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第八十五話 公爵家

殿下とわたしの心は通じ合っていく。


前世で約束をし合った仲。


残念ながら前世ではかなうことのなかった結婚。


お互い、今度こそ結婚をして、幸せになっていきたいと思っていた。


殿下と想いを通じた後は、夜、毎日、殿下の部屋に招待されるようになった。


唇と唇を重ねて、抱きしめ合うわたしたち。


結婚式はまだしていないので、二人だけの世界には入らないのだけど、これだけで充分幸せなわたしたちだった。


しかし、婚約、そして結婚ということになると、国王陛下と王妃殿下を始めとした王室の方々を説得していく必要がある。


わたしは子爵家出身。


本来であれば、婚約者候補にはなれない家柄。


ここに、国王陛下を始めとした王室の方々はこだわっていた。


この意識を変えてもらう必要がある。


殿下は、


「わたしはあなたと結婚します」


と言ってくれていたし、


ラディアーヌ様は、


「おにいさまとあなたの結婚を応援します」


と言ってくれた、


二人は、殿下とわたしの婚約、結婚の為に動く。


殿下は王室の方々を根気強く説得してくれたし、ラディアーヌ様も一生懸命わたしのいいところを王室の方々に話をしてくれていた。


とてもありがたいことだ。


しかし、それだけでは足りない。


わたしがもっと殿下に尽くし、殿下の仕事に貢献することによって、わたしが殿下にふさわしい女性であることを少しでも王室の方々に認めてもらわなければならない。


そうしなければ、殿下やラディアーヌ様の苦労に応えることはできない。


「無理しないでください。あなたはわたしにはもったいないほどのお方です。きっと皆さんもそのことを理解していただけます」


殿下はそう言ってわたしにやさしい言葉をかけてくれる。。


涙が出るほどうれしい言葉だ。


こうした努力の結果、国王陛下も王妃殿下も、少しずつわたしのことを理解し、殿下との婚約を認める方向になり始めているようだった。


殿下によると、国王陛下は、


「気品はあるし、それでいてやさしさがあふれている。能力も高いところも評価できる。なかなかいい娘ではないかと思う」


と言っているそうで、王妃殿下も同じ意見だそうだ。


そう言ってもらえるのはうれしい。


もちろん、まだまだ足りないところも多いので、もっと努力をしていく必要があると思っているところだ。。


こうして殿下とわたしが婚約に向けて動き出していた時。


ボトルンド公爵家で反乱が発生しようとしていた。




ルアンソワ様の圧政は、領民の間での反発を生み、それがだんだん大きくなってきた。


また公爵家内部でも反発が大きくなってきていた。


ルアンソワ様はその動きに対し、妥協することなない。


それどころか、


「反乱など、わたしが一撃で粉砕してやる!」


と言っていたそうだ。


お父上の公爵閣下がその衰えた体をおして、


「ルアンソワよ、今のお前のやり方は行き過ぎている。このままではこの公爵家は立ち行かなくなってしまう」

とルアンソワ様に言ってきても、


「お父上は黙ってください。わたしがあんなやつらに屈したとなれば、それこそ公爵家の威厳に関わります。ここは強硬な姿勢あるのみです」


と言って、取りつく島もなかったそうだ。


そうしている間に、反発している領民と公爵家内部の反発している勢力が結びつき、一大反対勢力へと成長し始めていた。


しかし、それでもルアンソワ様は、一切妥協する様子はなかった。


「面白い」


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