働く人々
起きた時、あ、神社の夢。
とおもうがそれはいつどこででたんだろう。
真っ赤の鳥居が印象的だったんだろうか。
思い出せない。
カフェで女の子がまつ毛に鉛筆を載せて写真を取っているのを見る。
同席の友達は互いにマスカラを盛り固めるように塗りあい、まつ毛の強度を増している。
それは、フォトジェニックなんだろうか?
昔ながらの、かすれた朱色の消しゴム付き辛子色鉛筆は、映えるとは思うけど。
カフェを出る。
私は私より遥かに長身なA子を背負って歩いている。
中学の吹奏楽部でドラムをやっていたA子だ。
A子は別に歩けないわけではない。
それは私の当然の仕事のようで、背中のA子を含め周囲の四人の仲間は談笑して歩いている。
もちろん私もその輪の中だ。
特に立場が違うわけでも相手に悪意があるわけでもない。
ただ当たり前なだけだ。
A子の次は背の高い男を一人任される。
陸上の高平慎士みたいな頭の小さいマッチ棒みたいな男の人。
茶色いチェックの洒落た秋色スーツを着ている。
しんどいからと店に入って座りたがる。
そこで酒を飲んでいる。
酒を勧められるが、私は
「もうよしましょうよ」
と彼を諭した。
「つまんねえなあ」
とぼやく高平の足元はもはやぐだぐだで、タコみたいに頼りない。
案の定店の柱を背に崩れ落ちる。
今度はこの人を背負って歩くのだな。
私の職業はタクシーみたいな「人を背負って言われるがまま歩く仕事」らしい。
仕事を終えて戻るとルーフバルコニーの修理でベランダに人が入っている。
神木隆之介に似た華奢な男の子が窓枠に沿わせて木屑で何かを作っている。
金槌を持つ手元が心許ない。
木屑を固めるようにして押さえ、手伝っているのが数人。
ブルゾンちえみみたいな女性が、支えながら呆れてたような困ったような顔をしている。
「大丈夫ですよ!お茶でも飲んで待っていてください」
私が不安げに覗くのが気になるのか神木が笑顔で部屋に戻るよう促す。
あまり安心できないが好きなようにさせることにする。
人にはいろんな仕事があるものだ。
私は山の麓にある幼稚園の見学をしにきている。
そこに姪が通っているからだ。
茶色い羽の艶々した鶏が放し飼いにされている。
元気に走り回る園児の間をしれっと平気な顔で歩き回っている。
巻き込まれないか不安になるが、当事者たちはなんと思ってないようだ。
ふとこんもりとした小山を見上げ、ああ従姉妹の家が近いな、と思う。
園の図書室はとても広い。
小さな机や椅子、寝っ転がるスペースもたっぷりある。
通路との間に壁はなく独立した部屋ではない感じ。
ここは子供達の人気スポットでやっぱり何か動物もいる。
本が汚れないだろうか。
子供用だから棚がとても低く、どこまでも見える。
園の図書室だもんな。
この園はほとんど動物園みたい。
ヤギや羊、ラクダにダチョウ、象までいる。
ラスカの長女、B子が今年この園に就職している。
あらゆる生き物が友達だったB子にとって、天職のようだ。
「もー子供ら羨ましすぎぃ。私もこんな園に通いたかったぁ」
魚屋さんみたいな黒いビニールのエプロンをして、黄色いプラスチック製のボールに何やら土みたいな色の餌をふやかし、かき混ぜながらB子がぼやく。
首にはニシキヘビが巻きついている。
「よしよし甘えんぼだねぇ。待ってて。今ご飯作ってるから!」
B子がニシキヘビの小さな頭をこぶしでコツコツしてやるとヘビは舌を出して応えた。
見上げると目に映るのは、新芽の色付く山の端と空の水色。
溶けるように薄い雲。
見惚れる。
直ぐそばには似つかわしくないほど高いビルが立っている。
シースルーのビルで中央の柱が本棚になっている図書館。
柱の周囲に螺旋状に階段が張り巡らされていて窓際には外に向いた椅子と小さなテーブルが並んでいる。
こちらは大人向け図書館。
園は地域に開放されているのかな。
敷地から立ち去ろうと車を出そうとするが門が閉まっている。
門を押し開け、何人かが自転車で出ていく。
うち一人は高校のときの同級生C子だ。
私には気付いていない。
B子と同じ職場なんだろうか。
一人できていたと思ったが車に乗ると助手席に男がいる。
発車するも彼が運転の邪魔をしてコントロールがうまくいかない。
門は押さえておかないとしまってしまう扉で車は非常に出にくい、というか一人では出られない。
男に門を開けておいてくれないかと頼むが、すごく億劫そうな顔をされる。
20191017
どのあたりが神社の夢だったのか教えて欲しいです、無意識さん。
ちなみに翌日の夢のメモはスポーツジム見学で、ここでもまた動物や畑が。
謎。
以下メモ↓
スポーツジムの見学へ行く。
何故か畑と動物が沢山いる。
ジムのカリキュラムはとてもルーズで指導者はいつまでもおしゃべりしてて始まらない。
すぐにお茶の時間をとる始末。
畑と動物は珍しいので他ではなくここに入会したいけど…




