第13話
さすがにシャルだけで心配であったのだろうか、陛下は内政を担当している貴族がシャルの下、養護院の管理を行うことになった。
やはり前面にシャルを出すのはやはり正解だった。
帝国内でもシャルが皇女として養護院を管轄することになったのが広まり、上々の評判となっている。
精力的に養護院を巡回し、子供たちとも触れ合っているそうだ。
上から目線ではなく、同レベルで接することができるシャルにとって子供たちからの評判もよく、好意的に受け止められている。
精神年齢的に近いものがあったのかもしれないが、そこらへんは口出ししない。
補助金についても現地の養護院管理者から事情を聴き、補助金の見直しを行われている。
マッグラー子爵家が取り潰しになり、財産などは帝国が一度全て没収し、養護院に振り分けられることなったことで、臨時交付金として支給されることになった。
かなり裏で貯めこんでいたようでそれなりの金額と聞いたが、これからの帝国の将来を担う子供たちのために使われるならよかったと思う。
これで安心してサヤたちが養護院を運営できるだろう。
「トウヤ兄ちゃん、ご飯まだー?」
鍋をかき混ぜながらシャルのことを考えていたら、それなりの時間が経っていたらしい。
「ちょっと待ってろ、もう出来上がるからな」
オークの肉をたっぷりと入れたスープの味見をし、次元収納♯ストレージ♯しまってから食堂へ向かう。
順番に器によそっていき、全員に行き割ったところでサヤが挨拶を始めた。
「それでは神の恵みと、作ってくださったトウヤさんに感謝して食事はじめましょう。いただきます」
「「「「「「いただきます」」」」」」
俺は子供たちの笑みを微笑ましく思うのであった。
あれ、最後文字数が・・・。
とりあえず1章分になります。合間みてもう1章投稿予約する予定です。




