2019年 夏
6月に入った。
たまたま寄ったホームセンターで見つけたのは、新たな候補。
ズッキーニと二種類のウコンを購入した。
何購入してんだ!? と自分でも思いながらの購入である。
家に帰って早速埋める。
去年トマトを植えていた一角が開いていたのでそこにウコンを植えてみた。
隣に生えているのは一本のネギ。何ともシュールだ。
ズッキーニはおなくなりになったオクラの代わりに埋まって貰った。おおきく、成れよ?
さぁせっかくだし水でもやるか。
そう思って庭を見た。
プランターでそれは起こっていた。
そう、黒百合の草が萎れて死んでいた。
たった一つの株を残して、他の百合根が消失していたのである。
なぜだぁぁぁっ!?
泣きながらプランターから庭に移させて貰った。
死ぬな、死なないでくれ黒百合さん。アイヌの恋を咲かせておくれ。これじゃおいらの恋愛はもはや成就しないと言われているようなもんじゃないかぁっ。
しかし、六月に入ってからはツイてない。
やっていたソシャゲの一つが8月サ終を表明。
だから限定課金無しの無課金金貨大量ゲットでプレイヤー優遇しすぎだって思ってたんだ。課金する必要性がほぼほぼ無かったから想定してただけに哀しいよ。
FGOでは課金の度に☆5が出なくなるし、身体は腱鞘炎になって腕痛いし、庇ったら両腕に波及したし、7月入っても収まる気配が無い。
ミニメロンはいくつも実が出来て来たのに全部腐ってくし、アイヌの恋は行方不明になるし、サファスフィは運営さんが一時音信不通になるし。
医者からは次は腕動かなくなってから来なさいとか言われるし。
一体何が……起きたんだ? なにか、悪いことでもしたのだろうか?
唯一良かったことと言えばスイカが一つ育ち始めたことだろうか?
スイカは強いな。ウチの土壌にあってるようですくすく育って行く。
ただ、地面に付いているんじゃなくて緑のカーテンの一部として空中にぶらんぶらんしてるけど。
ついに、恐れていたことが現実となった。
ミニメロンにうどんこ病が大発生。今までは見付けたそばから葉を切って対処してたのだが、茎にまで病気が進行してしまった。これではもう手を打つことが出来ない。
しかも最後と思しきメロンも腐り始めてるし。
メロン、作るの難し過ぎだろ。病気掛かりやす過ぎる。
すぐ側にあるスイカは全く掛かっていないのに。
とにかく、今はもう心を鬼にしてミニメロンを引き抜くしかない。
これ以上うどんこ病が他の作物に飛び火しては庭が全滅しかねないからだ。
だから、泣く泣くミニメロンを排除することにした。
うぅ、ミニメロ――――ンっ、かむばぁぁぁぁっく。
8月に入った。
正直ショックである。
何がショックって? メロンの近くにはネギを植えるのが良いって今更知ったからさ。
なんてこった。知ってればヤグラネギの小株を周囲に植えまくったのにっ。
庭はここ二か月程で様変わりした。
まず、そこかしこから奴らが生い茂りだしたのだ。
そう、青紫蘇である。
放っておいても大量に出現するのだからこいつ等の繁殖力は凄いと言わざるを得ない。
穂先が出たら天ぷらだ。ありがとうございます。
そしていつもの如く出現して緑のカーテンと化しているのは朝顔だ。長薯とウリ科植物の生存者ともども複雑に絡みついていらっしゃる。
正直どれがどの植物なのか全く分からない。
そしてこの時期になって頭角を現したのは、なんとオクラである。
自分が植えたのも一株だけ細々生き残っていたのだが、母がどこからか貰って来たオクラ達が無駄にすくすく育っているのである。
意味が分からない。自分が植えたオクラはほぼ壊滅したのに、何が違うんだ!?
フィンガーライムはあまり成長していない。というよりは葉っぱをほぼほぼ喰われたせいで死に体である。
逆に順調に成長しているのはフェイジョアである。
実は付けてないから冬場は室内に持ち入らないと。
ウコンたちは思いのほか元気だ。なんか凄い大きく葉が成長してるんだけど、これ順調ってことでいいのかな。
別にそれはいいんだけど、ウコン、収穫した後は何に使えばいいんだろう? 作ったはいいけど使い道がないような?
アシタバはかなり巨大に成長した。
二月過ぎたあたりでは無駄に萎れてた筈なのに植物の生命力って凄いな。
多分だけどそろそろ花咲くんじゃないかな?
前回は花が咲いた後何処からともなく現れた青虫共に食われまくって枯れてしまった。
今回はどうだろうか?
もしかしたら花が咲いたら枯れるだけかもしれないし、とりあえず頑張って育てよう。
結局夏はスイカが一玉取れただけだったなぁ……
やっぱりスイカは育てやすい土壌のようだ。
メロン……いつか、いつかきっと育ててみせる。来年は近くにネギを埋めるんだ。うどんこ病には負けないっ。




