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【夢日記】内側を旅しても(stray thoughts.)  作者: 遠宮 にけ ❤️ nilce
2019年の夢

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55/138

毛布をかけて、私は眠る<FA:萩尾滋さんから>

今、私に誰かが毛布をかけてくれた。

毛布はペッタリと輪郭を縁取る膜みたいだ。

私は、私の形の石膏をとるみたいに頭の先まで覆われる。

繭のように包まれる。



私の内側は寂しくて、瞬く間に緑色に溶けた。

白い毛布に体液が滲み、汚れる。

新芽のように鮮やかな黄緑。



行かないでほしいと叫んでいるつもりで、現実の体は身じろぎひとつしていない。

音が聞こえる。

廊下を歩く音。

階段を上がる。



私には手も足も区別がなかった。

目も耳も口もどこにあるかわからなかった。

溶けて内側が外側で、外側が内側だから。

聞こえていると思っているのは振動の感覚。

見ているつもりでいるのは私の内側のイメージ。

現実じゃない。



肌を感覚したい、と願う。


点描のように、置いて、進みます。


挿絵(By みてみん)

萩尾 滋さん から

https://mypage.syosetu.com/831976/

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