表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので女子ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第八章 DS建設

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

138/183

第128話 サミット

 あくる日、茶会襲撃を凌いだジュンたちは、古城へと戻り状況整理に努めていた。各国へ管理者として散らばっていた守護者も呼び寄せてである。


 広範囲に襲撃の手が届いていたのは、念話(メッセージ)で確認済み。入念に練られた作戦だったのは自明の理も、攻略できたのは運要素も然り。


 特に、商国の件は危うかったと言える。


 その辺りの把握も踏まえて、話し合いの場を設けているわけで、この場には守護者他、属国となった各国の代表者も席を連ねている。


 小国レジデントからはモウリ、商国はルドルフ、共和国はカンネ、砂漠地帯ジルタフは偽王女モモ、ジュンの国ルクツレムハ征服国からはグラウス、戦争国家ネルフェールは代表不在のまま、ジュンの両隣に(レイ)陰牢(カゲロウ)を置き話は進む。


 いつもの如く、(スイ)世理(セリ)は欠席も戦力は圧倒的。


 盗み聞きすらも許されない緊張感さえある。



(こうやって見ると、結構増えたわね)



 征服した国の面々が集まっているのだ。


 ある種、属国会議(サミット)とも言えよう。


 残念ながら、帝国は友好国であるために本日は除外。


 襲撃も、()()()()無かったようで呼んでいない。




「───ならば、帝国は裏切ったやもしれんな」

「それは違います」



 モウリの発言に意見したのはルドルフだ。



「後ろ盾を気にしてるのん?」

「まさか!……確かに彼の国とは、まだ国交はありますが、昔に比べて随分希薄になりました。ある意味、独立したと言って良いくらいです。それもこれも征服王様のお力によるもの、属国となりましたが、私は今の環境が商国に合っていると思います」

「では、帝国の裏切りは無しの線が濃厚、ということでしょうな」

「私も、そう思います。以前、配下のリカクさんが来訪された時の自警団の報告書も頗る友好的だったと明記してありましたから、疑う必要は無いかと存じます」

「作戦かもしれんぞ」

「それだけで信じるのは……ねぇん?」



 否定的なのはモウリとカンネ、肯定的なのはグラウスとモモ。


 状況整理を含むこの会議が初開催というのもあってか、各々の腹の読み合い、出し抜きが巻き起こっている。


 征服王であるジュンに、『一番の属国はウチの国ですよ』と主張(アピール)し合っているようにも見える。


 今日初めて会った者同士もいるため仕方ないと言えばそうなのだが、これでは話が一向に進まない。



「ドラゴとの密談に、陰牢と紫燕も同席していたんだから大丈夫でしょ。何か変わった様子だった?」



 ここで切り込むのが征服王ジュン。


 守護者たちも、質問にしっかりと答えていく。



「いつもの暑苦しさは無かったです」

「思い詰めてた感じでした」

「そうなのです!ドラゴ殿は知人(とも)を探しに行くと仰っていましたよ」

「知人、ねぇ」



(十中八九、変人(ライト)のことでしょうけど)



「その言葉が嘘偽りの可能性は?」

「ちょっと、モウリ殿!それはあんまりですぞ!」

「すまない──が、帝王ドラゴに会ったことが無いのでな。失言に聞こえたのなら謝る」

「島国って大変ねぇん、まぁこっちも大して変わんないけどぉ」

「一国の王が長期不在なのは如何なものかと……」

「そうですね、ジュンさ──失敬、征服王様は知人というのに心当たりはありますか?」

「えぇ、そうね。感が当たっているなら居場所も特定しているわ」

「本当ですか!?」

「何故かって言われると秘密になるけど」




 ニシミヤライトは一応、半守護者だ。


 本人は知らぬ存ぜぬだが、少なからず魂魄(エネルギー)が付与されている。


 要するに位置も体調も、概ね把握されているのだ。



(正確な場所は、世界地図と照らし合わせる必要があるかしら?おそらくは妖国グリムアステルなのでしょうけど、内部は古城みたくあやふやな地形してそうなのよね)



「それでは、帝王ドラゴの捜索と帝国の処置は征服王様にお任せして宜しいでしょうか?商国も関与しない形で……」

「勿論、その方針でいきましょう」

「ありがとうございます!」



(まぁ、実際は探さないけどね。男の捜索なんて面倒くさいし、時間の無駄よ)




 帝国の対応が決定し、順に被害報告を述べていく。


 モウリ、カンネ、モモと続き、グラウスの番。



「被害は東部のみでした。事前に犯行予告があったのも功を奏しており、順次対応できた次第です」

「犯行予告って馬鹿げてるわね」

「え、えぇ、まぁ、そうですね」

「赤眼や()()()の対処も上手くいったようね」

「はい、モウリ殿の御息女エリカ様の力添えで倒すことができました。改めて御礼申し上げたい」

「結構だ、エリカも剣の腕はまだまだだったろうし、以前は東部軍と鍛錬した時期もあるし、これはイーブンというやつだ。グラウス殿、礼は不要ぞ」

「そうですか、では今後とも宜しくお願いします」

「うむ」


「──それよりもグラウス、東部のみって言い方はどうなの?一応、古城にも敵が来たのは知ってるわよね?」

「あ、ああ!そうでございました!そちらはジュンさ──征服王様が報告するかと思い、外した次第です……」

「どっちでもいいけど、言い方もね──で、問題なかったんでしょ?」

「はい、雑魚でした」



 籠畏(ルイ)言い方(セリフ)は淡々としている。


 同じく留守番していた唯壊(ユエ)も退屈だったようで消化不足。



「今回……唯壊が一番が暇だった気がするの」



 ジャン負けする方が悪い───だがそれを守護者の誰もが触れなかったのは正解。


 無駄な言い争いを増やす必要は無い。


 (シキ)(ケイ)夢有(ムウ)のような者たちが嘲笑しなかったのは奇跡。


 悪く言えば無視した感じにも捉えられるが、喧嘩よりは良く、話も無事に進行できる。



「あーうん、要するに各地域襲撃はされたけど、各個撃破により支障は無いってことで良いかしら?それと捕虜に六根(ルーツ)が二人と──」

「ネル女王一派が数人ニャン」

「──だったわね」



(拷問部屋に連れてったわけだけど、【六根(ルーツ)】だけじゃなくて、ネル本人も情報吐かないなんて凄いわね。現状の状態は知りたいところだけど……)



 チラ見した陰牢は微笑みを絶やさない。


 よってジュンも、ニッコリと笑みを返す。



(経過待ちね)



 生命の保証は致しかねる───が、精神が図太いのだ、肉体も図太くあって欲しいと思うのは嘘ではない。



 新たな情報が入り次第、伝達する流れで終わろうとする会議に物申したのは、意外にも発言の多い商国代表のルドルフ。



「あっ、あの!」

「なぁに?」

「えっとですね……その、城が壊れておりまして……また直してくれると有り難いです………」




 思い出したように、ポンッと手を叩くジュン。




「陰牢様も、危険な目にあったのをもっと誇張すべきではないでしょうか?」

「私はいいのよ、痛みに慣れてるし、結果オーライだったし、補填はされたから」

「ほてん……?」

「貴方に言っても分からないわ、ルドルフ。ジュン様、また式たちをお借りしても?」

「いいわよ」

「オレはいいが、地下都市の方はどうすんだ?」




 菓子作り大会の褒美で、砂漠地帯ジルタフの地下都市復興計画は進んでいる。着工はまだ先だが、綿密な設計書も出来上がりつつある。



「私たちジルタフは急を要しておりません。国道の件も含めて長い目で支援してもらえれば文句は言いませんよ。着工も来年以降で構いません」

「──だってよ」

「それでは後ほど、準備してから出立します」



 城の修復が承認され、ルドルフも感謝の意を示している。



「彼女のアフターケアも宜しくね」

「はい、それは勿論です!」




 彼女とはシズクのこと。肉体は元通りだが、精神が病んでいないかを心配しているのだ。


 その慈悲深さには、誓約を交わさせた陰牢(カゲロウ)も感嘆している。



(女子にしか優しい言葉掛けないけどね)



「他の人は大丈夫そ?」

「はい、なんとか……」

「そういえば、アリサがっ……」



 会話に乱入したのはグラウス。



「アリサちゃん、どうかした?」

「あっ、いえ……何でもございません。以前、少し気落ちしていましたが、今は大丈夫そうで、()()()()()()には出席できそうです」

「そっ、ならよかった」



(これで、だいぶ話終えたわよね?商国を襲撃した者の対策を考えたかったけど、話を聞く限り、全くの別働隊みたいな感じだし、今回は運がなかったと割り切るしかないわよねぇ……──にしても壊れすぎ、もう一回くらいあるんじゃないの??)



『二度あることは三度ある』、この言葉が現実になるか否かは誰にも分からない。



「あとは、ネルフェールの代表者をどうするかって話なんだけど、どうしましょうか?」




 襲撃首謀者のネルを生かすとしても、代表に戻す道理は無い。



 それにそもそもの話、戦争国家ネルフェールという国は、消滅したと言っていい。


 国民全体が死軍と化したうえ、守護者及びジュンの手により滅んだのだから、基本的に何も残っていない。



(よくよく考えたら私、黒の捕食者を普通に披露してしまってたわ。一応は女体化してるから良いんだけど、もしかして前より抵抗感なくなった?今更、記憶消去も事象改変もできないし……うん、これからはオープンで行こおっと!)




 爽快に蹂躙したことで、今や荒れ果てた大地が存在しているだけで、代表者や管理者を配置する意義も問われてくる。



「一応は、その、いるのよね?」

「そうですね」



 この確認は、生存者という意味だ。


 死軍ではない、ネルフェールの民。



「確か……おじゃるだっけ、ござるだっけ?」

「モジャルです、ジュン様」

「ややこしいわね」



 モジャルは、暴君ヴァルカンが君臨していた頃にルクツレムハ征服国東部を強襲した、貴族風の頭の悪い男。


 モウリたちの尽力で捕虜にしていたが、ネルフェールが属国となったことで解放、その後は僻地に飛ばされたらしいのだが───



「旅行?」

「はい、家族数人とジルタフに赴いていたそうです」


「運が強いと言うべきか、間が悪いと言うべきか」

「どうします?」


「まぁ、一旦はそいつで良いんじゃない?あとでいくらでも変えれるでしょ」

「承知しました」



 早速、創造主ジュンの命令を遂行しようとする紅蓮(グレン)だったが、制止させたのはジュン本人。



 まだ、会議は終わっていない。



 ジュンにとっての本当の決め事はここから。



 グラウス以外の代表を“新界(ニューゲート)”で送り届けてから始まるのは、その名も〈DS建設計画〉。








作品を読んでいただきありがとうございます。

作者とへきが一緒でしたら、是非とも評価やブクマお願いします。


文章の全体的な修正と構成の練り直しで更新再開に時間を要しました。

今日からまた投稿していきます。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ