲かせるはずだ。
豆たちが少しづつ双葉に成り始めた。ぶよぶよの種が外に出て来ていた時は不安になったモノだが無事咲いてくれたようだ。さすがは豆。生命力がパない。
レモンバームたちは音沙汰がない。いつ生まれるのだろうか?
雑草を引き抜いているとプランターを置いていた一角に物凄い草の群れ。引っこ抜こうとそちらに向かって見付けたのは、去年の種だろうか? そこから生まれたらしい人参の葉っぱだった。
一個抜いてみたら普通に細い根っこができていた。
地面が硬かったから人参化しなかったようだ。とりあえず適当な場所に埋め直す。大きくなれよ?
気が付けば豆たちの横にもっさりと豆苗の群れ。どうやら食事に使ったモノをおやっさんが埋めたようだ。これ、育てるのか……
しかし、みょこっと生えた双葉がいくつかあるのだが、この双葉、どう見ても朝顔だよな? まだ出てくるのか。軽くホラーだぜ。抜いても抜いても出てきやがる。
一部場所に青紫蘇らしき群れを見付けた。
これは青紫蘇でいいのだろうか? それとも別の草? もう少し育つまでは放置が良さそうである。
五月の連休。
そろそろ新たな芽吹きを始めようとするヤグラネギ。なんど切り取られても萎れても、ぐんぐん育つこのネギには感嘆せざるを得ない。
しかも既に種というか櫓の入った根というか、先っぽ部分に出来るネギぼうずの代わりの包みが出来ている。しばらくしたらネギの上にネギという不思議な姿が見られるだろう。
豆苗に花が咲いた。
埋めた豆の方はまだまだ芽を出したばかりなのに早いことである。
トウガラシ、エンジェルトマト? それからちょっと変わっているらしいナスを植えた。普通のナスよりふわとろ食感のナスができるらしい。
モロヘイヤも埋めようかと思ったがなんとなく買わないことにした。
そろそろパイナップルの自家製栽培にチャレンジしてみるべきだろうか? 調べた限りだとパイナップルを食べた後に残った上部分を赤土に埋めればその上にパイナップルが出来るらしいのだが、本当だろうか?
ところで赤土って赤玉土とは違うのだろうか? 未だ赤土を入手していないのでチャレンジはまだまだ先になるだろう。一生来ないかもしれないが。
アシタバの上に黒い毛虫さんが鎮座していらっしゃった。
当然葉っぱごと切り取り川にどんぶらこ。きっと川で洗濯しているお婆さんに拾われるさ、さらば!
勿忘草だったか? オオイヌノフグリではないらしい青い花の群れが咲き誇る一角。餓えた覚えの無い彼らがなぜ大量発生しているのかは分からないが、引き抜こうとして気付いた。
けなげに生き残っていた黄色イチゴの葉っぱ。
青い花の根っこと絡まっていたので草取りを中断。どうしようか考え中だ。
今は気温が低いからいいのだが、そろそろ暖かくなり蜂の季節にはいるだろう。庭仕事も命がけになりそうだ。ミツバチならともかくキイロスズメバチやクマンバチ、ジガバチがでるから危険地帯なのである。夕方にやれば居ないだろうけど、今度は蚊柱立ってるから吸血が……
どうしようかな。




