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仲間に裏切られたガチャ中毒の俺、異世界で無限召喚スキルを手に入れ、最強の軍勢で世界を征服する  作者: ジャクロの精霊


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三つの影

夜明けは平和をもたらさなかった。

ただ、黄金の太陽が見つめているという確信だけが残った。


世界の三つの隅から、真実は消せぬ炎のように立ち上がった。


鐘の音は不規則に鳴り響いた。

中央広場には市民と兵士が混乱したまま集まっていた。

その中心に、白い鎧をまとった英雄レオンが跪いていた。


彼の顔は塵と恥で覆われていた。

その前に立つカオリは、黄金の太陽の旗を掲げていた。


「ヴェルマリアのレオン」

カオリはしっかりとした声で言った。

「あなたは正義の象徴として遣わされた。

だが、あなたの手は偽りの命令で血を流した。

裁きを受けずに何人を処刑したのですか?」


レオンは目を閉じた。

「私は…義務だと信じて従っただけだ」


カオリは群衆を見上げた。

「その“義務”を決めたのは誰?

存在しない魔族を語った嘘つきの王か?」


人々のざわめきが大きくなっていった。

視線は倒れた騎士に突き刺さる。

そして砦のバルコニーから、ハルトは沈黙のまま見守っていた。


彼が言葉を発する必要はなかった。

英雄の沈黙だけで、伝説は崩れ去ったのだ。


霧に包まれた山々の中で、奇跡の癒し手・星川サトルは病人を癒していた。

彼の手は白いオーラを放ち、

村人たちは彼を聖人のように崇めていた。


しかしその朝、何かが変わった。

大地が揺れた。

祭壇の上にハルトの声・セラフィーヌが現れた。


「北の癒し手よ」

彼女は言った。

「お前の奇跡は命を代償にしている。

その聖性を保つために、何人を吸い取ってきた?」


サトルは後ずさりし、青ざめた。

「私は…ただ触れただけだ。彼らは癒えた…私は弱って…他の者がその後に死んだだけだ…」


セラフィーヌは首を垂れた。

「それは癒しではない。魂の共食いだ。」


村人たちはざわめき始めた。

サトルは膝をついた。

初めて、自分の光が自らを盲目にしたのだった。


そのとき、水晶に映されたハルトの声が祭壇に響いた。

「真実なき信仰は毒だ。

奪われた力であれ、それは世界に返されるべきだ。」


そしてサトルを包んでいた白い光は、逆さまの夜明けのようにゆっくりと消えていった。


海はアラシの港町の波止場を打ちつけていた。

大陸で最も裕福な港町。

金の船と濡れた街路の間で、ジェノスという男は満足そうに硬貨を数えていた。


彼の能力は単純だった。

あらゆる物を商業的価値に変えること。

金、信仰、痛み──すべては売り物となった。


だが、朝霧が彼のバルコニーに一つの影をもたらした。

黒い帽子に銀の鞭を持つマルガリータは、雨の中で微笑んでいた。


「いい宮殿ね、お金持ち。あなたの良心はいくら?」


ジェノスは後ずさった。

「お前は誰だ?」

「請求書を返しに来た者よ。」


その一振りで、彼女の鞭は金庫の封印を破った。

壁が自ら開き、空っぽの宝箱と金文字で浮かび上がる帳簿が現れた。

名前、契約、賄賂の記録。


通りから人々がその光景を見上げていた。

空から帳簿が降り注ぐ中、一人の子供が一枚拾い上げて読んだ。

「“横領された税金。偽りの病院。”」


叫びが始まった。

金は数分でその価値を失った。


マルガリータは彼に向き直った。

「人は金を信じる。でもその嘘を見れば、

その嘘を暴く者を信じるようになるのよ。」

エルタリアでは、ハルトが投影水晶を通して報告を聞いていた。

カオリ、セラフィーヌ、マルガリータが報告するのは、三つの柱──力、信仰、富──の崩壊だった。


ハルトはゆっくりと立ち上がった。

「この世界を救おうとした英雄たちは……結局、その仮面に過ぎなかった。

だが仮面は、最後には壊れる。」


アウレリアが腕を組んだ。

「三つの王国があなたの名を口にしている。神ではないかと恐れているわ。」


ハルトはわずかに微笑んだ。

「私は神じゃない。

彼らの嘘の帰結にすぎない。」


黄金の炎が指令室を照らした。

外では、使者たちが大陸を変える知らせを持って駆けていた。


黄金の太陽は、もはや噂ではなかった。

それは、“秩序”となった。


――つづく。

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