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リアル キール~デッド アイランド~  作者: タコ中
うみほたる中央管理棟
35/68

記憶35 Fー35ライトニングⅡ

うみほたる島上空に二機のFー35戦闘機が飛んでいた。


「何で人一人にこんな戦闘機まで持ち出すんだ?」

『さぁな?従わないとまた鬼教官がうるさいからな』

「そうだな。さっさと済ませて帰ろうぜ」


二機のFー35はうみほたる島南エリアの中央管理棟に近づいていく。


『中嶋隊員に次ぐ。ターゲットの写真を撮影してこちらに送れ』

「了解」


二機のうちの一機が中央管理棟の正面入り口の横を通りすぎる。


パシャッ


「撮れたぞ」

『そのまま首相官邸へのコードを送るので首相官邸に写真を送ってくれ』

「首相官邸!?何でだよ」

『それについては話すことはできない。送り次第上空で待機していてくれ」

「・・・了解」








首相官邸のうみほたる島バイオハザード対策会議室に写真は送られていた。

その写真を総理大臣の大倉が見る。


「やっぱりアイツか!」

「どうします?」

「排除するんだ。どんな手を使ってでもだ」


近くにいた男性が無線で話す。


「ターゲットの排除を命ずる」








中央管理棟の正面入り口にいる千秋と亜理砂は戦闘機を見ていた。


「亜理砂ちゃん・・・建物のなかに入ってて」

「何でです!?逃げる気ですか!?」

「そうじゃなくて・・・」


すると、Fー35戦闘機が低空飛行で近づいてくる。


ダダダダダダ


一機のFー35戦闘機が25㎜ガトリング砲を撃つ。


「ちっ!」


千秋は自分に当たりそうな弾は止める。

周りでは千秋が止めなかった弾が地面のタイルを粉々に破壊する。

亜理砂はすぐに中央管理棟に入る。


ガシャン


千秋の前に25㎜ガトリング砲の弾が落ちる。


「ったく・・・めんどくさいわね・・・」








Fー35戦闘機は再び空に上がった。


「どうなってんだ!ガトリング喰らっても生きてやがる!」


Fー35戦闘機のパイロットが無線で呼び掛ける。


『こちら総理大臣の大倉だ』

「え!?総理大臣!?」

『どんな手段を使っても構わない、ターゲットを排除しろ』

「どんな手を使ってもって・・・残る武装は対戦車ミサイル位しか・・・」

『言ったはずだ、どんな手段を使っても構わないと』

「でも、対戦車ミサイルを使うと周りに被害が・・・」

『構わない。生かしておけば奴は世界の脅威になるからな』

「・・・了解しました」








中央管理棟の正面入り口付近では千秋が建物のなかに入ることなく待っていた。


「入ったら確実に建物ごと破壊されるだろうしな・・・」


すると、Fー35戦闘機が低空飛行で再び近づいてくる。


ドシュゥゥ


Fー35戦闘機に装備されている対戦車ミサイルが3発が発射される。

千秋は両腕を前につき出す。


ドシュゥゥ


「くっ・・・!」


千秋は3発の対戦車ミサイルを止めるが、ミサイルの噴射がまだ続いており少しずつ後ろに押されていた。


シュゥ・・・


ガゴン


ゴン


ついにミサイルの燃料が切れて地面に落ちる。


「ぎ・・・ギリギリだった・・・」


千秋は飛んでいくFー35戦闘機を見る。


「はぁ~、ムカついた」








「クソッ!何でミサイルを止めるんだよ!」


Fー35戦闘機のパイロットはコックピットの窓を叩く。


『どうするんだよ!』

「仕方ない・・・近くの建物を破壊して押し潰すぞ」

『え!?生存者がいたら・・・』


突然相手の通信が止まる。


「ん?どうした?」

『うわぁぁぁぁ!化け物がぁぁぁ!』

「おい!どうした!?」

『わぁぁぁぁぁ!』


通信が途絶える。


「何があったんだ!」


Fー35のパイロットはもう一機のFー35を探すが見当たらない。


ドン


「!?」


突然戦闘機が少しだけ揺れる。


コンコン


窓を叩く音がする。

パイロットが上を見ると千秋が笑顔でいた。


「ぎゃぁぁぁ!」

「こんにちは。そしてさようなら」


千秋はそう言うと能力を使ってパイロットの座席にある取っ手を引いた。


バシュウウ


千秋が引いた取っ手は緊急脱出用装置のレバーだった。


「うわぁぁぁぁ!」


パイロットは空中に投げ出された。


バサッ


パイロットはパラシュートを開いてゆっくり降下していく。


そして、南エリアの工場エリアに着陸する。


「いっててて・・・」


工場エリアは静まり返っており、車道には車など一台も走ってなかった。


「クソッ・・・ここはどこだ?」


パイロットが周りを見るとゾンビが数対現れる。


「化け物が!」


パイロットはM2013を腰から抜くと撃つ。


パンパン


二発放ったが、ゾンビには当たらずに工場の壁に当たる。

そして、パイロットが放った銃声でゾンビが集まってくる。


「く・・・来るなぁ!!」


パンパンパンパンパンパン


ガチン


M2013の弾が切れる。


「ひっ・・・!」


パイロットはM2013を投げ捨てて近くの工場のドアに向かう。


「こちら田中だ!南エリアの工場エリアに救助をまわしてくれ!」


しかし、無線からはなにも聞こえてこない。

田中は工場のドアノブを回すが開かない。


ポン


ゾンビに肩を掴まれる。

その直後断末魔が工場エリアに響き渡る。

題名はFー35ライトニングⅡなのに文中ではFー35戦闘機になっていることについては触れないでください。

すいません。

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