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性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので女子ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第四章 裏切りと契り

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第62話 予期せぬ裏切り

 地下遺跡で戦いが始まった時同じくして、砂漠地帯ジルタフの王都内でも事件は起こる。


 何の前触れ無いまま、至る場所で(ボヤ)が上がったのだ。突如として大騒ぎとなった王都に、自警団も駆り出される。懸命な消火活動により大事には至らずも、原因は不明。


 事が終わったのが夕刻だったのもあり、自警団は皆安心しきっていた。その気の緩みを狙っていたかのように、闇が忍び寄り、自警団は次々と倒されていく。


 特部も、またしかり。


 王都にいる残り8名の特部の内、2名が何者かに殺られる。冷たくなった彼らを発見したのは仲間の自警団、自足で地下遺跡から戻ったリックと、ジュンの“新界(ニューゲート)”で王都に転位したナタリーに、行動を共にしていたミナミ。


 変わり果てた仲間の姿に悲しむナタリー。近くにいたリックも、何が何だか分からないでいた。



「どういうことだよ、これ……」

「うっ…ひっく……、メラーノ……トウカン……」



 名を呼ぶも生き返るはずも無い、死者は死者、生者たりえない。それでも諦め切れないナタリーは、近づき揺さぶろうとする。



 瞬間───



「あぶなっ──」



 何かの接近に気づいたのは、この場における部外者、ミナミ。咄嗟に身を挺したことでナタリーは無事だが、ミナミは激しく突き飛ばされる。およそ、老体では無事で済まされないような鈍い音と共に転げて行く。



「ミナミさん!!」



 救護はできない。専門職がどうとかは関係ない。単純に動けないのだ。リックもナタリーも、突如現れ攻撃してきた人物に目を離せないでいる。



「な…何してんだよ!?」

「嘘だと言ってください」



 疑いたくはない、信じたくはない、夢だと思いたい、嘘と言ってほしい。


 しかし、()()何も言わない。返り血付いた服を何とも思わない仕草で、短刀にもベッタリと赤い液体が付着している。



「弁解してくれよ、なぁ!」



 言いながらナタリーの前に入るリック。ここぞとばかりに女性の盾になろうとするのは、普段の格好つけからではない。


 純粋に仲間を守る為、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。



「まずは俺を倒してみろよ!眠気顔野郎!」

「…………だるっ」



 リックの罵倒は、()()の口を開かせるに十分だった。







作品を読んでいただきありがとうございます。

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