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性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので女子ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第九章 ギルテという男

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第160話 逃亡者②

 妖国グリムアステル北域都市ノウエル────


 都市の外れにある鬱蒼と木々が生い茂る森、その奥地の薄暗い洞穴に臭み、血の先を辿った先に倒れ込んでいる者は、この場に転位離脱したばかりの【聖なる九将(ホーリーナイン)】序列第四位ギルテ。妖国の王。



(しくじったか……)



 予想超える大きな消耗。あわよくば取り込み血肉へと変える算段も、ここまでのダメージを負えば想定外。戻り隙を突くのも不可。ここは一時、いやかなりの回復を待たなければならない。それくらいに生命の身代わりとなる蟲たちを使ってしまった。ただの回復であれば、そう時間はかからないのだが────



(なんだこれは?)



 普通の打撃ではない。ごく普通、いやそれ以下の幼女パンチだった筈であるのに回復が非常に遅い。使用していない蟲たちまでも抉られたような感覚。これまでの貯金が無駄になるほどの嫌らしさ。


 更には、多くの駒を失ってしまった。


 元々切り捨てる者が多かった戦いだが、王が逃げた時点で戦場となった首都が陥落したのは間違いない。【六根(ルーツ)】の者達も気付いた頃合い。各々が勝利していれば、まだ別の未来があっただろうが、殆どの組が敗戦、もしくは引き分け、勝利は1つもない。



(イチョウたちが攫われなければまだ望みあったものの、まさか征服王が彼らを()()とはな。生かしていた理由はそれか……にしても【五連星(ディザスターズ)】も落ちたものだな。あの程度でにげ───いやそれは同じか、介入は大助かりだったが、こうなっては【S】の者達の危険度を引き上げねばならんな)



 各地の状況を洩れなく把握しているのは蟲たちのおかげ。身体から這い出る極小の蟲たちが情報を掻き集める。離れても視えるのは究極のスパイ足りうる。


 そうやってギルテは生きてきた。


 地を這いずる虫のように。


 細かく調べ、入念に入念を重ね、利用できるモノは利用してきた。


 全て。


 夢を叶えるために。


 自分の思うがままに。


 ただ残念ながら今回の戦いが、ご破産でしかないのは事実。


 ゼロの復活を不完全状態へとするべく、敢えて不必要な戦いを仕掛け、場を乱そうとした結果、自身を含め惨敗した。


 未だ自分の計画が、ゼロの仲間内に漏れてないのが救いと言える。



「どちらにしろ、回復を待つ必要がある、か───それと国は放棄せねばならんな」



 事実上、征服を受け入れたことにもなる。


 だがそれはいい。間違いではない。安全な場所に退避しても、相手の能力が似通っている可能性があるならば、同じ所に留まるの悪手。絶えず移動する必要がある。事前に、世界各国に散りばめるよう設置していた転位門が役立つ時。



「入念に入念を、その時が来るまで………」



 今後は更なる序列上位者が征服王を強襲するだろう。なればそこに乱入すればいい。自分の計画が露呈してない間は、その繰り返し。いつか勝利はやってくるし、夢も叶うはず。



「踏ん張りどきのようだ」

「───では、私もお供します」



 ツカツカと洞穴に、ギルテの横に立つ存在は、四隊長筆頭のシン。



「フッ、生きていたか」

「ご存じだったでしょう?」

「まぁ、な……さて───」



 命令されずとも、肩を貸すシン。


 阿吽の呼吸。互いに互いを理解しているからこそ。


 暗闇這いずる蟲の瞳はまだ生を諦めず、虎視眈々と次を狙う。







作品を読んでいただきありがとうございます。

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