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ゆるーいエッセイ  作者: 樋口諭吉


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ドラゴンって、言うほどみんな知ってるか?

最近個人的にホットなトピックスがこれ。


『ロボものは小説では受けない。なぜならロボットの外見を、文章では描写できないからだ。ドラゴンならみんな知っているから説明が簡単だけど、例えばガン○ムを1ミリも知らない人にガンダムの外見を説明できるか?』


いやー。1mmも納得できないわ。


たしかに、ガンダ○の外見を知らない人に説明するのは難しいよ?

だけれども、それは単に、『複雑なデザイン』だからだ。


要点を説明するのは簡単だよ。


角張った部品で構成される全高18mの八頭身の軍用人型ロボットだ。


ところでさ、ドラゴンって、言うほどみんな知ってるか?


僕はドラゴンを、アロサウルスにコウモリっぽい形状の翼がついたようなイメージで書いてるんだが、最近じゃ恐竜が羽毛に覆われてる説とか出てきたじゃん?


数年後には、はぁ? 龍鱗? なにそれ? 龍はモフモフだろーが! とかってお叱りを受けかねないわけよ。


これさ。『作者と想定される読者の間で共有されているテンプレ的なイメージがあれば、説明を省き作者も読者も楽ができる』という話に過ぎないと思うんだよね。


例えば、エルフっていったらターゲット層の読者は、耳長で森に住んでて人間嫌いでなんか緑の服着てて若い美女でブロンドで魔法に長けてて弓矢もってそうなイメージを思い浮かべるでしょ?


『エルフの一群が街道を駆けていく』とか書かれてた場合、いす○の業務用トラックがレースしてるシーンを思い浮かべる人はいないわけだよ。想定される読者の中には。


これを、『ジギントの一群が街道を駆けていく』ってやったら意味がわからないでしょ?

先にジギントの説明をしてやらないといけない。


ジギントっていうのは、人間と比較して概ね3倍の寿命と魔力を持つ亜人種で、銀髪で赤紫の瞳を持つ。外見は皆若々しく美形揃いだ。奴隷として非常に高く売れ、襲われることが多いためファーメル教国で保護されている。エトナという神獣を崇拝し、自治区を作って暮らしているんだ。


とかさ。大変でしょ? 共通のテンプレ的イメージがないと。


ロボも一緒。


問題は、ガンダ○にコウモリの羽が生えたような、とか言っちゃうと版権の問題でいろんな方面からお叱りを受けたあげく、『切って切って切りまくるぜ!』されちゃうってことで。


受ける受けないの話とは全然別だよ。

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― 新着の感想 ―
[一言]  受ける受けないはやっぱりロボットをどう動かすかという話になってしまうのですが、SFを書くならデザインの説明は作者のオリジナリティと腕の見せ所ですよね。 「難しいから出来ない」は敗北宣言のよ…
[一言] モフモフドラゴン良いなぁと思ったらネバーエンディングストーリーに出てたわ。ガンダムの容姿を文章で表せは面白いですね。コンテストとか開いて欲しいくらいにさ。
[一言] 再び失礼します。 >モノを売る努力(マーケティング)がうまく噛み合った それなんですよね。書くか書かないか迷ってやめたんですが…… ロボットモノの市場が既に飽和状態にある、と私は考えて…
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