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性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので女子ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第三章 砂漠の姫

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第43話 宝探し

 地下の入口を見つけるのは難しくなかった。


 (トラップ)は何重にも仕掛けられていたが、自警団ダリィの能力、“異物看破(シャット・アウト)”により解除に成功、ひんやりとした石造りの階段は長く下へと続いている。



「だるっ」



 途中何度も罠はあったが、その度にダリィの優秀な能力で問題起きぬまま下へと到着するも、次なる問題が発生。最初こそ地上から差し込む光で先が見えていたが、地下空間は暗い。持参した照明具1つでは周りを照らすのは困難。


 だがしかし、この視界問題は自警団リックの能力、“煌めく光(シャイン・ボール)”で解決できる。手のひらサイズの全く熱くない光球は、道の先まで照らしてくれる。



「どうだい?月華(ツキカ)ちゃん、俺に惚れてもいいんだぜ」



 進んだ先の道が分かれていても大丈夫。自警団ナタリーの能力、“触媒通信(リーン・レーダー)”は、ナタリーが自作した同型の耳飾りを媒介に、遠く離れた者と連絡を取ることができる。



「安心して下さい、道は繋がります」



 水を全て飲み干しても問題ない。自警団ミズキの能力、“水源操作(ウォーター・ガール)”で、近場の水源を探知しては、その水を自在に操ることができる。



「水脈は地下にあるの、私に任せて」



 自警団と言えど、今回の宝探しにはぴったりの能力者揃い。彼らを先導させるのも一定の信頼を置けるからではあるが、ジュンには1つだけ気にくわないことがある。



(あのリックって奴、私の月華に色目使ってるの、あり得ないんだけど!!生足見ていい権利は私のみ、男とは永・久・無・縁!!)



 リックの視線には、彼を連れてきたヤンも気づいているようで───



「いやぁ、すまないね。リックには私からお灸を据えておくとするよ」

「ボクは大丈夫、何とも思ってないから」



 月華に対して平謝りするも、当の本人は平然としている。興味が無いと言えばそうなるが、少しは嫌がって欲しいと思うのが、創造主であるジュンの気持ち。



(心が良すぎるぅ。悪意無しにすると、こういう問題が起きるのね。今更設定は変えないけど、月華がぶん殴らないなら、私が腹パンしてやるわ。次、色目使った時が人生最後だと思いなさい)



 早乙女純のギラついた視線はジュンとしての精神部になるので、腹パン対象のリックが気づかないのも無理はない。一撃入れるにしても誰も見ない所で実行するしかない。



 そんな出来事もありつつ、一行は更に地下を進んでいく。


 暫くして風景に違いが出てきては、大きい建物が幾つも視界へと入る。目的地へと到着した証であり、宝探しの本番はここから。


 ただ、当たり前と言うべきか、誰かが頻繁に出入りしているような形跡はない。それでも保存状態は良好で、古くに使われた道も、多少のカビが生える程度で、崩れることなく通ることができる。


 途中、大岩が転がったり、落とし穴があったり、百本の矢が飛んできたりと様々な仕掛けはあったが、被害はゼロ。


 能力者だからこそであるが、これが一般人のみであれば生き残りは少なかったに違いない。だが逆に考えれば、これだけの仕掛け、何も無いというのは考えられない。財宝は必ずどこかにあると皆が思っていた矢先、前方に見えるのは大仕掛けの扉。



「破壊しましょう」



 紅蓮(グレン)は冗談を言わない。


 許可を貰えば躊躇(ためら)いもなく壊していただろうが、ジュンは頷かない。



(器物破損は良くないと思うのよね。国際問題よ。一応は友好国だし、許可できないわ)



 ただそうはいってもこの扉、なかなかの仕掛けである。普通に正面から壊す方が簡単なくらいに面倒な形をしている。上下左右に4種の生物壁画があり、そこから管が伸びており、条件を満たすと開錠する仕組みなのはジュンも理解していたが、ここに来るまでに全ての生物壁画があったかどうか思い出そうとするも───



(3種しか思い出せないのよねぇ。あとは()()……嫌いなものは目に入らないのよ)



(ヘビ)は……どこだ?」

「確か、地上の入口にあったね」

「戻るんですか?」

「めんどっ」

「1人でいいだろう、私が行く」

「壁画の近くに、それっぽいレバーがあったはずだよ。恐らく同時押しだね」

「じゃあ皆さん、私の耳飾りを持っていってください」

(サソリ)の壁画は…俺と月華ちゃんで行かないかい?」

「あんたはここで、ナタリーのフォローしときなさい」

「いでっ……っでで、わ、分かったから、耳を引っ張らないでくれ」



 意外にも、2国の即興チームプレーは成功する。ナタリーの能力が功を奏した結果と言える。歯車は回り、管には砂が流れ込み、器を満たした扉は重たい音を立てながら開いていく。


 そこには、有り余るほどの財宝があった───とはいかないものの、多少の宝石や金貨があった。



「わぁー、私達大金持ちですよ!」

「それは無理だろうね、国の財源になると思うよ」



 ナタリーが喜ぶ(そば)で、ヤンは否定する。



「まっ、多少の取り分はあるだろうさ。あたしが王に進言するから、征服王殿も少し貰っていかないかい?」

「…いや、いい」


「今直ぐじゃなくてもいいんだよ。ここはもう、あたしらの権利地なんだ」

「遠慮する」

「へぇ、そうかい、相変わらず頑固だねぇ」




 金に(なび)かない王は格好良く見えるが、金銭欲よりも変態欲求が勝っているだけであり、事実を知ると格好良くはない。


 だが誰もそれには気づかない。ジュンの評価は、また1つ上がっていくのだ。




作品を読んでいただきありがとうございます。

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