3ー3【果てなき心痛3】
◇果てなき心痛3◇クラウ視点
ルーファウスが連れてかれた。
拘束の際に泣きそうな顔で私を見ていたけど、私は食事も出来たし満足だったから、仕事を優先させるつもりで鬼になった。簡単に言うと、無視した。
「午後はどうしようかしらね……」
私も、一応は【アルテア】の幹部ではあるのだけど……どちらかと言えば私は戦闘面で動く部隊だと思っている。だから、都市開発のような作業には中々に参加しにくい。
こういうのはやっぱり、ルーやセリス、ミーティアなんかが代表して参加しているしね。
「ん、あれは……アイシア?」
【アセンシオンタワー】の周辺を散歩してた私の目に入ったのは、オレンジの髪の女性だった。そわそわして、どっち付かずに右往左往。
何かを迷っているような、そんな感じだわ……声、掛けてみようかしら。
「――はっ!ク、クラウさぁぁぁぁん!」
気付かれた。
小走りで掛けてくる……揺れてるわね、ムカつく程に。
「なによアイシ――」
バッフゥゥ〜〜ン!
「クラウさぁん!聞いてくださいよ〜!」
イラッ……!!胸ぇぇぇぇぇぇ!!
私の顔面に突撃してきた不快な脂肪の塊に、私は両手を伸ばして鷲掴みにする。
「あ!い、いたたたたっ!痛いですクラウさん!」
「だったら退けなさいよこの邪魔でしかない二つの塊をぉぉぉぉぉぉぉ!!私の前に晒すなぁぁぁぁ!」
ムニュムニュと指が沈む。
腹立たしい、腹立たしい!!腹立たしいぃぃぃぃ!!きぃぃぃぃっ!!
一頻り反省させて、アイシアは涙目で私に。
「もう、乱暴なんですから……」
「誰のせいだと思ってんのよ、それでなくてもミーティアの胸に攻撃されてんのに……アンタまでそんなにデカくしてどうすんのよ、キャラ被ってんのよ!」
大事そうに自分の身体を抱えるアイシア。
抱きついてきたアンタが悪い。
「キャラとか言われても……これは昔から頑張った成果であって、突然変異って訳じゃないですし、ミーティアよりは断然小さいですから」
「はぁ?これで小さいなら、私はカスね……あーあ、ミオの幼馴染は酷い子だわ〜」
「そこまで言ってないですぅ!もうっ……クラウさん!?」
冗談もここまでにしておこう。
ええ、冗談よ。そう、胸への怒りも冗談。冗談ったら冗談なのよ。
「悪かったわよ。で?アイシアはなにウロチョロしてたわけ?見た所……【イズアーレ】を見てる比率が多かったみたいだけど?」
「あー……えと、それこそミーティアの事、なんですけど……」
なるほどね。
私たち以外にも、ミーティアの事を心配している人は多くいる。
アイシアだってその一人。特にアイシアは、ミオとミーティアの事を応援しているから、余計にね。




