架空艦元ネタ:戦艦
本作に登場する架空艦の元ネタについて話して行きたいと思います。
まずは、日本の八八艦隊計画艦。
加賀型~天城型~紀伊に連なる戦艦群ですね。
これらは、架空戦記の傑作である「八八艦隊物語」のデータを拝借しました。
続いて日本の近江型。
一応の原計画がある八八艦隊計画艦と異なり、こちらは完全な嘘ピョン艦です。
建前としては史実の超大和型戦艦をベースとしているのですが、そもそも同戦艦が「20インチ砲を搭載する計画であった」ぐらいしか決まっていない状況だったので、KOEIの「未完成艦隊」から、同名である近江型戦艦のデータを拝借しました。
このデータは架空戦記「デュアル・パシフィックウォー」に登場する大和型戦艦に近いものでもあります。
(ちなみに架空戦記「レッドサンブラッククロス」に登場する超大和型=紀伊型戦艦のデータは(基準排水量85000tで計算すると)、対艦攻撃力:(32)/耐久力:(36)/スピードレベル:(5)になります)
次は合衆国のレキシントン級。
これはレキシントン原案である14インチ砲艦のデータを元にしました。
WW1への参戦がなければレキシントン級は16インチ砲艦へ設計変更されてなかったはずなので、当初の計画通り原案が建造されたものとして数値を定めてあります。
なお特徴的な7本煙突は、近代化改装により史実のレキシントン級空母のように巨大な集合煙突となったのではと予想しております。
同じ3年計画艦であるサウスダコタ級に関しては、予定されていたデータをそのまま使用しました。
同級の近代化改装に関しては、史実のコロラド級に準じた内容で施してあります。
一方、史実では計画のケの字もないヴァーモント級ですが、こちらは日本の近江型を上回る嘘ピョン艦なので、こちらもKOEIの「未完成艦隊」から、テキサス級戦艦のデータを拝借しました。
ただし主砲の数値は、テキサス級の50口径から試作済みだった47口径に変えてあります。
実際のA150計画から考えると、日本の近江型を20インチ連装砲を搭載した大和型の準同型艦(対艦火力を(32)に変更した艦)とし、ヴァーモント級を18インチ連装砲を搭載したモンタナ級の準同型艦(対艦火力を(30)に変更した艦)としたほうが自然なのでしょうけど、それでは架空戦記として地味なので、あえて派手な巨艦とすることで架空味をアピールしてみたのですがどうでしょう?
さらに続いて、アメリカ連合国のジェイムズ=ロングストリート級。
すでに感づいている方もいるかと思いますが、アメリカ連合国の艦艇は旧ソビエト/ロシアの艦艇を元に設定してあります。
したがって、砲弾重量や高角砲の性能などは、旧ソビエト/ロシア製のそれに準じる形で数値を算出してあります。
まず作中では退役済みのジェイムズ=ロングストリート級ですが、これらはガングート級がモデルです。
いや、モデルというよりそのままデータを流用しております。
同じく作中で退役済みのジョン=C=ブレッキンリッジ級も、バイエルン級のデータを基準(戦利艦なので当然ですが)にして「ワールド・オブ・ウォーシップス」のボロジノ級巡洋戦艦と同じ内容の近代化改装を行ってます。
続くジョセフ=ジョンストン級は、ボロジノ級巡洋戦艦をモデルに「ワールド・オブ・ウォーシップス」の内容で近代化改装を行っております。
上記の両艦級とも、排水量の増加は他国の改装艦を元に(結構適当ですが……)決めました。
そして、ロバート=E=リー級は史実のソビエツキー=ソユーズ級のデータを元に、トマス=J=ジャクソン級は、その後継である24号計画艦を元に数値設定を試みました。
なお、24号計画艦の設計案として上がっていた18インチ砲についてですが、砲弾重量1580kgの案を採用しています。
実際に建造するとなると堅実に16インチ砲が採用された可能性が高いんじゃないかとも思ったのですが、それだと対抗艦(=モンタナ級)と比較してあまりにあまりな対艦火力(ソビエツキー=ソユーズ級/ロバート=E=リー級と同じ(21)。なおモンタナ級は(27))となってしまうため、架空艦であることを言い訳に18インチ砲搭載案をデータ化することにいたしました。
なお、アメリカ連合国砲弾の水中弾効果に関しては、こちらの勝手な設定によります。
徹甲弾の開発の際、フランス企業からの技術提供を受けたとでも思って頂けたら幸いです。
さて、残るは独仏伊です。
ドイツのフリードリヒ=デア=グロッセ級は、H41級が元になっています。
16.5インチ砲はH39級に搭載予定だった16インチ砲をくり抜いて口径拡大した砲なので、実際にどれぐらいの砲弾重量であったのかはわかりません。
なので、H39級の16インチ砲弾重量を元に、口径比を3乗することで概略の砲弾重量を算出しました。
H42級を元にデータ化したデア=フリートランデル級も、19インチ砲の砲弾重量を同様の計算式で求めています。
正直、H42級をドイツがそのまま運用できたとは思えない(建造自体は、なんとか可能)のですが、架空戦記ですので、本作では「できたこと」にしてデータ化してあります。
フランスのクレマンソー級は史実のアルザス級を、イタリアのレパント級はUP41設計案を元に作成しました。
アルザス級の最終案だと15インチ砲三連装9門(対艦火力:15)という微妙な火力になってしまう上、じゃあ16インチ砲を乗せるかというと当時のフランスで試作砲の開発が進んでいなかったこともあって無理っぽいので、対空砲含めて「ワールド・オブ・ウォーシップス」の内容で搭載砲を決定しました。
実のところレパント級も似たようなものなのですが、こちらは「開発できたこと」として強引に16インチ砲を搭載してしまいました。
対空砲など、それ以外の兵装に関しては、クレマンソー級と同じく「ワールド・オブ・ウォーシップス」の内容に準じてあります。
最後にイギリスのインヴィンシブル級ですが、こちらはG3級巡洋戦艦のデータを元に作成しました。
本来ならネルソン級より古い設計の艦なのですが、本作ではネルソン級と同時期の計画として、より洗練された内容で建造されています。
また、対空砲など主砲以外の搭載に関しては、史実のネルソン級と同様の改装が行われたこととして数値設定してあります。
なお、ヴァンガード級は近江型の準同型艦なので、主砲以外の搭載砲が異なっている以外は同じデータを与えてあります。
主砲以外の搭載砲数については、史実のヴァンガード級に準じた数を与えてあります。




