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リアル キール~デッド アイランド~  作者: タコ中
うみほたる島立中央総合病院
26/68

記憶26 チャレンジ精神

「テヘッ・・・じゃねーよ!」

「ごめんなさい・・・」

「今は攻めてる暇はないわ。」

「・・・そうでしたね」


頼斗達がいるパーキングエリアの前には人が続々と集まってくる。


タタタタタ


暇潰しのように反政府武力団体は集まってきたゾンビを倒していた。


「戦っても拳銃4丁とスナイパーライフル、ショットガンじゃ勝ち目は無いわね・・・」

「ここには車は好きなのを選べるほどあるんですから車で逃げればどうです?」

「車ごと蜂の巣にされてお仕舞いだよ」

「そうですか・・・」


反政府武力団体はパーキングエリアを続々と上がってくる。


「早くしないと殺されますよ」


亜理砂が急かす。

しかし、いい案が誰も浮かばずにいた。

すると、亜理砂が何かを思い出す。


「そう言えば・・・映画で隣のビルに車で飛び移るっていうシーンを見たことあるような・・・」

「はぁ!?そんなことはできねぇだろ」


利之が首を横に降る。


ガシャン


和花が近くに止まっていたTOYOTA86の窓ガラスを割る。

そして、なかに手をいれてドアを開けると盗難防止装置が動き、クラクションが鳴る。


パー、パー、パー、パー


「行くなら路地を挟んだ向こうの電気屋ね・・・」

「おいおい!正気かよ!?」


利之が止める。


「どっち道死ぬならチャレンジしないとね」

「はぁ~~・・・こうなったらとことん付き合ってやるよ」









反政府武力団体はパーキングエリアの1フロアずつ探し回っていた。


「どこだよ!」


ガァン


男性がM16A4で近くの車を殴る。


「焦んなよ。どうせ最上階にでもいるだろうよ」

「あぁ・・・4年前の時に妻を目の前で殺された恨みを晴らしてやる!」


パー、パー、パー、パー


「なんの音だ!?」

「盗難防止装置じゃねぇか?」

「屋上だ!」


反政府武力団体の人達は屋上に向かって登り始める。


ゴシャァン


車が突然パーキングエリアから落ちていく。


ガシャン


グシャァ


車はそのまま下の地面に落ちて下にいたゾンビを潰す。


「アイツ等なにする気だ!?」

「とにかく急げ!出入り口は車で塞いどけ!」


男性は無線で1階に無線を入れる。


バン


最上階のフロアのドアを開けると、TOYOTA86がエンジンを吹かしている。

その先はコンクリートの壁に大きな穴が開いていた。


「まさか・・・!」


ブォォン


車が急発進してコンクリートの壁の穴から飛び出る。


「飛びやがった!」


車は路地を挟んだ向こう側のガラス張りの電気屋に突っ込む。


ガシャァァン


車はガラスを破り、店内の扇風機や、掃除機コーナーの商品を蹴散らし停車する。


「おい!電気屋に向かうぞ!」


すると、慌てた様子で無線が入る。


『こっちは1階だが感染者が多い!何とか食い止めてるがもう駄目だ!』



それを聞いていた男性が無線機を落とすと、外を見る。

下にはゾロゾロとゾンビが集まってきている。


「おい!俺らもアイツ等みたいに飛ぼうぜ!」

「・・・無理だな・・・鍵もないのにどうやってエンジンをかけるんだ?」

「くそっ!それじゃあどうするんだよ!」



水平二連式散弾銃を持った男性が近くの車のボンネットに座る。








パーキングエリアの1階では下で待機していた人達が警察や、壊滅した自衛隊やアメリカ軍の装備を使ってゾンビをパーキングエリアに入れないようにしていた。


「くたばれえええええ!」


ダダダダダダ


しかし、ゾンビは徐々にパーキングエリアに入ってきていた。

すると、一人の男性がポケットから手榴弾を取り出す。


「ここで使うな!車のガソリンに引火したらどうするんだ!」

「うるせぇ!ここで使わないでいつ使うんだよ!」


ピン


男性は手榴弾のピンを抜いてパーキングエリア入り口に投げるが、投げる角度を間違えたのか天井の照明に当たり、コロコロ転がって車の下に入っていく。


「うわぁぁ!逃げろ!」

「ひぃぃぃ!」


ドゴォォォン


パーキングエリアの1階で大爆発が起こる。

その影響でパーキングエリアの重要な柱に亀裂が走り崩れ始める。


ゴゴゴゴゴゴ


どんどんパーキングエリアが傾いていく。

最上階では車が斜めになったパーキングエリアから滑り落ちていっていた。


「うわぁぁぁぁ!死にたくねぇよ!」


水平二連式を持っていた男性は軽自動車にしがみついていたが車が滑っていきパーキングエリアから放り出される。

M16A4を持っていた男性は滑ってパーキングエリアの壁に叩きつけられた。


「ぐはっ・・・」


男性が前を見ると一台のワゴン車が男性に向かって滑ってきていた。

新型86が好きなので勝手に出しました。


感想など待ってますよ。

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