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3ー24【あえてのすれ違い4】



◇あえてのすれ違い4◇ミーティア視点


 ルドルフお義父様と、お義姉様の旦那さんのアドルさんに肥料の入った木箱を運んで貰い、私は馬を繋ぎ止める。

 【幸雨の緑ファーム】は、新設農家の割に広い。ミオが融通したのだし、当然なのだけど。それでもまだ面積だけが勝っていて、栽培している野菜の種類はほとんどない。


「よしっと。レインさん、お待たせしました」


「ううん、いいんだけど……よかったの?色々と、多分面倒くさいと思うわよ?」


 苦笑しながらレインさんは言ってくれる。

 「サポートはするけどね……」と、少し気負わせてしまったかも知れない。


「いえ、平気ですよレインさん。私も、きっとミオも……話さないといけないとは思っていたんです」


 作業小屋以外の、休憩小屋へ入る。

 【幸雨の緑ファーム】はまだ従業員が少ない。御夫婦二人の同級生や先輩、農業を学びたい人たちも多数いるらしいけど、ここにはいないわね。


「あはは……まだ仕事が少なくてねぇ、開店休業なのよ〜」


「あ、すみません……」


 ジロジロ見ていたと思われちゃったかな……申し訳ないわ。


 休憩小屋には長テーブルが置かれていて、丸椅子も多くある。

 テーブルの上には籠に入れられたお菓子があって、お茶を淹れる道具も揃っていた。


「はいミーティア、こっちこっち!」


「ミーティアお姉ちゃん!コハクの隣!!」


 コハクちゃんももう十六歳になる。

 なんだか懐かしいなぁ。この年齢の頃だったのよね、私がミオに出会ったのは。


「すみません、お義母様……家族の団欒にお邪魔して」


 一礼して座る。

 お義母様、レギンさんは相変わらず美しくお綺麗だわ……なんだか昔よりも若々しく見えるんだけど、これもミオの能力の恩恵って話だったわね。


「いいのよ〜?ミーティアだってもう家族のようなものじゃない、ねえあなた」


「うん?ああ、そうだな。勿論だ……」


「ありがとうございます、お義父様」


 ルドルフさんは、随分とお年を召された。

 スクルーズ家はミオの能力の恩恵で若々しいのが特徴だけど、男性は反映されないらしい、なんだか不憫だわ、お義父様。


「いや、我々も……なぁレギン」


「そうね、聞きたいと思っていたのよ……あの事を、ね?」


「あー……ですよね、あはは」


 私は見事な愛想笑いだったと思う。

 聞かれるとは思っていたから、心の準備は出来ていた。

 だから真剣に対応しようと思う。

 わざとすれ違いを無視していた……放置していたのだから、その説明をしよう。


 ミオも、私と同じ考えで説明を遅らせていたんだと思うし、セリスの思惑が思う通りに進んでくれるまで、黙認をして頂ければいいのだから。


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