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兄妹だって、愛があるんだから大丈夫ですよね!  作者: ひなた
恐怖だって、ファンなんだから仕方ないですよね!
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「お兄ちゃん、最高ですっ! そのカッコいい声で、もっともっと夏海に話し掛けて下さい」

 五月蝿いな。カッコいいと言われて嫌な気はしないけど、妹にそこまで言われても素直に喜べないね。

「静かにしてくれる? まず座ってよ」

 しかし俺はめげずに、騒ぐ夏海への注意を続けた。

「もっと喋って下さい。お兄ちゃん、大好きですよ」

 どうしたんだろう。普段だって、ここまでの騒ぎっぷりじゃないと思うんだがな。

「はぁあ、そろそろ疲れました。座りますね」

 騒ぎ続けていた夏海だが、突然大人しくなって座ってしまった。

 少し様子が可笑しいが、どうしたんだろう。ちょっと心配になるレベルだな。

「ねえお兄ちゃん、相談してもいいですか?」

 丁度次回予告まで聞き終えたところで、夏海は小さく俺にそう言ってきた。

 相談? でもまあ妹の相談、兄だったら聞いてあげるべきだよな。

「どうかしたのか? 俯くなんてらしくない」

 少しの間、夏海は何も言わなかった。

 しかしそのまま静かに待っていると、覚悟が出来たとかなのか夏海は口を開いた。

「夏海の勘違いかもしれないんですが、夏海の思い違いかもしれないんですが。…………最近、誰かに着けられてるような気がするんです。周り見ても誰もいないのに、後ろから気配みたいなのを感じて」

 それって、ストーカーってことか? そんなことで夏海を怖がらせる奴がいるなら、俺が許す訳に行かないな。

「いやっ、本当に誰もいないのかもしれませんよ? 夏海が怖がり過ぎて、変なものを感じちゃってるだけかも知れませんよ? でも、なんか怖いんです」

 夏海の瞳は本当に怯えているようだったから、このままにしておく訳にはいかないと思う。

「じゃあまず、出来る限り一人では歩かないようにすること。それと、他の誰かには相談したのか? 警察じゃないにしても、唯織さんとかアリスちゃんとか」

 確信がないんだったら、警察よりも身近な大人の方が頼りになる。まあ、二人が大人かどうかはともかくさ。

「いえ、お兄ちゃんにしか言ってません。余計な心配は、掛けたくないんです。でも大好きなお兄ちゃんだから、お兄ちゃんには心配して欲しいな~なんて」

 俺を頼ってくれた、夏海のその気持ちは勿論とても嬉しい。

「一人でずっと怖がっていたのか? その気配は、いつから感じるようになったのさ」

 俺のことを信頼してくれてはいるけど、夏海は自分で頑張っちゃうタイプだからさ。

 もっと他人ひとを頼って、迷惑を掛けたりしたっていいのに。

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