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性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので女子ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第七章 計画通り

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第116話 各地の情勢③ 古城編

 新守護者の籠畏(ルイ)の能力“遊戯盤(ゲームマスター)”は、鞄型の基盤を広げて行う机上遊戯(ボードゲーム)


 今回の対戦方法は1対1の選択制遊戯(ターン制バトル)、攻撃・防御・回避のいずれかを選択して進行する。


 ジャンケンにも近い要領だが、互いに攻撃を選んだ場合は、各々確定ダメージが入る。


 ダメージの差は、基本値(ステータス)の度合いによって決まる。


 そのため、基本値(ステータス)を底上げする必要性があり、山札が存在する。


 行動選択の前には、その山札から必ず1枚を引かなければならない。


 札の効果は、基本値(ステータス)の底上げ以外に、武器を追加するなど様々で、効果時間が一定のものもあれば、1回きりもある。


 要するに、強化(バフ)の見極めは各々の判断。


 だが、時間をかけることはできない。


 行動選択の時間は3分と決まっており、それ以内に決まらなければ、選択無しと判断され、2ターン無防備状態を晒す。


 互いの体力数値は視え、防御は攻撃を軽減することができ、回避は運の要素が含まれるが、成功すれば攻撃を無効化できる。


 その他にも、幾つか細かい設定(ルール)はあるが、説明書は対戦相手も視ることが可能───いや、そもそも脳内に直接、説明書(ルールブック)記憶付け(インプット)されるため説明は不要。


 即刻、開始となるわけだ。


 この能力は、紅蓮(グレン)領域(フィールド)形成にも似ているが、情景変化はしない。


 もっと別の、強制力ある空間を作り上げるという意味合いの方が正しい。


 何故なら、ダメージを受け損傷するのは、互いを模した人形だからだ。

 

 本体(プレイヤー)が受けるのは、精神ダメージのみ。



「早く選択して、あと1分」

「ぐぬぬ……」

「もういいかい?まぁだだよ?」

「気が散るではないかっ!!」



 籠畏が能力を発動している間、つまり勝敗が決するまでの時間は、その場の移動が制限される。


 札を取る・触る程度で、逃亡・離脱は不可。


 行動制限は、籠畏も一緒だが、他人の干渉を受けないのは特性であり、相手が考えている最中も勝負の行方を左右する時間となる。


 煽りや暴言は有効打に成り得るということ。



「何を選んだの?」

「お……しえるわけなかろうが!」

「そう」



 最初の選択は───



「攻撃だ!」

「防御選択」



 籠畏の体力数値(ゲージ)が減り、それに合わせて人形にも少し傷が入る。



「ふん、どうだ!急な展開に少々焦ったが、蓋を開けてみればなんとやらだ。この勝負貰ったぞ」

「まだまだこれから」



 その後も、籠畏は防御のみを選択し、少しずつ削れていく。回避を選択しないのは運要素を嫌ったのもあるが、相手の格好が素早い忍者風な服装であり、一撃が大きいと判断したからだ。


 一方、ロクドウは攻撃一択。攻撃さえすれば負けないと考えた。それ自体に間違いはない。誰だって、そう選択するだろう。


 だが、この勝負における最大の要素(ポイント)(カード)の使用時期だ。


 ロクドウは毎回の選択時に使い、少しずつ底上げしている。


 方や籠畏は一度も使用せず、溜めたまま。まとめての使用は可能であり、ここぞという場面に取っているのだ。


 そういう組み立て方があることを、ロクドウは気づいていない。



「おい、もう半分切ったぞ」

「……」

「他愛無いな」

「何を選択したの?」

「そんなの分かりきってるだろう!」

「ションボリ」



 籠畏の体力数値(ゲージ)が半分を切っても、ロクドウは手を緩めない───がしかし、ロクドウの攻撃は当たらなかった。



「何!?回避だとぉ??」



 使用した(カード)は1回だけ、極限まで運気を上げる効果だった。



「はっはっは、なるほどな。してやられたか……まぁいい、次は無い」



 そう、次は無い。


 だが、万事休すではない。


 (カード)を全使用すれば立場は逆転する。


 しかし、そんな()()()()()()をする彼女ではない。



「攻撃選択、手札使用、紅蓮(グレン)の“真なる光球(The・Sun)”」

「はっ………?」



 人形の真上に灼熱の太陽が出現する。毎ターン、永続炎ダメージが確定する。



「はは……なるほどなるほど、問題な……い」



 籠畏の残り体力数値(ゲージ)は3割。



「こ、攻撃!」

「防御選択、手札使用、唯壊(ユエ)の“破壊者(デストロイヤー)”」



 攻撃は直撃したのに体力数値(ゲージ)が減るのはロクドウ、それも倍以上に削られる。



「えっ、えっ……えぇ!!??」



 体力数値(ゲージ)3対7…………


 3対5…………


 3対3…………


 3対1…………



「──何を選択する?」

「あっ……うっ……」



 時間切れ、無防備状態。



「攻撃選択、手札使用、武器形成、紫燕(シエン)の銃」



 成す術なしの木偶の坊。



「バァァァン」

「うぐっ………」



 本体(プレイヤー)が削るのは精神だが、人形と同じく風穴空いたようにぐったり倒れる。


 侵入者は、このまま誰かの玩具になる。籠畏は、そういう面倒なことはしない。



 戦い終われば自室に戻り、本を読み、人形を作る、ただそれだけ────







作品を読んでいただきありがとうございます。

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