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リアル キール~デッド アイランド~  作者: タコ中
名古屋駅JRセントラルタワーズ
57/68

記憶57 迷惑メール

頼斗達三人はホテルのフロントに向かうと、フロントには女性従業員が立っていた。


「部屋って空いてますか?」


優香里が女性従業員に聞くと女性従業員はフロントのパソコンを操作する、


「何人部屋ですか?」

「三人部屋で」

「ええ!」

「はい!?」


亜理砂と頼斗が驚く。


「何で二人とも驚いてるの?」

「いや・・・だって・・・男ですよ!男女が一緒な部屋って!」

「そうですよ!優香里さんは良いかもしれませんが仮にも俺は思春期真っ盛りの男子高校生ですよ!」

「あ、そうだったわね・・・二人部屋と一人部屋で」

「それでしたら空きはまだまだありますので720号室と725号室をお使いください。こちらがカードキーになります」


女性従業員はカードキーを渡す。


三人はエレベーターに向かうとエレベーター内の部屋番号表を見て27階のボタンを押す。


「優香里さんの発言には驚きましたよ・・・」

「そうかな?そんな私達の裸見て欲情する?」

「いや・・・逆にしない方がおかしいですよ・・・欲情しなかったらゲイ確定ですよ」

「そうですよ」


すると、優香里の頭の中で新矢に襲われている光景が思い出される。


(・・・そうだ。男は結局どいつもこいつも体ばかりなんだ)


チン


「優香里さん?つきましたよ?」

「え?あぁ、ごめんね。なんかボーッとしちゃった」

「別に気にしてませんけど・・・」


(一体・・・私は何を考えてたんだろ)


頼斗達三人は部屋の方に向かう時数人の人とすれ違う。


「みんな避難してきた人達なんだよね」

「それ以外何があるんだよ」


そんな話をしていると720号室につく。


「私達ここだから」

「んじゃ、おやすみなさい」

「いや、まだ寝ないから」


頼斗も725号室に向かう。

すると、723号室の前で見覚えのある警察官が必死にドアを開けようとしていた。


「あ、バスに乗っていた警察の人」

「おお!君は狙撃銃を持っていた!」

「何してるんです?」

「オートロックだと気付かず部屋を出てカードキーを部屋に忘れたんだよ」

「それならフロントに行けば予備の鍵持ってきて開けてくれますよ」

「へぇ~、そうなのか。教えてくれてありがとう!」


警察官はエレベーターホールに向かっていった。


「正義感強いのになんか残念だな・・・」


頼斗は自分の部屋の725号室のカードキーを差し込むところにカードキーを差し込む。


ピピッ


電子音が響いたあとに鍵が開く。

頼斗はドアを開けるとカード差し込みと書いてあるところにカードを差し込むと部屋の照明がすべて灯される。


「トゥ!」


頼斗はベットにダイブする。


「携帯の充電は・・・」


頼斗は携帯電話を取り出すと充電を確認する。


「54パーセントか・・・ん?メールが来てる」


頼斗はそのメールを開いてみる。


『拡散!恐怖のXデーは近い!童貞卒業しませんか!?』


「んだよ・・・このメール。もっとマシな事書けよ・・・確かに俺は童貞だけど・・・」


頼斗はそのメールを削除すると携帯電話を枕元に置く。

頼斗は外を見ると外には月明かりに照らされたゴーストタウンと化した名古屋駅前が広がっていた。


「シャワーでもするか・・・」


頼斗は立ち上がり服を脱ぎ始めた。








一方、720号室では、亜理砂と優香里が楽しそうに話していた。


「絶対そうだって!」

「いやいや、無いですって」

「いや!絶対斎藤くん亜理砂ちゃんに惚れてるって」

「そうですか?」

「そうだって!斎藤くん彼女とかいない歴イコール年齢だろうから言ってくるとすれば臭い台詞ね」

「どんな臭い台詞ですか?」

「無事に安全なところへ逃げれたら俺と付き合ってくれとか?」

「それ臭い台詞じゃなくて死亡フラグ建ててますよ」

「あれ?ホントだ」

「それに、私は誰とも付き合うきはありません!」

「あーあ、コクってもないのにフラれてるよ」

「だって・・・私の大切な人はほとんどこの世から消えましたからね・・・頼斗さんまで死んだら・・・」


亜理砂はベットの上で体育座りをする。


「それなら私が貰っちゃおうかな?」

「え!?優香里さんあんなのがタイプなんですか!?」

「良いじゃない!私が誰を好きになっても!」








725号室の頼斗はシャワーを浴びていた。


「くしゅん!・・・風邪かな?それとも誰かが・・・無いな」


頼斗はシャワーを止めると備え付けのタオルで体を拭き始めた。

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