表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【夢日記】内側を旅しても(stray thoughts.)  作者: 遠宮 にけ ❤️ nilce
2018年の夢

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/138

化石な私達

 おはようと起きた私に映る人々の姿は石だった。

 化石を含んだ石のように、きれいに層になった脆く柔らかな土の塊のような。

 表面は平らで、稲などの植物性繊維か何かが組み合っていて少し毛羽立って感じる。

 紙粘土を固めたあとのように表面の僅かな凹凸から糸くずがひらひらしている。


 私達はそれぞれ腕がなかったり、頭の一部が欠けていたり、顔が陥没していたり全然違っているけれど平気だ。

 ああ、と思うだけで誰も驚かない。

 気が付きもしないほど誰しもみな凸凹だ。


 果物を手渡そうとして、そっかお前腕がなかったよなと袋に詰め肩に掛けてやる。

 そこに動揺もなにもない。

 屈託もない。

 そもそも表情も今ひとつわからないのだけれど。


 石の私達は動き、普通に生活をしている。

 脆く崩れかけの体で。

 時折土塊を落とし、体を失いながら、愉快に。

肘を曲げたら肘が崩れ落ち、目をこすったら剥がれ落ちるなど皆なかなかに困難な体でしたが、からりと明るく暮らしていました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ