表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【夢日記】内側を旅しても(stray thoughts.)  作者: 遠宮 にけ ❤️ nilce
2019年の夢

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/138

上映と製作 他<FA:萩尾滋さんから>

 人が集まって映像を見ている。


 テレビだろうか?

 いやもっと大きな画面。

 プロジェクターで壁に映していたのかもしれない。

 そんなに綺麗な画面ではなかったはずだ。




 場所は二階の子供部屋だ。

 二段ベッドにたくさんの大人が寝転んでいる。

 完全に重量オーバー級だ。


 床では大勢の子供らがビーズクッションにもたれかかって寛いでいる。

 飽きて見もせず部屋のおもちゃで遊んでいる幼児もいる。


 映像は子供がつけたヒーローアニメの最終回。

 いきなりの最終回な上、とても抽象的なシーンで終わる。

 なにがなんだかわからないで、皆ぽかんとなる。

 視聴者を置いてきぼりのまま、賑やかしく似たような絵の新番組の紹介が始まる。




 アニメのラストシーンは無音。

 金色の世界でキャラクターたちが空を飛んでいるシーン。

 空も虹も人もビルも車や散歩中の犬でさえ、みんな金色。


「これで終わり? 何がなんだかわからんラストだな」

 ベッドの上の誰かが言う。

 厳しい評価が飛びかいはじめる。


 子供らからは文句が出ない。

 その不条理不可思議な展開をそのまま、当たり前に受け入れているように見える。

 ふーんでおしまい。

 面白かったとも面白くなかったとも言わないで立ち上がり、他の遊びに目を向ける。




 部屋の入り口から覗いていたわたしは、ラストの金色のグラデーションでできた虹に溶けていく人物たちの絵はとても印象的だと感じた。

 そのシーンしか見ていないから話はよくわからないけど、クリムトみたいで綺麗だと思った。

 よかった、っておもった。

 だけど黙っていた。


 それは私だけのものでよかったから。



 大人たちの間では何か次見る面白いのはないかなという話題になっている。

 わたしは疎すぎて何も思いうかばないな、と思う。




 入り口から後ろを振りかえると、視聴者たちとは別の「ストーリーを作るには」という話題を展開しているグループが丸い机を囲んでいた。

 作り手としての視点を持つグループだ。

 今のアニメの制作者たちが客席の反応を見て反省会を行なっているところらしい。


 ドラマで見る取調室のマジックミラーの向こう側みたいに、この部屋の何処かに通り抜けられる壁があって、視聴者側から作り手側の世界へと抜けられるのか。

 みんなのいる子供部屋はもう薄い膜の向こうで、見えるのに膜に触れても私はそちらへは戻れない。




 製作者の部屋の隅では、誰かが床で大きな塊の粘土をこね、麺棒で伸ばしてキャラクターをつくっている。

 伸ばして塊にして指で摘んで、繊細に表情を作っていく。

 制作者はすっかり汗だくになっている。

 汗が鼻の先から顎の先から流れ落ちる。


 生まれたキャラクターはなぜかジャージを着ている。

 子供と大人の中間。

 高校生くらいの男の子に見える。

 まだカラーはない。

 閉じた目のまつげの先まで油粘土のグレー。

 それはすうすうと寝息を立てているように思う。

 半開きの唇。

 薄い胸が上下し、呼吸していると感じる。



 ちゃんと生まれたんだね。

 生きているんだね。




 目をあげて室内を見回す。

 ここはゲルの中なのかな。

 白い布を張った壁。

 ドーム状の壁と天井。



 外へ出ると草原。

 たくさんのゲルがそこここに見える。

 その一つ一つが創作のラボなのだろうか。


 中央の丘にはガラス作りのキラキラ光る図書館が見える。

 そこにあるのは本だけじゃない、メディア、絵画、立体構造物等含めた様々な資料が収められている。


 図書館は上の方が空に溶けていてほとんど幻みたいで、多分時が来れば消えてしまうんだろう。

 ゲルは消えた図書館を追って旅をするのだろうか。



 20191107

挿絵(By みてみん)

萩尾 滋さん から

https://mypage.syosetu.com/831976/




11月前半、夢の舞台は山から降りて草原へ来たようです。

なぜか白いゲルの夢をよく見ています。

記録が曖昧なので独立させず後書きにいくつか。




20191101

内側の旅をしているらしい。

という夢。


旅の選択肢が二つあったってことは覚えている。

それは目的によって分けられている。

提示されたのは文章だったが忘れてしまう。

提示したのは誰だろう? 見えないし、表現する言葉も当てられない誰かだ。



「旅などする必要などほんとにあるのか?」


私のしようとすることに対して、ブレーキや根本への疑いのようなものを父の声が投げかける。

それは「お前は間違っている、私こそが正しいのだ」というメッセージ。

私は父を振り返り、出された文章に向かって差し伸べかけた手を引っ込めてしまう。

父の姿はない。

声だけだ。

今まさに耳元で息吹の湿度さえ感じられる声だったのに。



身体的フィードバックをよく感じよ、見よ。

私の内奥からメッセージが湧いてくる。

私が感じるべきは自発的行動によりおきる感覚である。

そうでなくとも今感じていることを感覚すること一つ一つ。


古代ギリシャの神殿のような白く乾いた場所で一人立ち尽くしている。


そういう夢。

3時14分




20191105

骨が見える二羽のうさぎがいる。

一羽は今いるうちのウサギで、もう一羽はくろいぶちのウサギ。

毛が生えているし肉もあるのにところどころ削げて

いるから。

背骨。大腿骨の丸み。



うちのうさぎはソアホック(足の裏の毛が抜けて赤く炎症を起こしている状態)になっていて、両足の裏がはげてひどい状態だ。


毛がないどころか骨が出ている。

骨の内側には血の塊のようなブヨブヨしたゼリー状のものが溜まっているのが見える。

皮も剥げて中身が見えているから。


これでは足の裏を床につけること自体が苦痛だろうと思うけど、ウサギはポーカーフェイスの達人で、なんでもない顔をして丸まっている。



20191106

今月はゴミ当番で起きて秒でゴミ置き場にネットをかけにいく。夢のメモを取ることができなくて言葉にならないうちに忘れてしまう。特に今回の夢はすぐに言葉にならない感じがあった。なんって言ったら良いのかなと思ってるうちに霧の中だ。


人々とゲルのような丸く真っ白なドーム状の家屋。

それくらいしか思い出せないけどメモ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ