表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので女子ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第九章 ギルテという男

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

164/183

第154話 ライト VS 紅蓮

 シンが饒舌に喋り、唯壊(ユエ)が退屈そうにしている最中、その上空ではずっと戦闘が行われている。バチバチゴオゴオと大気が振動しては割れ、炎が燃え上がっている。


 空中で戦うのは、【聖なる九将(ホーリーナイン)】序列第六位のライトと守護者の紅蓮(グレン)。ライトも一応は半守護者であるがために、これは組織【S】同士の拳のぶつかり合いなのだが、創造主ジュンが守護者たちに説明していないため、この場にいる両者が当然のように敵だと思っている。


 いや、敵という認識は正解だ。


 ライトの初撃は、ジュンを狙ったものだったのだから。ジュンの“黒の捕食者”が喰らわなければ、辺り一面圧縮攻撃で大破していたに違いない。


 敵側と体現するかのように、ライトの眼球は黒い。黒眼は蒼髪をより際立たせると同時に、〈赤眼の劇薬〉に似た何かを服用、もしくは別の力が働いているのは明らか。


 重力使いは縦横無尽に空を移動し、仕掛ける。


 対する紅蓮も、魂魄(エネルギー)を使用して空中飛行する。羽根が無くとも空を飛べるのは守護者ならではだが、それを可能にするのは少数のみ。守護者の中で上位の能力を持つ者だけだ。



「硬いですね」

「そうか?」



 ライトの言葉は、紅蓮の炎熱剣を指し示すほか、頑丈な身体、反射神経、研ぎ澄まされた戦い方を示唆している。最強種に近い重力攻撃があまり意味を為していないからだ。



「貴様をジュン様から引き離した時点で、私の任務は概ね完了している」



 ライトの初撃を防いだ段階で反撃に転じるのは容易だった。“小火山弾(フレアボム)”も発射圏内ではあった。


 躊躇ったのは、空中戦では分が悪いと判断したため。回避させない攻撃技が、あの場では必要だった。


 ゆえに紅蓮は炎拳でもって、ここまで引っ張ってきた。重力という圧縮攻撃に耐えながらだ。


 当然のように、左手は血だらけ。



「回復しなくていいんですか?」



 ライトは、守護者が“半自動治癒(オートキュア)”を使用できるのを知っている。


 が、紅蓮は(スイ)をライバル視しているだけあって、この状態になっても使う素振りは見せない。左手に包帯巻き、右手で炎熱剣を持ち直す。



「さっきも言ったはずだ、私の任務は概ね完了していると」

「そう思うのは貴方だけですよ」



 確かに物理的距離は遠い。


 今現在、ジュンはギルテと戦っているのだから。


 その地はネルフェール国の国境を越えた先、妖国グリムアステルの領土内。


 ジュンをストーキングするライトにとっては非常に遠い。


 だかしかし、重力という能力を有している時点で距離は然程関係ない。


 それに同じ空中移動術でも、重力を駆使できる方が速いのは当然だ。素早さ(スピード)という面では、圧倒的にライトが上。上手く嵌まれば、相手の攻撃も防御も半減可能。重力は万能能力。


 ライトが本気出して移動すれば、紅蓮は絶対に追いつけない。



「でも、私は貴方の行動をとても嬉しく思っています」



 丁寧にお辞儀するライト。



「何が言いたい?」

「簡単です。私も戦いたかったのですよ」


「それは、黒眼と何か関係があるのか?」

「あーこれですか」



 黒眼をパチクリさせながら頷くライトは肯定した。



「半分ほどはそうですね。なにやら、〈異世界の宝具(アイテム)〉らしいですよ」

「〈異世界の宝具(アイテム)〉だと?」


「ええまぁ、詳細は省きますが戦わないといけないんです。でも私には好都合でした」

「何が、だ?」


「だって紅蓮さん、強いじゃないですか!おそらくの見立てですが、守護者の中ではNo.2でしょう?」

「………No.1だな」



 否定されたのに、ライトは大いに笑っている。空気伝えに、響く声。



「まぁ、そう言いますよね、普通は!誰しも!敬愛して止まない方の一番でありたいと!そう願い、そう信じ言動しますよね!!かくゆう私もそうなのですよ!!」

「なるほどな」



 話まとめれば、ライトは認めて貰いたいのだ。


 創造主ジュンに、自分の愛を受け止め理解して、その上で、傍に置いて欲しいと懇願しているのだ。


 そのために、信頼厚い守護者を叩く。己の手で、力で打ち勝つ。紅蓮に勝つことができれば、次は懐刀の翠。


 自尊心の塊。


 今だって負けを一考してやいない。



「この勝負、勝たせてもらいます」



 蒼髪のホストが呟き、



「望むところだ、私は決して本気出さないがな」



 赤髪の鬼教官が発破をかける。








作品を読んでいただきありがとうございます。

作者とへきが一緒でしたら、是非とも評価やブクマお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ