骨董扱処あんていく廻呪録
明治の終わりごろ。浅草の裏通りには俗世と離れた、『いわくつき』の品ばかり取り扱う骨董屋があった。
その店主・鷂は言う。
「……物は、いい。素晴らしい。物はひとつの目的のためにのみ存在し余分な働きをしない。
ひるがえって人間という奴ばらはどうか。言うこと成すこと朝令暮改で余分なことしかしない。なにをしようとしているのか、なにを考えているのかがまるでわからない」
──つまり、古物が好きで人間が苦手な変人だった。
お話はこの店に、『触ると死ぬ箱』なるいわくつきが持ち込まれたことではじまる。
その店主・鷂は言う。
「……物は、いい。素晴らしい。物はひとつの目的のためにのみ存在し余分な働きをしない。
ひるがえって人間という奴ばらはどうか。言うこと成すこと朝令暮改で余分なことしかしない。なにをしようとしているのか、なにを考えているのかがまるでわからない」
──つまり、古物が好きで人間が苦手な変人だった。
お話はこの店に、『触ると死ぬ箱』なるいわくつきが持ち込まれたことではじまる。
触れると死ぬ箱【壱】
2025/10/11 15:26
触れると死ぬ箱【弐】
2025/10/11 15:24
触れると死ぬ箱【参】
2025/10/11 15:26
触れると死ぬ箱【肆】
2025/10/11 15:27
不死になる茶碗【壱】
2025/10/11 15:54
不死になる茶碗【弐】
2025/10/11 15:55
不死になる茶碗【参】
2025/10/12 15:39
(改)
不死になる茶碗【肆】
2025/10/12 19:38
(改)