ユニットデータ:航空機(裏)
8.哨戒半径
対潜哨戒機や偵察機が影響を及ぼせる範囲を表しています。
ユニットを構成する航空機が発揮できる最大航続距離に以下の係数を掛け、端数を切り捨てることで算出してあります。
四発機:×0.3
双発機:×0.2
単発機:×0.1
タイプによる係数の修正
タイプR:+0.1
タイプPR:+0.1
タイプSR:+0.1
練度による修正
練度0:×0.8
練度1:×1.0
練度2:×1.2
例を挙げますと、最大航続距離8200kmを発揮する二式飛行艇(12型で計算)の場合、8200×0.3(四発機)×1.0(練度1)=2460をヘックス数(1ヘックス=100km)に換算して24.6。
これの端数を切り捨てての24が哨戒半径となります。
また彩雲の場合ですと、最大航続距離が5300kmなので、5300×0.2(単発機:0.1+タイプPR:0.1)×1.0(練度1)=1060を端数切り捨てし、ヘックス数(1ヘックス=100km)に換算して10の哨戒半径が与えられます。
9.機雷敷設能力
航空機による機雷敷設能力を表します。
この能力を持つ航空機ユニットは、通常の対地攻撃に変わって機雷を敷設することができます。
機雷敷設能力は機雷搭載数×18/100の平方根を四捨五入して算出しますが、国籍により、機雷搭載数に以下の修正を加えるます。
独:×2
米:×3
例を挙げますと、B29スーパーフォートレスは1機につき2000lb機雷8個を搭載しているものと設定してありますので、8×18×3/100の平方根=2.07を四捨五入し、機雷敷設能力2を与えてあります。
10.練度
搭乗員の経験や部隊としての錬成度を表しています。
ユニットの練度は、以下のとおり三段階に分かれています。
高:練度2
中:練度1
低:練度0
練度の数値は戦闘時にサイの目修正として使用されるだけでなく、航続距離や哨戒半径の算出などにも使用されています。
11.機体規模+整備値
ここに記された機体規模によって、運用できる飛行場のレベルに制限が掛かります。
機体規模は艦載機と陸上機で異なり、艦載機の場合は、艦艇ユニットの説明にもあったとおり、航空母艦の航空機運用能力に関係してきます。
また整備値は、航空機ユニットの生残性や稼働率を表した数値です。
この数値が大きいユニットは、作戦行動を行った次のフェイズにおいて再度作戦行動を行える確率が高くなります。
機体規模は、艦載機の場合、翼面荷重(全備重量:kg)×全備重量|(t)/200の数字によって以下の三段階に評価されます。
3未満:1
5未満:2
5以上:3
なお、計算式の数字には次のような係数が掛けられます。
主翼折り畳み機能(大)の場合:×0.75
元陸上機の場合:×1.25
F8Fで計算しますと、全備重量(6100kg)/翼面積(22.67㎡)×全備重量(6.1t)/200×0.75(主翼折り畳み機能(大))=6.15となり、数値が5以上なので機体規模3が与えられます。
陸上機の場合、翼面荷重(全備重量:kg)×全備重量(t)/200の数字によって以下の三段階に評価されます。
9未満:S
9以上:M
18以上:L
すべての艦載機は、陸上機として機体規模Sのユニットに分類されます。
また、ジェットエンジンを装備した機体の多くには機体規模の前にJを、飛行艇のような水上機の場合には、計算式の結果に関わらず機体規模Wを与えてあります。
整備値は戦闘機や小型爆撃機の基本を4、中型爆撃機の基本を2、大型爆撃機の基本を0と規定し、事故率の大きい機体には-1の修正を、生存性が高い(と思われる)合衆国製の機体には+1の修正を加えてあります。
なお、整備値が0未満の数値を取ることはありません。
あと、偵察機や哨戒機のような航空機ユニットに関しては、通常の航空機ルールとは違った運用がなされていますので、純粋な生存性を基に数値を設定してあります。
基本的には2からスタートし、以下の修正を加えることで算出しています。
低速:-2
重防御:+2
高速:+2
ジェットエンジン装備:+2
12.迎撃行動半径
戦闘機が敵航空ユニットを迎撃可能な範囲を表します。
哨戒半径と同じく、ユニットを構成する航空機が発揮できる最大航続距離に以下の係数を掛け、端数を四捨五入することで算出してあります。
練度2:×0.2
練度1:×0.15
練度0:×0.1
艦載機:×0.5
練度1を持つF9F(艦上機)の場合ですと、機体の最大航続距離が2200kmですので、2200×0.15×0.5=165となり、ヘックス数に換算して1.65。これを四捨五入した数字である2が、迎撃行動半径として与えられます。
13.攻撃行動半径
航空ユニットが攻撃侵攻可能な範囲を表します。
航空ユニットは、攻撃行動半径内の目標に対して対地/対艦攻撃(含む護衛戦闘機)を実施できます。
哨戒半径と同じく、ユニットを構成する航空機が発揮できる最大航続距離に以下の係数を掛け、端数を四捨五入することで算出してあります。
練度2:×0.35
練度1:×0.3
練度0:×0.2
艦載機:×0.5
練度1を持つF9F(艦上機)の場合ですと、機体の最大航続距離が2200kmですので、2200×0.3×0.5=330となり、ヘックス数に換算して3.3。これを四捨五入した数字である3が、攻撃行動半径として与えられます。
14.フェリー距離
航空機ユニットが基地間を移動可能な最大距離を表す数値です。
作戦行動を行わなかった航空ユニットは、フェイズの最後にフェリー距離以内にある別の大都市・都市や飛行場に移動することができます。
この際、フェリー距離が丸数字で記載された航空ユニットは、自動的に損傷状態となります。
また、艦載機ユニットはフェリー距離の数値を持ちません。
ユニットを構成する航空機が発揮できる最大航続距離に以下の係数を掛け、端数を四捨五入することで算出してあります。
練度2:×0.8
練度1:×0.7
練度0:×0.6
例を挙げますと、練度2を持つB36(B36Dで計算)は、機体が最大航続距離として13300kmを発揮しますので、13300×0.8=10640となり、ヘックス数に換算して106.4。これを四捨五入した数字である106が、フェリー距離として与えられます。




