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食べなくてはならないよ
鮪かサーモンかなんだかわからないけど、ねぎとろみたいにねとっとなった肉や魚ののった丼が提供される。
なんの身なのか不明。
黒いのがのった丼、白っぽいのがのった丼、馴染みの赤身、様々な丼が 回転寿司のレーンに乗って流れている。
続々と流れて、私の席へ押し出される。
この席はレーンの出口になっているのだ。
丼は突かれてテーブルの上にどんどん溜まっていく。
食べなくてはならないと言われる。
そうか、と思う。
得体の知れない粘っこい様々な色のミンチ。
特になんの感情もわかないが、目にしたまま食べる行動に移ることなく目が醒める。
食べるシーンはない。
20191002




