表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆるーいエッセイ  作者: 樋口諭吉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/292

あだ名禁止ルールと個の意見を集団に通す方法

 小学校で『あだ名禁止のルール』を採用する学校が増えているらしいよ。


 あー、なるほどね。


 趣旨は、わからなくもない。


 あだ名は、それが本人の『こだわり』に触れるようなものだったとき、人を大きく傷つける。


 だから、『つけられたあだ名がきっかけで不登校になる子もいるかもしれない、禁止しよう』


 そういう発想なんでしょう。


 孤立しがちな子を持つ親御さんに対しての、アピール力はあるかもしれないね。


 問題は、実効性とデメリットのバランスがどんなもんか? って、ことでさ。


 あだ名って、本来呼びづらいとか、同じ名前の子がいるとかそういう理由で『必要があって』つくものでしょう?


 そういう側面を無視してもいいものか、と。


 そもそも、クラスを『多人数の主流派』と『孤立している人のような少数派』とに分けたとき、あだ名によって不登校になる子は『少数派』に属しているものだ。


 つまり何が言いたいかって言うと、『あだ名禁止のルール』は、少数派の中で支持される理屈なんだよね。


 多数派は、そもそもあだ名による悪影響をうけないので、多数派側から見れば、『今まで自然に使っていたあだ名を不当に禁止される』ということなのだ。


 だから当然、多数派側からは『あだ名≠いじめだ』という意見が出てくるでしょう。


 多数派だけ集めて『あだ名を禁止にすること』の決をとれば、高確率で否決されるだろうね。


 ぼくがその意見を通したいなら、事前に多数派側に根回しするなぁ。


『なあなあ、あの件賛成しない? 冬の寒い時期にたまたまお腹を壊してトイレでう○こしてたらさ、その後の学校生活でずーっとう○こマンって呼び続けられるの嫌じゃん? 名前+さんなら、う○こマン呼ばわりされないぜ?』とかさ。


 こんな根回しをせずには通らないような案件なのだ。


 要するにあれだよ。


 じゅげむじゅげむごこうの…さんとか、パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン…なんとかさんとか、そういう人が転校してきたらどーすんの? ってことさ。


 毎回、ちゃんと名字+さんで呼ぶのか?


 どこが名字なのか知らんけどw


『なんとか戦争で手柄を立てた英雄のちょめちょめの息子である何とかを祖に持つなんちゃらの子のなになに』さん、とかさw


 世界には、そういう命名方法の国もあるでしょうよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ