第146話 姿現す者たち
紺碧色した妖気の源、ネルフェール国と妖国グリムアステルの国境及び【DS園】に出現した転移術は、序列第四位ギルテの仕業。
「さて───、各々準備よいか?」
続々と集まる部下。幹部勢を除く1000名の内訳は能力者100名・兵士900名となり、更にその内兵士500名は序列第八位ゾビィーの死軍と化している。残りの半分は死軍とはなっていないものの、劇薬を服用しており赤眼の凶暴化、身体能力が向上している。
「僕は過去を叶えるんだ」
ゾビィーの隣、序列第五位シルフの頭上、時計と言う名の“天針”は発動しており、少しずつ針も進んでいる。戦闘態勢申し分無い。
「ゾビィーのため、ひいては私のため、【聖なる九将】もクロウとの契約も関係ない、押し通らせてもらう」
シルフたちの位置より真反対には【六根】の者達。六人の長と数百名を合わせた本隊部隊。ギルテとの国家間の契約で突き動かされたのもあるが、先の副長部隊全滅の私怨も残る。殺戮集団の殺る気は満ち満ちている。
「皆の衆、存分に狩るがよい。【六根】の領分を示せ」
「「御意に!!」」
ギルテの部下、四隊長の一人シンは己の直属部下を連れ、敬愛して止まないギルテとは離れた位置にて戦況を伺う。
「命を捧げましょう」
「はい、お供致します」
牧師の真上、空中に浮遊するのは序列第六位のニシミヤライト。禍々しさを放つのは、この世界にはある筈もない漆黒の翼。悪魔の両翼を羽ばたかせ、独り言を呟く。
「アレは、あの御方………■■■様の敵、敵となり得る、殺らなければなら……ない、のです」
情緒不安定者は、もう一人。彼の者は【DS園】へと転移させられた。人外の姿した怪物は咆哮し、破壊衝動に駆られる。
「ガァオオオォォォ!!!」
と、そこへ飛来する大型の影。
「───見つけたぞ、ちょこまか移動しおって」
赤い龍、帝国の王、【聖なる九将】序列第七位ドラゴも戦場へ降り立つ。敵視する相手はギルテ。
「ふっ、役者は揃ったようだ」
「ライトを返してもらう!」
「ならば、この場の勝者たれ───さぁ幕開けといこう」
破壊音は、開戦の号砲。
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