表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
167/174

3ー28【新しい試み3】



◇新しい試み3◇ミオ視点


 俺が次に向かう先は、王国領【エッシアース】。

 ここには【ステラダ】から逃れてきた人たちも多く住んでいて、特に【冒険者学校・クルセイダー】、その関係者が多いんだ。


「おーーーー、もうすぐ新校舎が出来るんだなぁっ」


 何かと穴だらけだった冒険者学校のルール。

 この【アルテア】では、それを払拭する新たな冒険者学校を建設する事が決まっている。

 なにせ理事長のニイフ陛下がいるし、その関連の話も結構な回数を重ねている。


 俺が目を見開いて視察する新校舎は、二階建ての小さな建造だが広さは充分。

 以前【ステラダ】で学生をしていた人たちは、そのまま通うことを許可し、そして最大の変更点……誰でも入学でき、不要な退学や試験はなし。

 そして、全ての学生に【AROSSA(アロッサ)】を支給する事を決めた。


「……大変だったもんなぁ」


 思い出しても涙が出そうだ、出せないけど。


 命がけで試験をし、駄目なら退学。

 能力に見合わなければ進級できず、退学。

 期間内にポイントを貯めないと、退学。


 もう冒険者を増やすつもりないじゃねぇかと、当時から思ってた。

 だけど今は違う。この【アルテア】には【AROSSA(アロッサ)】もあるし、精霊もいる。

 環境が変わればルールも変わる。無用な死は要らないし、出来ることなら冒険者は多いほうがいい。新しい【ギルド】も建設予定だし、今後は金回りもよくなると思う。


「えっと、避難してきた冒険者たちの宿泊宿……どこだっけな」


 今回の目的である、新しい試み。

 それを試せるかは、【ステラダ】から来た冒険者が担っているからな。


「――あの〜……ミオ様?」


「え?……あ!」


 俺に躊躇(ちゅうちょ)なく声を掛けてくれた女性。

 今や知り合いしか気軽に声を掛けてくれない俺に、優しく声を掛けてくれる中年の女性……それは。


「ど、どうも、セシリーさん」


 へこへこしちゃう。

 どうも苦手というか、何故か苦手意識が。


「いえいえ、私のような者に、その様な態度ではいけませんよ」


 笑いながらそう言う。

 なんというか、凄い母親っぽいんだよなこの人。

 それもそのはず……この女性は、アレックス・ライグザールの乳母だ。


「あれからどうですか?準備が出来たのなら、俺が彼のもとへ連れていきますけど」


「あら?ではお話はいいのですか?」


「そ、それは困りますけど」


 上品に口元に手を当てて笑う。

 この人、もう四十超えてるんだよな……?普通に若々しいが。


「それでどうなされたのですか?管理者様がこの様な場所に……」


「あーっと、それはですね――」


 俺はセシリーさんに事情を説明し、冒険者たちが集まる宿泊施設まで案内して貰う事にした。すいませんね、助かりますよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ