第148話 ロクゼン & ゴイル VS 零
国境付近に留まって戦闘しているのは、殺戮集団【六根】の部隊と守護者の零と陰牢。
それ以外の面々は離れた場所で戦闘開始。零らに一番近いのはゾビィーと型の戦域、他の者達は影すら視えない。
(ジュン様は、だいぶ離れたようですね)
創造主と守護者は、ジュンの与えた魂もしくは魂魄で繋がり、近くに居なくても念話という形で思いを言語化できるが、距離が離れ過ぎると守護者側からの交信はできない。これは守護者の強さの度合いによって、距離に違いが出るものでもない。
権利は一緒。
創造主ジュンの隣に立つことの多い零とて例外ではない。
(陰牢と私に課せられた任務は同じですが、上手くいくでしょうか)
守護者からは完全に交信できない域へと離れてしまったが、移動開始する時点で各自的確な指示指令を受けているため問題はない。
がしかし、零と陰牢に課せられた作戦内容は、普段とまるで違う。
(私はともかくとして、アレに加減なんて出来るはずもありません)
それでも実行に移し、成し得なければならない。守護者は創造主の熟考を実行してこそ。
「さて───」
殺人を得意とした集団、百人が取り囲み、逃げ場を断つ。
鼻から逃走の選択肢はないものの、集団としての練度の高さは比類ない。
と、そこへ────
「第六の里長ロクゼン」
「同じく、第五の里長ゴイルだ」
黒装束身に纏う二人が現れる。
「早速ですか」
ビュンビュンと風切るのはロクゼンの鎖鎌。
ゴツい両腕の手甲を武器とするのはゴイル。
零も主武器の鋼糸を展開する。
「名も名乗らん小娘とはな」
「器がちっせぇ証拠だ兄弟」
「申し訳ございません、散り逝く愚物に興味などありませんので」
構えと同時に能力も発動するロクゼンとゴイル。対して、零はいつもの如く武器展開のみ。
「「細切れにしてやるわ!/粉々にしてやるよ!」」
敵を甘く見ている、という理由だけではない────これは作戦、創造主ジュンからの依頼・指令。
(できるだけ、頑丈であってくれればよいのですが………)
智将二人に課せられたのは、【六根】を生かすことなのだから。
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