【コミカライズ5話番外編】一番いいのを頼む
ゼニス「さてさて、コミカライズも五話までやってきました!」
ティト「コミックス一巻は五話までの収録になります。他にもおまけ漫画やおまけ小説がついていますよ」
ゼニス「発売日は2024年10月15日! ぜひよろしくお願いしますね」
ゼニス「今回はラスが初登場したよ」
ラス「緊張しました」
ゼニス「このときのラスはまだ五歳なのに、一ヶ月以上かけて故郷からユピテルに来たんだよね。大変だったね」
ラス「ヨハネがいましたから。でも、旅のとちゅうでなんども息が苦しくなってしまって」
ゼニス「過呼吸だね……。見ていてほんとにかわいそうだった」
ラス「ゼニス姉さまのおかげで平気になりましたもの! もうだいじょうぶです」
ゼニス「(ラスはまだ小さいのに、こうやって抱え込むところが心配なんだよなぁ)」
ゼニス「というわけで始まった『ご学友』生活だったけど、文化の違いで色々戸惑ったっけ」
ヨハネ「我らも異国、異教の地に赴くにあたって、覚悟は決めておりました。しかし予想以上にままならぬことが多く……」
ゼニス「郷に入っては郷に従えっていう言葉があるけど、ケースバイケースだと思う。ヨハネさんとラスにとって譲れないものならば、無理に合わせる必要はないもの。私だってユピテル人の矜持に直結する文化とか、あとは日本人としての心に反するようなことを強要されたら、そりゃあ反発するよ」
ラス「いろんな違う人がいるから、話し合って決めていけるといいですね」
ゼニス「うん、そうなの。少なくとも私たちは、そうやって仲良くなれたから。ラスはもちろん、ヨハネさんも小さい王子をたった一人で預かって、育てていく役目は大変だと思う」
ヨハネ「ゼニス殿にはかないませんな」
ゼニス「(まあ、私は中身おばさんだからね)」
ゼニス「ところで、某コメント付き配信サイトで一ページ目のコメントがえらいこっちゃになっていた件」
ティト「あれ、なんなんですか」
ゼニス「えーと、日本の少し古いゲームで『エルシャダイ』というのがあって。そのゲームはなんというか、とてもシュールなオープニングで有名だったの。『そんな装備で大丈夫か?』『一番いいのを頼む』っていうのがその迷台詞でね。ラスの故郷のエルシャダイ王国と名前がかぶってしまったせいで、あんなことに」
ティト「エルシャダイはなにか由来がありましたよね?」
ゼニス「ヘブライ語っていう地球の古言語で『全能の神』という意味だよ。ラスの国のモデルになった集団や宗教で使われていた言葉だったから、作者はそこを由来として使っちゃったみたい。ゲームのほうは後で気づいたと言っていた」
ティト「うかつですね」
ゼニス「ほんとに。というか読者様があんなに食いつくとは思わなかった……最初のページがコメントで真っ白になってるんだもん」
ティト「ところでゼニスお嬢様。課題をすっかり忘れていましたね」
ゼニス「……はい(小さくなっている)」
ティト「今から巻き返しはできそうですか?」
ゼニス「するしかない。でも、もう年末が近いから里帰りもしたいし。里帰りから帰ってくるまでにテーマをしっかり決めて、すぐに取り組んで……」
ティト「具体的には第六話で里帰りとテーマ設定。第七話でテーマにもとづいた実験ですね」
ゼニス「うわあ、めちゃくちゃメタってる。でもそういうことです! 次回は里帰りで久々に両親と弟、犬たちに会う話。その次はいろいろ実験をする話ですよ! 特に第七話はコメディ系なので楽しく読めちゃう」
ティト「第六話以降はコミックス二巻に収録予定です」
ゼニス「ぶっちゃけた話をすると二巻までは発売予定があるけれど、三巻以降はまったく白紙。十月発売の一巻がどれだけ売れるかで続刊が決まります。よろしくお願いします!(ゴリゴリとゴマをすっている)」
コミカライズ配信サイトは画面下部からどうぞ!





