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<書籍、電子書籍発売中・コミカライズ連載中> ただ静かに消え去るつもりでした  作者: 結城芙由奈@コミカライズ連載中


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13 レオナルドからの誘い

 シオンさんのハーブ菜園に到着した私とレオナルドは早速作業を始めた。


園芸作業が初めてのレオナルドに手順を教えながら、私たちは雑草取りや肥料に水やりを行い……あっという間に2時間が経過した。



「お疲れ様でした。レオナルド様に手伝っていただいたお陰で作業が早く終わりました」


全ての作業を終えるとレオナルドに声をかけた。


「ああ、レティシアもな。それにしても園芸作業というのは、色々とやることがあって大変なものなのだな。だけど……新鮮で何だか面白かった」


「本当ですか?」


「本当だよ、だからこの先も園芸作業を手伝わせてくれないか? やり方は覚えたから次回はもっと手際よく出来るはずだ」


レオナルドは笑顔で答えるけれど……。この先も、とはどういう意味だろう?


「でも、レオナルド様は色々とお忙しいのではありませんか? 領地管理の仕事もされているのに……」


「別に2時間程度なら大丈夫さ。それに室内で仕事ばかりしているから気分転換も必要なんだ」


確かに言われてみれば、そういうものなのかもしれない。


「では、シオンさんが不在の間お手伝いをお願いいたします。恐らく後10日ほどで戻ってこられるはずなので」


「……実は、そのことなのだが……」


するとレオナルドの顔色が曇る。


「どうかしましたか?」


「シオンが、戻ってくるのが……遅くなるかもしれないんだ」


「え? そうなのですか? シオンさんから連絡があったのですか?」


「あ、ああ。まぁ、そんなところだ」


何故か歯切れが悪いレオナルド。

もしかすると込み入った事情でもあるのだろうか……? だとしたら深く追求しないほうが良いかもしれない。


「分かりました。それではシオンさんが戻ってくるまでの間、引き続きハーブ菜園のお世話を続けます」


「うん、そうだな。それでは片付けをして帰ろうか?」


「はい、そうですね」


気のせいだろうか? レオナルドが何処かホッとした様子を見せる。

もしかして、シオンさんに何かあったのではないだろうか?


不安な気持ちを抱えつつ、私はレオナルドと用具の片付けを始めた――



****


 大学の側には辻馬車乗り場がある。

2人でそこへ向かう道すがら、レオナルドが尋ねてきた。


「レティシア。この後、なにか用事でもあるか?」


「そうですね……用事というほどのものではありませんけど、実は手芸店に行こうかと考えていたのです。刺繍を入れたコースターを届けたいので」


「分かった。だったら一緒に行こう。その後何処かで食事でもして帰らないか? そろそろ12時になる頃だしな」


「え? で、でも手芸店ですよ? 男性が行くようなお店ではありませんけど……」


レオナルドを手芸店に付き合わせるのは何となく気が引けた。


「いいんだよ、俺もその手芸店に興味があるからな。それにもしかすると、今後レティシアがお世話になるかもしれないんだろう? 挨拶くらいはしておきたいし」


「……分かりました。では一緒に行きましょう」


こうして、私とレオナルドは一緒に手芸店に行くことになった――









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