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【夢日記】内側を旅しても(stray thoughts.)  作者: 遠宮 にけ ❤️ nilce
2018年の夢

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むなびれのまりも/枯れ葉の歩行

この頃息子も夢の話をします。

 私は体中を覆う真っ赤な胸びれをひらひらと波打たせる。

 ひれは先端に向かうにつれて色を薄くして、末端は殆ど透けて水と同化しているように思えた。


 私の身体はむなびれのまりも。

 丸い全身にびっしりと胸びれが生えているのだ。

 私の外側には他の器官がなにもない。


 ただ、ひだを広げてあちこちで仰ぐように揺らしつづける。

 水が震え、浮遊物が星々のようにきらめき、私は水中で静止する。

 静止しているようで、ひれは揺らいで一時も動きを止めることはない。


 光が差す。


 私はむなびれのまりも。

 美しく醜悪で、儚くも満ち満ちた。


私の夢は「むなびれのまりも」

息子の夢は「枯れ葉の歩行」でした。


枯れ葉は舞い落ちて地面につくと走り出すんだそうです。

腐葉土のような湿った土の上で

枯れ葉は一面敷き詰めたように降り積もっていて

足の踏みどころがなくて

息子は枯れ葉を踏んでしまう。


踏みたくないのに踏んでしまう。

葉は粉々になってしまう。


どうすることもできなくて

それが悲しいんだと言っていました。


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