2021年06月14日 23時44分投稿 現在RSウィルスによる風邪が流行中だけど、今年の冬から来年春はインフルエンザや肺炎も増えそう
さて、新型コロナのワクチン接種が始まったのでもう安心だという雰囲気ですが、現在主に子どもや高齢者が感染し、重症化すると肺炎を発症することもある、RSウイルス感染症が流行中です。
国立感染症研究所によりますと、全国およそ3000の小児科の医療機関で、先月30日までの1週間に、RSウイルス感染症と診断された患者は、7818人で4月ぐらいから増えていたようです。
現在と同じ方法で調査するようになった3年前以降の同じ期間の患者数で見ると、3年前が949人、おととしが1028人、去年が13人なので、今年の患者数は、3年前やおととしに比べるとおよそ8倍、去年との比較ではおよそ600倍に当たります。
なおRSウィルスにはワクチンや特効薬はありませんので、対処療法しかありません。
30年ほど前にアメリカではRSウィルスに対するワクチンの開発が進められました。
まず、RSウイルスをホルマリンなんかで不活性化し、それをワクチンとして注射したんですが、有効な血中抗体がなかなかあがらないだけでなく、その不活性化ワクチンを打った赤ちゃんがRSウイルスに自然感染をしたときに、重篤な呼吸困難を持つ感染である、ワクチン関連増強呼吸器疾患(Vaccine-associated enhanced respiratory disease:VAERD)という現象が起こり、結局このワクチンは失敗しました。
なぜ通常と違う時期に流行しているのかの原因ははっきりしていないそうですが、昨年までは保育園が休園したことなどが影響しているとみられているようです。
ワクチン接種したからもうマスクはいらないし、多人数でのカラオケ会食も自由だと、今年の年末に忘年会をやってそこからインフルエンザなどに全員かかるなどということが起きそうな気がします。
またRSウィルスは感染力が高く、初感染の乳児および高齢者に高率に気管支炎や肺炎を引き起こすので、これによる肺炎で死ぬ高齢者も出そうな気がしますね。。




