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ゆるーいエッセイ  作者: 樋口諭吉


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感じるな! 考えろ!

 身近な人が、本に書かれていることやコメンテーターなどの言葉を『偉い人が言ってるんだから』と考えなしに簡単に信じちゃうと辛い。


 一度信じたことって、変えさせるのが難しいからな。


 ただの相関関係を因果のように言ってる場合とか、逆が真が成り立たない場合の逆とか、本当は色々なケースがあるんだけど、そんなことをいちいち本を書く人やコメンテーターは検証してない。


 むしろ、そういう頭のいい人は、誤謬を自分の都合のいいように利用してるとさえ言える。


 何が言いたいかって言うとね、たとえば、スマホの使用時間が多い人は、時間に応じて頭が悪くなるという結果が出たとしよう。


 この結果を見たときに、『スマホ見るとバカになるって! じゃあスマホを禁止しなきゃ!』となる人が多すぎるんだ。


 勉強のできない子が、授業がつまらなくてスマホを見てるだけの可能性や、実は人気のスマホケースに有機溶剤が使われててそれを吸うとパーになるって話で、スマホ自体は全く関係ない可能性なんかは完全に無視されている。


 論文でさえそうなんだよな。


 都合のいいようにデータを引っ張ってくれば、思いのままに、自分の都合の良い世界に近づけることができるわけだ。


 そうして、規制・規制・規制の生きずらい世の中が生まれる。


 僕はそういうの嫌い。


 だけど、結局の所、人は信じたいものだけを信じるんだよな。

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