支配の静寂
金色の太陽が、煤けたエルタリアの塔々の上に昇っていた。
炎はすでに鎮まり、だが沈黙は戦よりも重くのしかかっていた。
市民たちは慎重に歩き、新たな紋章を見つめていた――
剣で分かたれた太陽が、あらゆる建物の上に翻っている。
王国は今や、ハルト・アイザワのものとなった。
王を、英雄を、そして想像上の悪魔すらも打ち倒した男。
かつて王の玉座であった評議会の大広間で、ハルトは座っていた。
玉座には座らず、その前の階段に腰掛けて。
征服の際に玉座は溶け落ち、彼は再建を許さなかった。
――力は座らない。
力は歩くのだ――
彼は誰を見るでもなく、そう言った。
その隣でカオリは使者たちからの報告書を確認していた。
表情は厳しかった。
――我が君、北の村々は忠誠を誓いました。しかし東部が…不穏です。
元国王の騎士たちが密かに集まっているようです。
マルガリータが床をブーツで打ち鳴らした。
――反乱を起こすなら、城壁に吊るせばいい。それで済む話だ。
――否――ハルトが口を挟んだ。
――兵は力で罰する。
民には、理解で応えるのだ。
広間に静寂が戻った。
窓際に立っていたセラフィンが、穏やかな声で言った。
――民はまだ、あなたを愛すべきか恐れるべきか分かっていません。
ハルトは立ち上がり、広げられた地図の上に影を落とした。
――両方でいい。
愛は忠誠を生む。
恐れは服従を保つ。
その夜、ハルトは「金陽評議会」――六人の主要な盟友たち――を招集した。
彼らは、今なお鉄と蝋の匂いが残る古の戦室に集まった。
ライラ・フロストベインは、魔晶石を卓上に置いた。
中には王国の立体投影が現れ、抵抗勢力の位置が示されていた。
――南部の旧貴族たちは、周辺諸国との同盟を模索しています。
うまくいけば、三ヶ月以内に攻めてくるでしょう。
人の姿を取ったアウレリアが、地図に身を乗り出した。
――息をつく前に叩き潰すべきだわ。
だがハルトは首を横に振った。
――まだ戦は要らない。
必要なのは秩序だ。
構造なき革命は、初めての冬で死ぬ。
モモチが影の中から声を発した。
――では、どう動く?
ハルトは彼女の方を向いた。
――信を蒔く。
民に見せるのだ、我々が破壊者ではなく、働く者であると。
次に敵が現れたとき、
彼らの目に映るのは暴君ではなく…
守護者となるだろう。
数日後、エルタリアは変わり始めた。
壊された神殿は白い石で再建され、
税は引き下げられ、
すべての広場には小さな「金色の太陽」の像が置かれた。
それは恐れの象徴ではなく…約束として。
子どもたちは新たな旗の下で遊び、
商人たちは再び店を開いた。
だが影の中では、旧王国に忠誠を誓う密偵の網が、
すべての動きを監視していた。
ある夜、カオリがハルトの執務室に入った。
彼は大陸の地図を見つめていた。
指先は、旧王の同盟国「ヴェルマリア王国」の国境に触れていた。
――彼らを疑っているの?――カオリが尋ねた。
――いや――ハルトは答えた。
――ただ、いつか必ず、
敵と呼ばれる日が来ると分かっているだけだ。
カオリは悲しげに彼を見つめた。
――統治があなたを変えている。
ハルトはかすかに笑った。
――統治が…俺に思い出させているのさ。
俺が何者であるかを。
外では、黄金の月の下で街が眠っていた。
街には噂が広がっていた:
「ハルトは快楽で破壊しない。」
「ハルトは守る。」
「ハルトこそが…正義だ。」
だが、遠き神殿では、北の僧たちが別のことをささやいていた:
「偽りの太陽が昇った。
だが間もなく…蝕される運命にある。」
権力の静寂が始まった。
そしてそれは、新たな戦の序章でもあった。
――つづく。
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