第46話 企み、潜み、謀る②
ここは砂漠。
砂風を凌げる場所で、耳に機器をあてている者が一人。
今は休憩中、連れとの距離は離れており、会話が聞かれることも無い。一番厄介な連れは昨日の時点で先に王都へと向かったため、この場には居ない。安心して機器を使用しているが、相変わらずノイズ音は酷い。
砂漠地帯だから最新機器を使用しても電波が届きにくいのだが、時間を持て余しているわけではない。通信距離が離れすぎているのも理由だが、それを解消するための機器開発だったはずで、開発部門に問い正したいところではあるが、それを言うのは使用者ではなく命令者。苛立ちは収まらないが、繋がるのを待つしか無い。
『……ぃ……聞こ…ぃる、か?』
「はい」
『……素晴らしい、流石はギルテ様だな。電波も通ったようだし、定時報告を、してもらおうか?』
「はい」
途中、何回か途切れ途切れになるも、無事一応の報告は完了、密命も順調に進んでいる。
『──っと、現状についての理解は大体できたか?』
「はい」
『では、合図を待て──いや、こちらからは合図しない。意味は分かるな?』
「はい」
『ならば良し。次の報告は、事が終わってからだ。頼むぞ』
「はい」
通信が切れ、機器を懐に仕舞った彼は、表面上の仲間のもとへと向かう。
「だるっ……」
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