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103話 温泉回

【エリー視点】


 星が輝く暗い空に白い湯気がもくもくと立ち昇る。

 夜の外気は冷たいけれど熱い湯気が周囲を満遍なく纏い、この場所全体を薄く白くかすめさせる。夜の空気に冷やされている筈の石の床も零れたお湯によって湿り、温められている。


「おんせーんっ!」

「おんせんだーっ!」


 僕とフィフィーは大きな布を一枚体に纏わせ、広い湯を前にはしゃぐ。

 僕達は温泉へと来ていた。


「よっしゃー! ドボンと行くぞーっ!」

「フィフィー! ダメっ! マナー違反! 体も洗わないとっ……!」


 温かで気持ち良さそうな温泉を前にして、フィフィーの目が野生児の様にぎらついている。マナーのなってないオラついた下級冒険者の様に直情的な行動を取ろうとするフィフィーを羽交い絞めにして、僕は彼女を諫めていた。


 フィフィーは少しくすんだような色の濃い金髪を頭の上でお団子に纏めていた。いつもはセミロングの髪を自然に垂らしているので、とても新鮮な感じがする。

 一方僕の髪は短いから特に纏める必要がない。イリスの状態だったら絶対纏めなきゃいけないけれど、髪が短い姿はこういう時楽である。


 体を洗う用の温泉から桶でお湯をくみ、布で体を擦りながら道中の汚れと垢を落としていく。

 足からゆっくりとお湯につかっていき、滑り込ませるように下半身から上半身へとお湯の中に身を通していく。お湯の熱がじんわりと体を纏っていく。

 フィフィーは少しだけ荒くお湯の中に身を投じる。お尻が水面を叩き、少し水飛沫が立つ。


 すぐにお湯の心地よい熱が全身へと巡っていく。お湯に浸かっていない頭までもが熱くなり、顔が赤くなっていくのを感じる。


「ふぅ~~~」

「ふぅ~~~」


 2人して目を細めながら、極楽を意味するため息を零していた。

 あ゛~~~、生きてるって素晴らしい……。


 温泉が体を包み込み、心地よさに支配されていく。目をつむり思考と感覚を体から放棄する。まるで体がふわふわと浮いていってしまいそうな錯覚を覚えてしまう。


 あ゛~~~、ぽかぽかして気持ちいぃ~~~。極楽……。


「ほぅほぅ、エリーは中々の美乳をお持ちのようだねぇ……」

「んー……?」


 横を見ると、顎に手を当てて僕の胸をまじまじと見てくるフィフィーの姿があった。おっぱいネタを振ってきた為か、それとも温泉の熱か、顔を少し赤らめながらそんな事を言ってきた。


「君はおっさんか?」

「クラッグさんに揉まれて育ったの?」

「ぶふーっ……!?」


 フィフィーが爆弾ぶっこんで来た。


「ちがっ……! バカかっ!? 君はバカかっ……!? なんてことを言うんだい! そんな訳が無いだろうっ!?」

「わはははは、エリーが怒ったー! ……って、ぶわっ!? やめろー、お湯掛けんなー」

「何度も言うけど、僕とクラッグはそういう関係じゃないからっ……! 胸なんて一度だって揉まれたことなんて……なんて…………」

「ん……?」

「…………」

「…………」


 ……そういえば、セクハラで……軽く揉まれたことが……。こう、軽く握られるように……くいっ、と…………。


「…………」

「…………」

「あの焦げ茶……! いつか殺すっ……!」

「わははははっ!」


 フィフィーはゲラゲラと笑う。僕は過去のセクハラを思い出して、顔が熱くなった。

 くそーっ! 多分今、僕は温泉より熱くなってる! 温泉の感覚が分からなくなっていくっ! あの焦げ茶、絶対に許さんっ!


「あの焦げ茶は……いつか絶対に死刑台に叩きこんでやるっ……!」

「まー、クラッグさんは100回縛り首になってもしょーがないよねー?」

「そもそもっ、フィフィーが変な事言いだすのが悪いんだろっ!? やめてよねっ、あんな変な事言うのっ!」

「いやー、もっとそもそも論を発展させるとだね、こんな揉みたくなるような美乳を持ってるエリーが悪いという結論になると思うんだけどさー」

「うっさい! このバカヤローおっさんめっ! 自分は可愛らしいお胸しちゃってさっ!」

「あっ! なんだとーっ! こんやろーっ! それを言ったら戦争だろうがーっ! ちょっといいもの持ってるからって調子に乗りやがってーっ!」


 ぎゃーぎゃーと騒ぎ始める僕達。

 僕のサイズは平均よりも少し大きめ、といったところだ。美乳と言われるのは……うん、まぁ、ありがたい事なのだが、そこまで大きい訳ではない。


 対してフィフィーの胸は……うん、その……ない訳じゃない。


「くっそー! このお乳貴族めがぁっ! おりゃー! 差し出せっ、そのおっぱいを! 捻じり取ってわたしの胸に付けてやるっ! うりゃーっ!」

「ぎゃーーーっ!? 来んなぁっ! フィフィー、来んなぁっ!」


 指をワキワキさせながらフィフィーが僕に襲い掛かってくる。温泉をばしゃばしゃとしながら、桶でフィフィーの手を叩いて迎撃にあたる。

 体当たりの様にして組み付いてくるフィフィーの手首を取って、なんとかおっぱい揉ませない様に頑張っていた。


 S級同士の激しい攻防が繰り広げられていた。


「あー……フィフィー、エリー君……」


 そんなことをしていると、温泉の高い壁の向こう側から声が聞こえてきた。

 少し申し訳なさそうな、それでいて呆れた感情の混ざったような声であった。


 壁の向こう側は位置的に考えて男性用の露天風呂だった。

 そして、声の主はどう考えてもリックさんだった。


「……あまり他のお客さんに迷惑を掛けないようにね?」

「いいぞっ! もっとやれ!」


 子供を諫める様なリックさんの声の後に、野次を飛ばすクラッグの声も聞こえてきた。


「…………」

「…………」


 僕とフィフィー、2人して動きを止めて壁の方を見つめた。

 僕は頭が、かあぁっと熱くなるのを感じた。


「……う、うわああああぁぁぁぁっ!?」


 一気に恥ずかしくなって、肩まで、いや顎先までお湯の中に浸かり体を隠した。あまり意味のない行動であることは確かだったのだが……。


「き、聞こえてたのっ……!? 今までの僕達の会話っ……!?」

「わっはっは」


 返ってきたのはクラッグの笑い声だけだったが、それは僕の質問に明確に回答していた。

 は、恥ずかしさで死にそうである……。


「なに? 会話筒抜けだったの? 結構壁薄い?」

「いや、S級の聴覚だったら聞こえるって程度だよ」

「温泉も静かって訳じゃねーからな」


 フィフィーが軽く問いかけると、普通に返事が返ってくる。

 今僕たちは男湯と女湯を隔てる壁のすぐ傍の温泉の中にいてしまっていた。確かに壁は近いが、湧き出る温泉が水面をばしゃばしゃと打つ音や、他のお客の体を洗う音などで音が掻き消されがちだった。

 でも確かに、S級の耳の良さだったら壁の向こうの会話ぐらい普通に聞き取れる……。こんなところで無駄に耳の良さが仇になるとは……!


「っていうかフィフィー、平気なの!? 全然恥ずかしそうじゃないんだけど!?」

「この程度じゃ恥ずかしくもないかなぁ。生娘じゃあるまいし」

「……っ!」

「あ、ごめん」


 あ、謝るなぁっ……!?

 ぐ、ぐむむ……。女として決定的に負けたような気分だ……。胸は僕が勝ってるのに! 胸は僕が勝ってるのに……!


「ま、まさかっ……!? クラッグ!? 覗きとかしてるんじゃないだろうねぇっ……!?」

「あ、このヤロウ! あらぬ疑い掛けて来てんじゃねーよ! 普通に温泉入ってるわ!」


 どうだかっ!

 僕は壁の上の方を眺め、クラッグの顔が飛び出ていないかを探る。ない。いや、壁に穴が開いていて、そこから覗いていたりするか? 見てみるけど、穴が開いてそうな場所は全く無い。


「本当に覗いてないんだろうねぇ!?」

「本当だって。なんでそんなに疑うんだよ」

「日頃の行いだよっ……!」


 いつもお前が僕にセクハラしてくるからだよっ!


「まぁ……日頃の行いが悪いからね……」

「日頃の行いなら仕方ないね」

「お前ら……」


 皆が僕の味方だった。


「覗きに関しては大丈夫だよ、エリー君。クラッグは普通に温泉に浸かってるよ。ボクが保証する」


 壁の向こうからリックさんの声が聞こえてくる。


「リ、リックさんがそう言うのなら……はっ!? まさか、リックさんまでもが覗きをっ!? 片棒を担いでるっ!?」

「ボクにまで飛び火してくるのは止めてくれないかなぁ?」

「ど、どーしよっ! フィフィー! リ、リックさんがフィフィーの裸を覗き見しようとしてるかもよっ!? 男は皆、羊の皮を被った狼だって聞いたことあるよっ!」

「エリー君、ほんと、ちょっとやめて?」


 僕はテンパっている!


「大丈夫、大丈夫、落ち着いてエリー。リックは覗きなんてしないよ」

「で、でも……!」


 フィフィーは僕の肩を軽く叩いた。


「リックはわたしの裸なんて見慣れてるから」

「…………」

「…………」


 生々しい証明がなされてしまった。僕の顔はさらに赤くなり、壁を隔てた両側で一瞬沈黙が過ぎった。


「……まぁ、リックが見慣れてないエリーの裸を見たいって言うのなら、話は別だがよぉっ!? おぉっる!? リックさんよぉっ!?」

「だからっ! ボクにあらぬ疑い掛けるのは止めろって言ってるだろ! 僕に前科はない筈だっ!」

「恋人が慎ましい胸で悪かったわねぇっ!?」

「言ってないからっ! そんな事!」


 濡れ衣によってリックさんが追い詰められていく。


「聞いてよ、エリー! わたしとリックで潜入調査の仕事が入った時の事なんだけどね! そこは女性禁制の場所だったんだよ! そうしたらこの男、なんて言ったと思う!?」

「え? どうしたの?」

「『フィフィーは男装余裕だよね』って、胸の方に視線を向けながらさも当然の如く言ってきたんだよっ!」

「うわぁ……」

「ちょっ!? 待って!? あれはそういう意味で言ったんじゃないっ……!」

「流石に殴ってやったねっ! リックの胸をっ! へこむぐらいにっ!」

「始めから無いやい!」


 とても楽しそうにケンカしていた。仲良くケンカしな。


「はいはい、いちゃいちゃするのは2人だけの時にしてくださいねー」

「いちゃいちゃなんてしてないやいっ!」

「クラッグ、おちょくるなよ!」


 大丈夫かな? 僕達、他のお客の迷惑になってないかな?


「じゃあ、クラッグさん! クラッグさんがそう言うなら、丁度裸の付き合いだし、赤裸々に聞くけどさっ!」

「なんだよ? フィフィー?」


 フィフィーの矛先がクラッグに向いた。


「……実際の所、エリーの事どう思ってるの?」

「ぶっ!?」

「ぶっ……!?」


 吹く。2人して吹いてしまった。……違った。フィフィーの矛先はクラッグだけじゃなく僕にも向いていた。


「フィ……フィフィーさん……? いきなり何を聞いてくるのかな……?」

「そ、そうだよっ、フィフィー! 何訳分からないこと言ってんだよっ……!」


 僕はがばっと立ち上がって、フィフィーを諫める。なんて危ない事を聞くんだっ! こいつはっ……!


「えー? でもー?」

「違うからっ……! そんなんじゃないからっ! ほ、ほらっ、リックさん! リックさんもフィフィーの事叱ってやって下さい! あなたの相棒、暴走してますよっ!」

「いやぁ、悪いけど、ボクも気になるかなぁ……」

「リ、リックさんまで……」


 口元がひくつくのを感じる。ただのフィフィーの暴走だと思っていたけど、意外と味方が少なかった。


「んで? クラッグさん? ほんとのほんとの所、エリーの事どう思ってるの?」

「いやいや……」

「実際はどこまでしちゃったの? キスとかした? ……隠してるけど、本当はもっと凄いことまで!?」

「いやいやいや……」

「いつまでもただの冒険者仲間って言ってるけど、本当にそれだけなの? もっとなんか色々あるでしょー? ねー?」

「ねー?」

「いやいやいやいやいや……」


 やめろー! やめろーっ!

 クラッグもめちゃくちゃ困っている様子であることは、声色から十分伝わってくる。


「ほらほらほらほら、言っちゃいなよ、クラッグさん。別に何も恥ずかしい事じゃないんだからさ。エリーみたいに恥ずかしがってばかりいちゃダメだよ」

「ねー」

「…………」

「や、やめろーっ! 言わなくていい! 言わなくていいからねっ、クラッグ! こやつらの挑発なんかにのっちゃダメだよ……!」


 何かを逡巡するかのようなクラッグの無言に僕はハラハラとさせられる。

 ま、まさか……? い、いや、そんなバカな……? こ、この場で何か言われたら、ぼ、僕は一体なんて返せばいいんだっ!?

 ダ、ダメだよ! 僕は本当は王族なんだからっ……!


「俺は……」


 ギャーーーーーっ!

 クラッグは口を開く。


「……俺は、エリーの事は妹の様に思ってるかな?」

「あ、逃げましたっ! 逃げましたよ、この男っ!」

「潔くないぞっ! クラッグ!」

「うるせーっ! お前ら思春期のガキかっ! 色恋沙汰でわーきゃー言うなっ!」

「思春期のガキだよっ!」


 ……ほっ。

 少し、若干、なんだかもやもやする所もあるんだけど、それよりもはぁ、と安堵のため息をつかざるを得ない。

 なんか、こう……ほっとしていた。


「じゃ、じゃあ! ターゲットを変えてエリー! エリーはクラッグさんの事をどう思ってるの?」

「……弟の様に思ってるよ」

「あ゛ーっ! もうっ! クラッグさんのせいで変な逃げ方覚えちゃったじゃんかぁっ!」

「おい、ちょっと待て、エリー! なんで俺が弟なんだよ!? 兄と呼べよっ!」

「おめーなんて弟で十分だよっ! このバカ焦げ茶!」


 なんとか躱し切れてほっとする。はぐらかされたフィフィーはむぅっと頬っぺたを膨らませて不満を露わにしていた。

 勝った、って気持ちになってくる。……いや、はぐらかしたも何も、初めからクラッグとは別にそんなんじゃないんだけど。……別にそんなんじゃないんだけどっ!


「じゃあさ! じゃあさ、クラッグさん!」

「……次はなんだよ、フィフィー」


 自棄のようにフィフィーが叫ぶ。


「クラッグさんはイリス様の事をどう思ってるの!?」

「……はぁ?」

「ぶふーっ…………!?」


 小首を傾げるかのようなクラッグの声がし、僕の方は盛大に吹き出した。さっきよりも盛大に吹き出した。

 こいつっ……!? 何をぶっこんできているのかっ!?


「な……なんでここで女狐なんかが出てくるんだ?」

「だってクラッグさん、イリス様と結構親し気に喋ってるじゃん?」

「そ、そそ、そんなことねーぞ? あんな女狐なんかと仲良くなんか……?」

「ここに本人居ないんだから、好きに喋っちゃいなよ!」


 いるよっ! ここに本人居るよっ……! おめー、その事分かってんでしょ! フィフィー!


「もしイリス様に好きって言われたらどうする!? クラッグさん!?」

「い、いや……そんなことにはならねーだろ。あっちは姫様だぞ?」

「もしだよ、もし! 好きだって言われたら嬉しいっ!?」

「やめろー! やめろー、このバカフィフィー!」


 僕は制止を掛ける。

 誰かこの暴走バカ列車を止めてくれっ! リックさん! リックさん、あなたの相棒が暴走してらっしゃいますよっ!


「へ、へん! お、俺が王女様なんかに惑わされるわけねーだろっ!? 王族なんか、こっちから願い下げだねっ!」

「でもさでもさ、クラッグさん、ちょっとイリス様に見惚れてる時があったりしない?」

「…………」


 おおいっ! 黙んなっ! クラッグ!


「王族とかそういうの抜きにしたら、女性として好みなの? お淑やかな方が好きなの? 長髪が好きなの?」

「ち、ちち、ちげーしっ!? あ、あああ、あんな女狐なんかどーとも思ってねーし!? 俺が王族に見惚れるなんかありえねーしっ!? あんな女狐と比べたら、エリーの方がずっとよっぽど100倍くらい可愛いしっ!?」

「おぉいっ!? 変な引き合い出してくんのやめろぉっ……!」


 ふぅん……と、隣でフィフィーがニヤニヤしながら僕の方を見てくる。やめっ、やめろーっ! は、恥ずかしいっ……! こんな本人居ない風を装った本人居る羞恥プレイを受けるなんて思わなかった!

 うー! うー! うーっ……!


「お、俺が卑劣で低俗で悪魔の様に残忍な王族なんかに……あんな可愛げがなく、人をおちょくってきて…………あまりおっぱいの大きくない奴に心揺さぶられる訳がねーーーっ!」

「そぉいっ!」

「あでっ!?」


 僕は桶を壁の上に向かって投げた。鍛え上げた投擲の技術は壁の上を越え、上手く放物線を描いて声の聞こえる地点に落下した。

 頭と木の桶がかぽーんとぶつかる音がして、クラッグから漏れる声が聞こえてきた。


「……え? あれ? ……エリーさん? なんで俺に桶投げてきたの?」

「そっ、それは……! い、いいか、クラッグ! 女性の前で胸の話をしたら、誰に対してでも、それは戦争だっ……! 戦争なんだっ!」

「エリーに同意っ! そうですよっ、クラッグさん! 今の発言はわたしにも喧嘩を売ったとみていいんですねっ……!?」

「ちょっ……! 違っ……!」


 言っとくけど僕は平均よりはちょっと大きいんだからなっ!


 壁の向こう目掛けて魔法を放つ。放物線を描いてクラッグに着弾するような魔法だ。フィフィーなんて途中で軌道の変化する魔術式を組み込んでいる。

 2人で数発の魔法をクラッグ目掛けて撃ち込んだ。


「ちょっ……!? やめっ!? 他のお客さんの迷惑にっ……! 出ますっ! 俺、温泉出ますっ!」

「あっ! 逃げたっ!」

「卑怯者ーっ!」


 壁の向こうでクラッグが慌てて屋内へと引っ込む気配がした。


 ……温泉での戦いは、おっぱいに始まりおっぱいに終わったのだった。




 その後、旅館の人に迷惑行為ってことでたっぷりと叱られた。市井の学園生じゃないんですから、と怒られ僕たちはしゅんとなった。

 ……温泉に浮かれ、はしゃぎ過ぎてしまったのだった。


無駄回っ!

……今回の突発的なイベントの為だけに、貧乳設定付けられるフィフィーさん、可哀想……。別に今まで貧乳だって書いてなかった筈なのに……。


申し訳ありませんが、諸事情により更新ペースを落とさせて頂きます。

3日に1回だったのを4日に1回にさせて頂きます。

次話『104話 酒吞み達の戯れ』は4日後 8/21 19時に投稿させて頂きます。

申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

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