あだ名禁止ルールと個の意見を集団に通す方法
小学校で『あだ名禁止のルール』を採用する学校が増えているらしいよ。
あー、なるほどね。
趣旨は、わからなくもない。
あだ名は、それが本人の『こだわり』に触れるようなものだったとき、人を大きく傷つける。
だから、『つけられたあだ名がきっかけで不登校になる子もいるかもしれない、禁止しよう』
そういう発想なんでしょう。
孤立しがちな子を持つ親御さんに対しての、アピール力はあるかもしれないね。
問題は、実効性とデメリットのバランスがどんなもんか? って、ことでさ。
あだ名って、本来呼びづらいとか、同じ名前の子がいるとかそういう理由で『必要があって』つくものでしょう?
そういう側面を無視してもいいものか、と。
そもそも、クラスを『多人数の主流派』と『孤立している人のような少数派』とに分けたとき、あだ名によって不登校になる子は『少数派』に属しているものだ。
つまり何が言いたいかって言うと、『あだ名禁止のルール』は、少数派の中で支持される理屈なんだよね。
多数派は、そもそもあだ名による悪影響をうけないので、多数派側から見れば、『今まで自然に使っていたあだ名を不当に禁止される』ということなのだ。
だから当然、多数派側からは『あだ名≠いじめだ』という意見が出てくるでしょう。
多数派だけ集めて『あだ名を禁止にすること』の決をとれば、高確率で否決されるだろうね。
ぼくがその意見を通したいなら、事前に多数派側に根回しするなぁ。
『なあなあ、あの件賛成しない? 冬の寒い時期にたまたまお腹を壊してトイレでう○こしてたらさ、その後の学校生活でずーっとう○こマンって呼び続けられるの嫌じゃん? 名前+さんなら、う○こマン呼ばわりされないぜ?』とかさ。
こんな根回しをせずには通らないような案件なのだ。
要するにあれだよ。
じゅげむじゅげむごこうの…さんとか、パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン…なんとかさんとか、そういう人が転校してきたらどーすんの? ってことさ。
毎回、ちゃんと名字+さんで呼ぶのか?
どこが名字なのか知らんけどw
『なんとか戦争で手柄を立てた英雄のちょめちょめの息子である何とかを祖に持つなんちゃらの子のなになに』さん、とかさw
世界には、そういう命名方法の国もあるでしょうよ。




