表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので女子ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第五章 聖なる九将

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/183

第81話 三人衆

 翌日、ジュンたちはユーリース共和国を訪れていた。ユーリース共和国は、ルクツレムハ王国には面していない。商国とネルフェール、それとドラゴニアス帝国の3つに挟まれている小さな国で、秘湯があるのは、国の中心部から外れた僻地。山々にも囲まれ、見つかりにくい場所に位置する。奥に進むにつれ、温泉特有の匂いが鼻を刺激しだした頃、(ようや)くそれらしき建物が見えてくる。

 


(上手く隠してるわね。まぁそれはいいんだけど、なんで男がいるのよ!?しかも変態まで!!)



 同行者にはドラゴだけではなく、ニシミヤライトにルドルフまでいる。彼らは道案内や興味本位でついてきたのではない。同じように、温泉に浸かるのが目的だ。



(ありえなくない?普通、気を遣うでしょ)



 守護者の方は全員とは言わないが揃っている。


 夢有(ムウ)唯壊(ユエ)はペータン教の定例会をブッチ(キャンセル)して招集に応じた。


 入湯する準備も、各々抜かり無い。勿論それはドラゴたちも一緒で、ここで男共だけを引き返させるのは、ジュンという寡黙男には到底無理がある。


 それに温泉は男湯と女湯とで分かれており、断る理由も思い付かない。

 


(うぅ〜、我慢よ早乙女純。女体化という夢がやっと叶うのよ。不要な騒ぎは良くないわ、心を落ち着かせて……)



 すると、ジュンが深呼吸している最中、屋敷の戸がガラガラと開き始める。



「お待ちしとりました」



 上品な声の主の隣には同じく着物を着た者が1人、その隣には割烹(かっぽう)服を着た女の子が1人。



「うちは、女将のスズどす。こっちは、カンネとムギ言います」

「よろしくねん、あたしぃ、カンネよ」

「あちき、ムギ、よろしくぅ!」

「久し振りだな3人共、息災か?」

「そうどすなぁ、あんさんはお元気どしたか?」

「変わりない、今日は宜しく頼むぞ」

「任せておくれやす。それにしても、ぎょうさんいてはるなぁ。皆はん、揃うてますのん?」

「あぁ、全員だ」

「おおきに、ほな入っておくれやす」



(見事な方言ね。前世で言うと……どのあたりの方言なのかしら?)



 案内されるがままに、一行は木造屋敷の廊下を歩く。紹介状にあまり意味がなかったのは、ドラゴが事前連絡を済ませていたことに他ならないが、ジュンが気にならなかったのは、スズの見事なまでの話し方とその姿勢に見惚(みと)れていたからだった。



(彼女も転生者なんでしょうね。所作(しょさ)が綺麗だわ。スタイルもいいし、これまた候補(キープ)枠というやつね。やだわ、どうしよう、どんどん増えちゃう)



 (もだ)えそうになるジュンの目先には、スズの後ろを歩く2人。



(カンネって言う人は、100%()()()ね。女物の着物や髪の長さで誤魔化してるけど、正真正銘あれは男。ムギって子は、おでこを出してる元気な女の子ね。年齢は夢有(ムウ)より上、紫燕(シエン)より下くらいかしら?割烹服も似合ってる。ん?あれ……割烹服??)



 疑問は間違っていなかったようで、途中調理場へと向かうムギ。



「それじゃぁん、あたしぃも手伝いに行こうかしらん」



 カンネもムギの後に続いてく。



「ほな準備してくるさかい、こちらで待っとぉーくれやす」



 案内された場所は、畳のある和室、料理が運ばれる以外は、宴席の準備は整っていた。ドラゴとジュンが上座に座り、2人を囲むように守護者とニシミヤライトたちが座る。



「気になるか?」

「なっ…!」

「スズの眼は失明していてな。上位の医療系能力者でも治せんのだよ。その理由は今度本人からでも聞くが良い」



(吃驚したわ。女体化のことかと思っちゃったじゃない。ふーん、そう。でもそれって、私の改造手術なら治りそうよね。治しちゃいけない別の理由でもあるのかしらね)



「──彼女たちはドラゴの元部下だったんですよ」

「ほう」



(へぇ、どおりで強い魂だと思ったわ)



「夢を叶えたいという理由で辞められたがな」

「働かせ過ぎたんじゃないですか?」

「我がそのようなことするか!だがまぁ、苦渋の決断ではあったな」



 ドラゴとニシミヤライトの会話に聞き耳を立てつつ、ジュンは今後の計画(プラン)を練っていた。


 加えて、屋敷の全体図、温泉の場所を把握しようと精神を集中させている。


 最悪時は“新界(ニューゲート)”を発動して、男共をどこかに転位させようとまで考えている。


 念には念を。高鳴る鼓動抑え、その時を待つ。








◇◆◇◆◇◆








 調理場では13人分の料理が出来つつあった。この屋敷兼温泉を切り盛りするのは、スズとカンネとムギの3人のみ。


 誰一人として欠けることはできない。


 【聖なる九将(ホーリーナイン)】の一員として、ドラゴの部下として働いている時もそうだった。


 この3人は常に一緒、それはこれからもそう。



「ムギぃ!あたしぃが持っていくよん!」

「おねがいー!」

「お二人はん」



 急な声掛けに、両方とも身体を硬直させる。



「今日の客人は上客も上客やさかい、悪いことしたらあきまへんえ」

「あちきがするわけないじゃん、カンネに言ってよね」

「あたしぃだってしないわよん」

「せやったら安心どす」

「開始口上は、あたしぃがやってよいのん?」

「そうどすなぁ、おたのもうします」


 

 作業再開、スズも料理を運んでく。口上も述べられ、宴席は始まり、客人たちは大いに満足している。これは疑いようのない事実。


 だがしかし、繁盛させることが、(もてな)すことが彼女たちの夢ではない。ドラゴが連れてきたから、上客というのではない。


 彼女たちは見定めている。それこそ、ニシミヤライトのように。ドラゴに次ぐ、自分たちの本当の夢を叶えるであろう、次なる主を。







作品を読んでいただきありがとうございます。

作者とへきが一緒でしたら、是非とも評価やブクマお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ついに!なるのか女体化!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ