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私、スライム娘になります!  作者: 日高 うみどり
第3章 緑の頸木座の神殿

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3Aー17話 スケルトンと火の玉

 『第23番旧坑道』の地下4階。


「コースト、右に回りこめ!

 マキノと魔法女は左のスケルトンを!

 イサクは『退散魔法』の詠唱を始めとけ!!」


 イルハスさんの指示のもと、他の4人が動く。


 今、イルハスさん達は2体のスケルトンと戦いっている。

 骨だけで動く、アンデットのモンスター。


 『あたし』は何もできず、物陰で縮こまっていた……。




「よし……何とかなったな」

 イルハスさんが安堵する。


 イルハスさんの剣とコーストさんの刀で、1匹目のスケルトンの骨はバラバラになった。

 2匹目も、ターシャさんの魔法で腰のあたりの骨を吹き飛ばされた。


 マキノさんは、ターシャさんを庇ってダメージを受けたので、自前の薬草で治療している。

 イサクさんは、スケルトンが復活してしまう前に、動かない骨に『退散魔法』をかけて成仏させている。


 

 今日イルハスさん達が行うクエストは、『地下4階のスケルトン討伐』だった。


 鉱山の作業は危険な仕事。いくら安全に気を付けても、事故は起こってしまう。

 この鉱山が廃坑になる前はまだ安全基準とかが確立される前なので、特に死亡者が多かった。

 落盤事故に遭ったり、空気が無くなって死んでしまったり……。


 そういう人たちの無念の思いが瘴気に触れると、アンデットとなって復活する。

 ここの場合は、『スケルトン』という、骨だけで動くモンスターとなって。

 

 アンデットは成仏できずにこの世を彷徨う。

 今回のクエストは、そういうアンデットになってしまった死者を成仏させてあげるためのお仕事。

 ……だそうだ。

 



「これで、昨日と合わせて3体やね」

 治療を終えたマキノさんが、のんびりと話す。


「最低目標はあと2体か……。

 まあ、このペースなら何とかなるかな」

 イルハスさんもそう話す。


 今回のクエストは成果報酬だそうで、倒せば倒した分だけ、成仏させてあげた分だけ報酬が増える。その目標値が、今回は5体だそうだ。

 ここまで地下深くになると、往復するだけでもそれなりに時間がかかる。確かに、後2体で時間的にちょうどいいかもしれない。

 

 

 『あたし』は、本体とは分離して、小さなスライムの姿で無理やりイルハスさん達に同行した。



 昨日『私』が戦力外通告を出されて悔しかったので、せめてあたしだけでもついていこうと、この姿になった。

 

 それに……それに、何だろう。それ以外にも、何かが悔しかった。

 その悔しさを言語化できる知能を、『あたし』はまだ持っていない。この悔しさは『メルティ』自身もまだ知らない『感情』なのかもしれない。

 


 まあとにかく、そんなわけでこうやってここに同行してみた。

 でも、今はちょっと後悔している。

 みんな頑張っているが、『あたし』は何もできない。

 

 この小さいスライムの姿では、何の役にも立てない。

 戦力になるどころか、邪魔にならないように隠れているだけで精一杯だ。


 今の私は会話もできるわけでは無い。

 本体と長時間離れているせいなのか、自分の思いを音声化できない。

 この辺りの仕組みは、同化してそれなりに時間が経った今でも自分でもよく分からない。

 知能こそ本体のメルティのものを受け継いでいるものの、言語化できないので伝えられない。

 まあ、『あたし』が喋り出したらそれはそれでイルハスさん達は驚くだろうけど。


 それに何より、スケルトンと言うアンデットの存在に、すっかり気が滅入っていた。


 

「おいチビすけ、大丈夫か?」

 

 イルハスさんが私に話しかける。

 あたしは大丈夫だよというアピールで、ぴょんぴょん飛び跳ねる。

 

「やっぱりお前、来ない方が良かったんじゃないか?」


 だ、大丈夫ですよ、今のところは……。


「そうか? まあ無理すんなよ……」


 一応、イルハスさんには、それなりにアピールは伝わっているようだ。




 あたし達は違うスケルトンを探すために、探索を再開する。

 私はイルハスさんの鎧の肩に乗せてもらって移動する。

 服の布地じゃない部分にしっかりしがみ付き、イルハスさんの歩くリズムに合わせて体がゆらゆら揺れる。

 

「フフフッ」

 マキノさんが突然、笑みをこぼす。


「な、なんだよマキノ……」


「いや、けっこう仲良しやなーと思って。イル君とルーちゃん」


「……はぁ?」


「メルティちゃんにはあんなに突っかかって話すのに、ルーちゃんには普通に話せるんやね」


 ……えっ?

 

「はぁ? なんだそれ」


 そうですよ! 何言ってるんですか!!


「あー、ゴメンやー。気ぃ悪くせんとって。

 ルーちゃんも堪忍ね。そんなに怒んないでー」


 私のぽよぽよとした動きの抗議は、どうやら伝わったようだ。




『第23番旧坑道』には、北坑道、西坑道、東坑道の3つの入口があるが、それらは全てこの地下4階で1つに繋がっている。

 どこから入っても、この地下4階に行くことが出来る。

 ただ、その分広大で迷いやすい。以前ロランさんがここに間違って潜ってしまった時は、命からがら迷いに迷って、脱出に3日かかったそうだ。

 今回はイサクさんとマキノさんがマッピングをしっかりしながら歩いてくれるので、少なくとも迷子にはならない。

 

 しかし、敵は厄介になる。

 地下3階までの魔物構成にスケルトンが加わるだけなのだが、それだけでかなり苦戦する。

 骨だけとはいえ、人間と同じ体躯。

 ボロボロとはいえツルハシを持ち、武装した状態。

 今までの動物型の魔物とは全く違う戦い方を要求される。

 

 とはいえ、イルハスさん達はけっこう有利に動けている。

 特にコーストさんだ。コーストさんの東国仕込みの剣術は、動物型の魔物よりも人間型の魔物のほうが相性がいいらしい。

 ターシャさんの炎魔法もかなり有効だ。アンデットの弱点の火による攻撃は頼もしい。

 

 そして何より、イサクさんの存在が大きい。

 アンデットは不死身。一度倒しても、そのうち復活してしまう。スケルトンの場合はバラバラにした骨が動き出してくっついてしまう。

 それを防ぐには、昨日みたいに『聖水』を使うか、僧侶の『退散魔法』を使って成仏させてあげないといけない。

 聖水も退散魔法も、使ってから成仏するまでにそこそこの時間がかかる。そのため、一度倒して動けなくなってから成仏させてあげないといけない。

 聖水よりイサクさんの退散魔法のほうが成仏までの時間が短いので、イサクさんは頼りになる。

 

 イサクさんの戦闘を見るのは初めてだったが、『回復魔法』の他、『防御魔法』『退散魔法』そして闇コウモリの衣を剥がす事もできる光魔法の『照明魔法』。さらに、『風の刃』という攻撃魔法も使える。

 退散魔法のためにMPを温存してはいるが、緊急時にはこれらの魔法を使って参加できる。

 Eクラスの低レベルのうちからこれだけの魔法を駆使できる僧侶って、そんなにいないらしい。

 ターシャさんとしていた雑談によると、イサクさんは神官学校を出ているそうだけど、そこではトップ3に入る実力だったそうだ。




 地下4階は、地下3階までとは違い、ちょっと神秘的な雰囲気だ。

 3階までの整った坑道と言う感じではなく、どちらかと言うと自然の洞窟に近い。

 加えて、所々に水溜りがある。染みだすぴちょんぴちょんという水滴の音が心地いい。

 雰囲気だけなら、怖い魔物のいるダンジョンとは思えない程だ。

 

 

 スケルトン以外の魔物もちらほら出てくる。ちなみにカエルはいないそうだ。

 やはり、闇コウモリが多い。

 イルハスさん達はその都度頑張って戦う。さすがに5人もいるし、イルハスさんの暗視スキルもあるので苦戦はしないけど。


 

 あたしはずーっと、イルハスさんの背中か物陰で縮こまって見ているだけ。

 あたしは何も役に立てず、ただ戦闘を眺めているだけだ。



 次に現れた本日3体目のスケルトンも、難なく無事に倒す。

 スケルトンが、生前の身元の判明に繋がりそうな遺品を持っている場合、それも回収しておく。

 ちょっとだけ追加で報酬が貰えるというのもあるが、やはり遺族のために……という理由が大きい。




 お昼の食事休憩。


「チビすけ、お前腹減ってねえか?」

 イルハスさんが自分の食料を分けてくれた。あたしはお礼を伝えるためにぽよぽよ動いてからいただく。

 マキノさんがほほえましそうに笑い、イルハスさんはやっぱりそれに舌打ちする。


 うーん、まあ確かに、あたしの事は私本体とは別だと思っているのかどうなのか、あんまり態度にトゲが無い。

 本当は本体と同一存在の自分から見て、今のイルハスさんはイルハスさんじゃないみたい。


 

『普段はああいう突き放した言い方をするんよ。自分と仲良しやと思われへんようにな。アイツ、不器用なヤツなんよ』


 昨日のマキノさんの言葉を、あたしは思い出してしまう。

 これが、イルハスさんの本当の姿なのかな……。




 食事休憩の後、探索再開。

 4匹目のスケルトンは、別のモンスターと一緒に現れた。

 昨日と同じく、まほうつかいに苦戦している。

 今回は勝ったものの、その後こちらと戦う余力は残っていない。

 すぐに倒し、成仏させてあげられた。


 

 そして、目標ではラストのスケルトンと遭遇する。


「うわ、3匹もいるよ……」

 イサクさんが思わず声を上げた。

 曲がり角に隠れて、改めて確認。確かにスケルトンが3匹いる。

 そのうち1体は、ボロボロのツルハシではなく、イルハスさんみたいな剣を持っている。

 そして服のような布切れと、ぼろぼろになった革の鎧を身に着け、そこには見覚えのあるバッジが。

 

「木製のギルドの会員証……Eクラスか」

 イルハスさんが呟く。


 そういう事なのだろう。

 あたしの知る限りではここで死んだ冒険者はいないはずだが、あのボロボロのバッジを見る限り、あのスケルトンは……。



「どうする?」

 イルハスさんが皆に問いかける。

 ただ、3体と数が多い。そのうち1体は、生前は戦闘経験がある、自分達とは同等の実力者。

 困難な戦いになる。


 しかし、首を横に振る者はいない。

 皆同じ気持ちなのだろう。ここでこうして見つけてしまった以上、無視はできない。

 

 

「……できるだけ隙を探して、先制攻撃を仕掛ける。

 魔法女、まずは『範囲火炎魔法』でツルハシのほうの2体を削ってくれ。

 そいつ等を優先で仕留める」


「オッケー」

 

「イサクは退散魔法の準備。2匹を倒したらすぐに成仏させてくれ。

 その後は状況を見て頼む」


「雑な指示だな……だがまあ、了解だ」


「マキノ、スクロールはあるか?」


「あるよ。ほい」


 マキノさんが、くるくる巻かれた紙を取り出して広げる。

 それなあに?

 あたしはマキノさんに飛び跳ねて移動し、その紙を眺める。


「これ?『スクロール』って言って、魔法が使えない人でも1回だけ魔法が使える紙なんよ」


 マキノさんが教えてくれた。

 『爆発魔法』という、範囲火炎魔法より高度な魔法で、敵全体に攻撃できるらしい。

 これを、ターシャさんの魔法と同時に先制攻撃に使う作戦だそうだ。

 確かに、この天然洞窟の、この広い場所なら、落盤とかを気にする必要は無い。


「チビ助……お前は、隠れてろ」


 ……わかった。

 あたしはぴょんと飛び跳ね、近くの岩陰に身を隠した。




 そして、戦闘が始まる。


 ターシャさんとマキノさんが飛び出すなり、すぐに2人の魔法攻撃。

 2つの炎の連続攻撃で、スケルトン3匹が吹っ飛ぶ。

 

 剣を持ったスケルトンが何事も無かったかのように起き上がり、こちらに近づく。

 イルハスさんとコーストさんも飛び出し、スケルトンを引き付ける。

 

 残り2体は動かない。うち爆発に近い1体はバラバラになっている。

 イサクさんは急いでバラバラになったスケルトンに近寄り、退散魔法をかける。まずは1体、成仏を開始させる。


 もう片方の倒れているスケルトンの骨が、もぞもぞと動き始める。復活する兆候だ。


 マキノさんが大急ぎでブーメランを取り出し、骨に投げつける。

 立ち上がろうとしていたスケルトンの右腕が再びバラバラになる。


「イサっち、まだ?」

「もう少しかかる!!」


 落とした右腕を、スケルトンが拾い、肩にくっつける。


「ス、スケルトンの復活、速くない?」

「剣を持ってるやつが出してはる邪気のせいやね……」

 

「マキノ!」

「こっちは大丈夫や! イル君たちはそっちを!」


 心配したイルハスさんの声を、マキノさんは制止する。

 剣を持ったスケルトンは、2体1で、イルハスさんとコーストさんと互角に渡り合っている。強い。


 立ち上がろうとするマキノさんのほうのスケルトンに、火の玉が飛んでいく。頭蓋骨がはじけ飛ぶ。

 首を失ったスケルトンは、マキノさんの方向を見失い、ふらふら歩く。

 そのスケルトンにターシャさんはさらに火の玉を1発。これでスケルトンは再び動かなくなる。

 

 1体目のスケルトンの成仏が終わり、2回目の退散魔法の準備をしていたイサクさんが近寄り魔法をかける。

 退散魔法は時間がかかるが、かけている間はスケルトンは復活しない。もう起き上がることは無いだろう。


 イルハスさん達のほうは、なおも互角。

 正面からスケルトンの剣を受け止めるイルハスさんは、それなりにダメージを受けている。

 その少し後ろに、刀を鞘に入れて待つコーストさん。

 イルハスさんの目の合図に合わせて、イルハスさんは横に捌け、そこに出来た空間にコーストさんが突っ込む!

 コーストさんの居合の刀は肩の骨を砕き、その先を剣ごと上に吹っ飛ばした!

 そこへ横からターシャさんの火の玉。

 そして、態勢を整えたイルハスさんの渾身の剣の一撃がスケルトンに入る!


 尻もちを付く形でスケルトンは地面に倒れ、その反動で、腰の骨がバラバラに砕ける。


 やった!

 私は物陰で飛び跳ねる。

 


 2体目の成仏を済ませたイサクさんが、3体目のスケルトンに近寄ろうとする。

 これでもう安心……。


 そう思った時。

 コーストさんがふっ飛ばしたスケルトンの右腕が、もぞもぞと動き始める。

 右腕の骨は、剣を地面に押さえつけながら、手の骨だけで這いずるようにイルハスさんの背後に近寄る。

 そして肩だった部分を地面に付けたまま、その先が不気味に浮かぶ。手に持った剣を振り上げるかのように。


 あれ、これ、もしかして……イルハスさん、危ない!!


 あたしは叫ぶ……でも声は出ない。

 でも、がむしゃらに何かしたんだろう。

 あたしの目の前に、火の玉が出来た。

 あたしは、それをスケルトンの右腕に向かって放った!!



 ぽん。

 がしゃん。


 小さな火の玉はスケルトンの右腕に当たり、ちょっとだけ吹き飛ばした。ちょっとだけだけど、おかげで右腕はバランスを崩して倒れた。


「ん……?」

 イルハスさんが、背後の物音に気が付いた。

 そして、右腕の剣が背後に迫っていた事を悟り、体勢を立て直し、その腕を踏みつけて抑え込んだ。



 イサクさんが、最後の3体目の成仏を完了させる。

 イルハスさんとコーストさんがそれなりのダメージを負ってしまったが、こうして3体のスケルトンを無事に倒すことが出来た。

 

 マキノさんの治療を受けながら、イルハスさんがスケルトンの冒険者バッジを拾う。

 その裏に刻まれていた名前は、イルハスさん達も知らないものだった。番号を見ると、10年も前に死んだ冒険者らしかった。

 10年前というと、この廃坑がまだ稼働していた頃。

 この冒険者は、そんな昔から、ここを彷徨っていたのだ……。


 


「おいチビ助、お前すげえな!」


 全ての作業を終え、地上に帰還しながら、イルハスさんが私にそう言った。


「お前、魔法使ったんだろ! 魔法使えんのかよ!!」


 確かに、今はただのスライムの姿とは言え、一応あたしもメルティだ。

 昨日使えるようになった初級火炎魔法を、あたしが使えてもおかしくない……のかな?

 いや、やっぱりおかしいか。ただのスライムなのに。


 

「スケルトンの腕を弾き飛ばして、俺を助けてくれたんだろ?」


 そうです。その通りです。感謝してくださいね。えっへん!

 

 

「それに、着火剤無しで飛ばしたんだろ?ご主人様よりすげーんじゃねえのか!?」

 

 うんまあ、確かに、昨日は自分の粘着ボールに火を付けなければ、遠くには飛ばせなかった。

 でも今日は着火剤無しで飛ばした気がする。

 無我夢中で、どうやって飛ばしたのかは覚えてないけど。

 ただ、イルハスさんは褒めてくれているけど、なんだか『本体』と比べて言われている風だった。

 実は本体も私も同一存在なのでなんだか複雑な気分。


 ちなみに、あたしは魔法を使った後、ちょっとだけめまいがしている。

 たぶんこの姿は、『私』本体ほどMPが高くないんだろう。たぶん魔法を使えるのは1発だけなんだろう。

 それに体格も小さい分、出てきた火の球も小さかった。

 多分、それがスライムとしての普通だ。




「ふふふ、もうすっかりルーちゃんの事が『お気に』やねー」


 マキノさんがイルハスさんをからかう。

 イルハスさんはムッとするが……どうやらイサクさんもターシャさんも似たようにニヤニヤをかみ殺している。無表情のままだけど多分コーストさんも。

 4対1でイルハスさんの分が悪い。


 あたしもついでにからかわれているみたいで、ちょっとバツが悪い。

 あたしとイルハスさん、そんなに仲良く無いですよ……。

 

「だいたいな、コイツはドロドロ女の使い魔だぞ。仲良くなるんてありえねーよ」

 

 あ、またドロドロ女って言ったな! それに使い魔じゃなーい!

 イルハスさんの肩の上で、抗議のぽよぽよをする。


「な、何だよ暴れんな!」


 イルハスさんが怒る。でもあたしは言い返せない。


 ううう、早く本体と合流したい。戻って、思う存分イルハスさんに言い返したい……。


 あたしはそう思いながら、地上へ帰還するのだった……。






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