表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアル キール~デッド アイランド~  作者: タコ中
うみほたる島立中央総合病院
27/68

記憶27 任せられない運転

パーキングエリアの向かいの電気屋の3階に頼斗達は車で飛び移っていた。


「ふぅ~」

「し・・・死ぬかと思った・・・」


和花が車から降りると車の正面に回る。

TOYOTA86のボンネットやバンパーはベコベコでフロントガラスにはヒビが入っている。

優衣や後部座席に乗っていた亜理砂達も降りる。


「早く行かないとゾンビが集まってきますよ」

「そうね。すぐに行きましょう」


頼斗達は車からドラグノフや上下二連式散弾銃を取り出して残りの弾丸数を数える。


「私と優衣はそれぞれマガジンが一個ずつね」

「俺のグロックは残りのマガジンは一個だ」

「俺のドラグノフは・・・マガジンが・・・あれ?4個に減ってる・・・落としたのかな?」

「私は・・・あと9発ですね」

「皆少ないわね・・・中央管理棟に着くまではなるべくゾンビは避けて進みましょう。ここからなら管理棟まで遠くはないはずよ」


5人はエレベーター前まで来た。


カチカチ


エレベーターの下ボタンを押すが反応しない。


「壊れてるのかな?」

「階段でいきましょ」


5人は階段に向かう。

階段には数体のゾンビがうろついていた。


「どうします?」

「どうするもなにも・・・斎藤くんが倒しなさいよ」

「・・・一番弾数多いですからね」


タァンタァンタァン


頼斗は一発外したが、それ以外はしっかりとゾンビの頭に弾丸を打ち込んだ。


「外しちまった」

「気にしないで急ぐわよ」


5人は階段を降りる。

1階の休憩所やホールにはゾンビがちらほら居た。

そして、自動ドアの外には先程崩落したパーキングエリアに向かっているゾンビが確認できた。


「今撃ったら確実に押し寄せてきますよね・・・」

「そう言えばゾンビって聴力以外は反応しないよな?」

「そうですよ」

「それなら・・・」


利之は階段に捨てられていた空き缶を投げる。


カーン


空き缶が地面に落ちると、1階に音が響いて音のした方向にゾンビがよろよろと向かっている。


「今のうちだ」


5人は階段を降りて自動ドアに向かう。


ウィーン


自動ドアが開く音にゾンビが一体反応して頼斗達の方に向かってきたが頼斗達はすぐに走り出した。








しばらく走るとゾンビが少なくなり、頼斗達は近くのファーストフード店に入る。

ファーストフード店にはゾンビは居なかったが、店内には食べかけのハンバーグや、ポテトが置いてあった。


「これからどうします?」


優衣がカウンター席に座る。


「どうするもなにも中央管理棟に向かうだけよ」

「それはわかってますけど・・・移動手段ですよ」

「それならそうと先に言いなさいよ」

「いや・・・皆わかっていたと思いますよ・・・」


頼斗、亜理砂、利之が首を縦に降る。


「もちろん車よ」

「また盗むんですか?」

「だから借りるの!」

「今度は私に運転させてください」

「何でよ?」

「このバイオハザードが起こってから何台車を壊しました!?」

「でも・・・不可抗力で壊れたのもあるし・・・」

「とにかく私が運転します」

「・・・好きにしなさい」

「車は目の前に止まっている車で良いんじゃない?」

「そうですね」

「優衣、あんた鍵なしでかけれる?」

「はい。交通科ですから」

「そう・・・それなら私達は近寄ってきたゾンビを倒すから早くかけなさいよ。タイムリミットは2分ね」

「楽勝ですよ」


5人はファーストフード店から出ると目の前に止まっている軽自動車のガラスを割る。


ガシャン


ガラスの割れる音は小さいもののゾンビが数体気が付いて寄ってくる。


タン


頼斗は一発でゾンビを仕留める。

しかし、ドラグノフの銃声でゾンビが何体も寄ってくる。


タン


カチ


頼斗はマガジンをすぐに変える。


パンパンパン


和花も寄ってくるゾンビにM2013を撃つがすぐに弾が切れてしまう。


「使えないわね!優衣!」

「はい!」


配線をいじっていた優衣がM2013を和花に投げる。


パシッ


「サンキュー」


和花はM2013を受けとるとすぐにゾンビに標準を合わせる。


パンパンパン


「ちっ!」


利之のグロック18はフルオートなのですぐに弾が切れる。

しかし、ゾンビはそんなことお構い無く利之に向かってくる。


「くそっ!」


ドン


ゾンビが急に吹っ飛ぶ。

吹っ飛んだ先とは逆の方向に亜理砂が上下二連式散弾銃を構えていた。


「ありがとな」

「お構い無くっ!」


ドン


亜理砂は近寄っていたゾンビを吹っ飛ばす。

そして、弾を入れ替える。


「人は変わるもんだな」


そう言いながら優衣がエンジンをかけている車まで下がる。


ドルゥン


「かかりました!早く乗ってください!」


優衣が運転席から言う。

利之は助手席に乗り込む。

次に亜理砂が後ろに乗り込む。そのあとに頼斗、和花が乗る。


「行きます!」


グォォォ!


優衣はアクセルを踏み込む。

車は急発進をしてゾンビを数体撥ね飛ばした。

小説内の矛盾がありましたらご報告下さい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ