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兄妹だって、愛があるんだから大丈夫ですよね!  作者: ひなた
恐怖だって、ファンなんだから仕方ないですよね!
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ⅡーⅢ

 俺が着いていけないんだけど、どうしたらいいんだろう。

 そう頭を悩ませていた時、ピンポ~ンという音が聞こえてきたような気がした。またお客さんかな。

「あっ、こんにちは。遊びに来ちゃいましたが、大丈夫ですか? 一応なーちゃんに連絡はしたと思うのですが」

 ドアを開けると、微笑みながら唯織さんが入って来てくれた。

 白いワンピースに白い帽子、両方とも水色のラインが入っている。靴も白のヒールで、何だか白って感じだった。いつもと比べると、とっても大人っぽいと思った。

「どうしたのですか? もしかして見惚れちゃっていますかね」

 微笑み方だって、何だか優雅な感じがする。声もお嬢様系な、そんなのをイメージしているのだろうか。

「いや、そうゆう訳じゃ。でも、凄い綺麗だと思います」

 素直にそう感想を述べた。

 すると唯織さんは、優雅な微笑みを崩し照れ臭そうに笑った。

「何しているんですか! いお、お兄ちゃんは夏海のものです」

 後ろから夏海の声が聞こえた。と思うと、思い切り後ろから跳び付かれた。

 唯織さんが大人な感じだっただけに、夏海が物凄い子供に見える。

「あ、あ。え、双葉唯織さんですか? あ、あの」

 あとからやって来た横島さんは、驚いているのだろうと思う。見えはしないが、固まっているだろうとは思う。

 まあ唯織さんは大人気声優なんだし、それは当然の反応だとも思うが。

 だってアリスちゃんに会うまで知りはしなかった。だが、唯織さんの演じるキャラクターは知ってたもん。

「あっ、夏海教信者の横島奏さんです」

 取り敢えず俺から離れた夏海は、唯織さんに横島さんのことを紹介した。

「よ、横島奏と申します。え、えと」

 まあこれだけテンパっても、しょうがないっちゃしょうがないのかな。

 だって唯織さん凄いし。唯織さんのファンだとか、そんなことも言ってた気がするし。

「双葉唯織です。宜しくお願いします、横島さん」

 優雅に微笑みながら靴を脱ぐと、唯織さんは横島さんの方へと歩いて行った。

 どうするんだろうと思い見ていると、唯織さんは横島さんに手を差し出したのだ。とても優雅に、お嬢様っぽく。

「え、あの。ちょっと待って下さい」

 横島さんは急いで手をハンカチで拭くと、唯織さんと握手をした。

 物凄く嬉しそうな顔で、物凄く緊張したような顔で。ニヤニヤして、でもガチガチだった。

「握手会、いませんでしたか? 『ラキドキタイム☆彡』のイベントの時でしょうか」

 握った手を離すと、唯織さんはそんなことを横島さんに問い掛けた。

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